宮古新報と宮古毎日新聞〜小さな島に2つの新聞社がある理由〜

宮古島の人たちはとにかく地元、宮古島のことに興味があります。新聞社には全国紙、地方紙と様々ありますが、宮古島だけでなんと、2社の新聞社があります。宮古島市の人口は約54000人。東京都世田谷区の16分の1ほどです。それでも新聞社2社の経営が成り立っているのです。

「宮古毎日新聞」と「宮古新報」の2社。驚くべきことに宮古島の家庭はこの2紙のどちらかをとっていることが圧倒的に多いです。シェアは宮古毎日が宮古新報の2倍ほどと聞きます。沖縄には「琉球新報」「沖縄タイムス」の県紙が2社ありますが、宮古島でのシェアはあまり高くありません。全国紙を家でとっている宮古島の人ほとんどいません。

宮古島の人たちの情報源は主にこの2紙の新聞です。紙面は14面ほどで、全国紙に比べるとかなり少ないです。地元の情報が掲載されているのは1面と見開き2ページ分の社会面+αという感じでそれほど多くはありません。ただ島の人たちはこの地元情報に必ず目を通します。

人口約54,000人。宮古島の人たちにとっては、地元紙は生活の延長です。毎日知り合いの知り合いぐらいは必ず新聞のどこかに載っています。地元の情報を知りたいという傾向は年齢が高ければ高いほど強いように感じます。

県紙が届くのが遅いというのも宮古毎日新聞・宮古新報のシェアが高い理由の1つです。沖縄本島で印刷される県紙は那覇発宮古行の初便に積み込まれます。初便の到着は朝8時10分。それから各家庭に配られるので、朝刊が届くのが朝10時なんてこともあるのです。

その点、宮古毎日新聞・宮古新報は島内で印刷しているので配達も早い!購読料金も月2000円ほどで県紙よりは安いです。島内の全てのコンビニで購入も可能で1紙90円ほどです。驚くべきことに毎週月曜日は休刊日。全国津々浦々まで探しても毎週1回休む新聞社はほぼないと思います。でも「日曜日に休むのは普通さいが」ということで、怒る購読者はほとんどいません。

島の人たちはとにかく地元の情報を欲しています。その欲求が、この小さな島で2社の新聞経営を成り立たせているのです。

「沖縄の県紙の報道は偏っている」と言われることがありますが、宮古島の人は県紙にはあまり興味がありません。というか沖縄本島と宮古は全く別物と捉えているので、沖縄本島じたいにあまり興味がありません。ちなみに宮古の2紙の新聞は、米軍基地関連の報道自体がほとんどありません。

宮古島の政治、経済、スポーツ、イベント。宮古新報・宮古毎日新聞には地元の様々な情報が掲載されています。空港売店にもあるので、宮古島にお立ち寄りの際は一度読んでみてはいかがでしょうか。