宮古島の生活費はどれくらい? 移住者4人家族の家計簿を公開

沖縄の離島、宮古島に移住して5年。移住前は、宮古島でどれぐらいの生活費がかかるのか想像もつきませんでした。

実際に暮らしてみると「給料が少なく、物価は高い」というイメージ通りではありましたが、想像と違う部分も多かったです。

島の生活をリアルに想像できる一番の材料は、家計簿です。我が家の2018年9月の家計簿を公開します。

宮古島への移住を考えている皆様の参考になれば幸いです。

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我が家の基本データ

・宮古島移住5年目
・市街地のアパートに4人で暮らす
・家族構成は30代の夫婦と未就学児の子供2人

収入

夫の給料 180,000円
妻の育児休暇手当 116,000円
収入合計 296,000円

我が家は共働き。2人とも宮古島で正社員として働いています。給料は都会の基準で考えれば少ないですが、宮古島ではこれでももらえている方です。給料15万円台も普通なので、特に不満はありません。

もちろん宮古島でも、特殊な資格を持っている人など、もっと給料をもらっている人もいます。

妻は育児休暇中。育児休暇手当は給料の3分の2。宮古島に暮らしていると育児休暇手当のありがたさを身にしみて感じます。

宮古島は正社員雇用率が低く、育児休暇手当がもらえない母親も多いです。

宮古島出身者同士が高校卒業後すぐに結婚して子供が生まれるケースもよくみかけます。夫の給料だけでやりくりしなくてはならないので大変です。

移住者の知り合いは様々な働き方をしています
・夫が公務員で妻が会社員
・夫婦とも会社員
・夫が会社員で妻はパート
・夫婦で自営業
・夫婦で農業

様々なケースがありますが、宮古島に来て収入が増えたという人はほとんどいません。私の周りは、収入は減ったけど、なんとかやりくりして生活しているという移住者ばかりです。

支出

家賃 60,000円
電気 10,582円
ガス 4,876円
水道 3,853円

インターネット 2,700円
携帯電話(2人分) 5,600円
保育園 24,200円

食料品 30,332円
弁当 3,500円
外食 6,280円
飲み会 10,000円
模合 4,000円

日用品・子供用品 13,493円
衣類(子供服含む) 7,840円
ガソリン代 6,000円
車修理 9,000円

美容室・散髪屋 4,000円

支出合計 20万1,976円

・家賃60,000円は火災保険込み
・家の間取りは3DK。市街地の世帯向けアパートの家賃相場は5万円~6万円台

・宮古島での生活はとにかく電気代がかかる
・夏は家にいる間は常にエアコンON
・省エネエアコンでも毎月1万円オーバー
・毎月の電気代が2万円台の知人もいる

・プロパンガスなのでガス代も割高
・水道代はそんなに高いとは感じない

・インターネットはケーブルインターネットなので安いが速くない
・携帯電話料金は格安SIMに変えて3分の1になった
・保育園なしではやっていけないが、保育料はバカにならない

・食料品の買い物はサンエー・マックスバリュのどちらか
・職場の近くでお昼に弁当を買う日が何日かある
・弁当の相場は350円~450円。安くてボリューム満点
・宮古島の弁当屋は「サービスしすぎで儲からない」

・外食はそば屋か和風亭かマクドナルド
・育児に追われる中、外食はご褒美的な位置づけ
・9月は6,000円台だが、もっと高い月もある

・宮古島は飲み会が多い
・地元の人が使う居酒屋は1人3,000~4,000円が相場
・子供が小さいので飲み会に誘われる機会は減った
・島外から友人が遊びに来た時は居酒屋代、観光代で出費がかさむ
・夫が模合(同じメンバーで毎月飲む)をやっているので毎月4,000円出費

・子供のオムツ代、ミルク代など、子供関連の出費が多い
・子育て関連の買い物はアマゾンを利用することが多い
・地元のドラッグストアで購入するものもある

・衣類はなるべく買わないようにしている
・子供の衣類代が結構かかる
・常夏の島なので冬物は最小限買っておけばいい

・宮古島はガソリン代が高い
・車を使うのは、仕事、保育園の送り迎え、買い物
・市街地エリアからほぼ出ない生活なので車の移動距離は短い

・宮古島は車のトラブルが多い。毎年何かしらトラブルがある
・台風の潮風で目に見えない部分も劣化し、よく破損する

・子育て世代だが動物園も遊園地もないのでレジャー代はかからない
・公園も海も無料。ただし夏は暑すぎて遊ばせるのは危険

・美容室の相場は3000円
・夫は1000円カットの散髪屋を利用

収支

収入 29,6000円
支出 20,1976円
収支 約9万4000円のプラス

2018年9月は約9万円のプラスとなりました。夫の給料だけだとマイナスです。妻の育児休暇手当のおかげでプラスになっています。

家計簿の支出には、車の保険料や子供の学資保険などは含まれていないので、実際の黒字額はもっと少ないです。

上記以外に臨時の出費があります

・里帰りには航空運賃だけで夫婦で5万円~8万円
・結婚式やお祝い事のご祝儀
・家具や家電など生活に必要なものを買い足せばさらに出費は増える

移住前に想像していた通り、宮古島の給料は都会に比べるとかなり少なく、決して楽な生活はできません。

よほどお金に余裕がある人でなければ、宮古島に移住しても一生懸命働き、生活費をやりくりしながら暮らしていくことになります。

あれもほしい、これもほしいというタイプの人は移住には向いていません。宮古島移住に向いるのは、ぜいたくな暮らしではなく、人間らしい地に足のついた暮らしを求める、欲の少ない人です。

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