【宮古島リポート】サマータイムで沖縄離島は大変なことになる

2020年の東京オリンピック開催に合わせ、サマータイムの導入が検討されています。

東京からはるか2000km離れた沖縄の離島、宮古島に住む私としては「東京オリンピック」と言われてもピンとこないし「サマータイム」はもっとピンときません。

もし本当にサマータイムが導入されたら、沖縄の離島は大変なことになります。

日の出も日の入りも東京より1時間遅い宮古島。「サマータイム導入」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは「日の出は何時になるの?」「明るくなるのは何時?」という不安。

サマータイムが導入されたら、朝何時までまっくらなのか。市民生活に支障はないのか。宮古島から写真で現地リポートしてみます。

現地リポートの条件

まずは現地リポートの条件です。

【場所】沖縄県宮古島市 (東経125度)
【実施日】2018年8月31日
【条件】サマータイムが導入されたとして時計の針を2時間進める

※記事内の時刻はサマータイムが2時間導入された場合のものです。

写真で現地リポート

では、現地リポートスタート。

さて問題です、この写真を撮影したのは、朝何時でしょう?


正解は・・・なんと朝7時!

あまりに驚いたので、もう一度。この写真を撮影したのは朝7時です!

撮影場所は宮古島市立北小学校の正門前です。
まっくらです。
外灯があるので、なんとか学校名を読み取ることができますが、外灯がなければ何も見えません。懐中電灯なしでは歩けません。
空には星も月もはっきり見えます。
朝7時ですが、真夜中の明るさと全く変わりません。


校庭側に回ってみました。
やっぱりまっくら。
学校前の道を通る人は1人もいません。
これが朝7時だなんて信じられません。

もうこの時点で「サマータイムで沖縄離島は大変」になることは十分おわかり頂けたと思いますが、続けます。

いったい何時になったら明るくなるんでしょうか。



午前7時19分 宮古島市役所前

小学校を撮影してから19分経ちました。まだまっくらです。
明るくなる気配はありません。
人もいません。
車も走っていません。



午前7時25分 西里通り

市役所の近くにある、宮古島で一番の繁華街、西里通りです。
飲み屋やコンビニの電飾看板の明かりはありますが、空はまっくら。
朝まで飲んでいたであろう酔っ払いが数人騒いでいます。
飲みすぎた人が路上で寝ています。

飲み屋街の雰囲気は「早朝」ではなく「深夜」です。



午前7時32分 市役所近くの住宅街

まっくらです。
朝7時半を過ぎましたが、まだまっくらです。
そろそろ目を覚ます人もいそうな時間ですが、外はまっくら。

朝7時半に目覚めて、寝室のカーテンを開けても、外はまっくら。
朝ごはんを食べている人もいる時間ですが、外はまっくら。
体内リズムがおかしくなりそうです。



午前7時39分 北中学校校庭

ようやく少しだけ明るくなってきました。
まだ、外灯がなければ外を歩くのは困難です。
もちろん校庭には誰もいません。
暗くて校庭が芝生なのか土なのかもわかりません。

ヘッドライトをつけなければ車の走行は危険です。

写真の加工は一切していません。
現地リポートした私の目で見た明るさと、写真の明るさは同じです。

「コケコッコー」とにわとりの大合唱がはじまりました。
にわとりが目覚め出したのが朝8時前。
普通に考えればにわとりは人間よりも早起きなので、自然のリズムに従えば、人間はまだ起きなくてもいい時間です。って、もう8時になるんですけど・・・



午前8時6分 高野漁港

東の空を見たくて海にやってきました。
8時を過ぎるとさすがに水平線近くは明るくなってきました。
ようやく太陽の存在を感じた朝8時すぎです。



午前8時13分 東小学校正門前

ようやく生活エリアも明るくなってきました。
ヘッドライドをつけずに走っている車も増えてきました。
でも、まだ子供たちだけで外に出るには暗いです。



午前8時20分 東の空

やっと日の出時刻を迎えました。

日の出時刻8時20分!おそっ!!

感想

リポートをする前から「サマータイムが導入されたら朝はまっくらだろうな」とは思っていましたが、実際にリポートしてみると、想像以上でした。

朝7時半になってもまっくらだった時は、どうなることかと思いました。

リポートをした日の宮古島の天気は快晴。日の出前はまっくらでしたが、日の出とともに一気に明るくなりました。

くもりや雨の日はもっと暗いです。晴れていたから朝8時には明るくなり始めましたが、くもりや雨の日はどうなることやら。

サマータイムが導入されるとしたら7月、8月なので子どもたちは夏休み。宮古島でも夏休みには各小学校で毎朝ラジオ体操が行われています。

ラジオ体操の開始時刻は朝6時半。NHKのラジオ体操の全国放送に合わせて行われます。サマータイムが導入されたら、もちろんまっくらです。サマータイムの間は、宮古島ではラジオ体操はできません。

大変なのは朝だけではありません。2018年8月31日の宮古島の日の入り時刻は午後8時56分(サマータイム2時間導入の場合)

夜9時前まで太陽は沈みません。

体内時計はめちゃくちゃ。子どもたちは遅寝遅起きになること間違いなしです。

時差があるアメリカなどでは、サマータイム期間中もこうはなりませんが、日本には時差がないので、東京を中心に考えてサマータイムを導入すると沖縄の離島は大変なことになります。

宮古島よりさらに西の石垣島や与那国島ではもっと悲惨なことになります。

サマータイム導入を検討するなら沖縄離島のことも少しは考えてほしいです。

お偉いさんに、この声が届きますように!