宮古島の停電しやすいエリアはどこ?復旧までの時間は?

沖縄の離島、宮古島移住者のshimagurashiです。

宮古島には毎年猛烈な勢力の台風がいくつも接近します。

台風が接近するたびに、必ず島のどこかが停電します。

宮古島の停電しやすいエリア、復旧までの目安時間をまとめました。

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なぜ停電するのか

停電は沖縄電力の電線が切れて発生します。

電線が切れると、沖縄電力の火力発電所から各世帯への電力供給が遮断されます。

沖縄電力の電線は複雑に張り巡らされていて、発電所から各世帯へは何通りもの電力供給ルートがあります。1つのルートが遮断されても、別ルートから電力が供給されるのですぐには停電になりません。

宮古島では台風が近づくと、一瞬電気が消え、すぐに復旧することがあります。これは、別ルートからの電力供給に切り替わったことを意味します。

全てのルートが遮断されると停電します。

停電しやすい地域

宮古島では郊外(田舎)ほど停電しやすく、市街地エリアほど停電しにくいです。

市街地エリアには電線が複雑に張り巡らされています。電力の供給ルートが複数あるので簡単には停電しません。

郊外は電力供給のルートが限られるので、市街地に比べ停電しやすいです。

来間島、池間島、伊良部島などの離島はすぐに停電します。島の全域が停電することも珍しくありません。台風で暴風警報が発表されると、池間大橋、来間大橋、伊良部大橋は通行止めとなります。3つの離島は孤立状態となります。

島の東側、旧城辺町の保良、吉野、新城、友利、砂川、長間、長北。島の南側、旧上野村の新里、宮国。旧下地町の与那覇、洲鎌、上地。島の北側、狩俣、島尻も停電しやすいです。

旧平良市の市街地エリアは郊外に比べると停電しにくいですが、場所によってすぐ停電する場所もあれば、なかなか停電しない場所もあります。

腰原エリアはすぐに停電することで有名です。

久松エリアもすぐ停電します。最近新築の家賃高めのアパートがバンバン立っていて移住者に大人気のエリアですが、元は市街地の外れの僻地だったので電線が弱いです。

最後まで停電しないのは宮古島市役所周辺と、宮古病院周辺。台風時の避難場所になっている宮古島市役所、電力が切れると患者の命のリスクがある宮古病院には、最後まで電力が供給され続けます。

市街地エリアでも郊外エリアでも、局地的に停電が発生することがあります。道の向こう側は電気がついているのに、自宅はずっと停電していることがあります。

復旧までの時間

台風の強さによって復旧までの時間は変わります。

局地的な停電であれば数時間で復旧しますが、宮古島の全2万5千世帯のうち、1万世帯以上が停電するような強い台風だと、丸1日以上停電が続くことがあります。

2003年の台風14号では、電柱200本が暴風で倒れ、1週間以上停電が続きました。

停電は、沖縄電力の復旧班が電線の復旧工事を行うことで回復します。風が強い間は復旧班が作業できないので、一度停電になると風が弱まるまで停電は復旧しません。

沖縄電力ではホームページ上で停電情報を公開しています。停電世帯数、停電しているエリアが公開されますが、復旧見込みの表示はありません。電話での問い合わせにも対応していません。

停電の復旧は市街地エリアほど早く、郊外ほど遅いです。

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停電時の注意点

都会に暮らしていると停電を経験することはほとんどありません。宮古島移住前の私は人生で1度か2度しか停電を経験していませんでしたが、今では毎年自宅が停電します。

慣れていないと、停電は想像以上に大変です。

電気がつかないので冷蔵庫が稼働しません。冷蔵庫の中のものが腐っていきます。冷凍庫は特に悲惨です。

台風シーズンは暑いです。暴風で窓を閉め切るので部屋の中が暑いです。暑くてもエアコンも扇風機も使えません。

夜は真っ暗になります。家の中も、家の外も真っ暗です。ろうそく、懐中電灯がないとかなり心細いです。

停電するとインターネットも使えなくなります。最近ではリモートワークが盛んで宮古島に複数のIT企業が進出してきていますが、停電時は仕事になりません。海がきれいな郊外エリアにオフィスを構えると、復旧までの時間がかかって悲惨です。

停電が復旧してもインターネットが復旧するまでにはさらに時間がかかります。

停電すると信号機も消えます。暴風警報が解除されれば警察官が手旗信号で対応します。警察官がいない交差点もあります。走行にはかなり注意が必要です。

電気とガスが連動しているとお湯が出ません。停電時にはお風呂にも入れません。停電が原因で断水することもあります。

停電に慣れていない都会暮らしの人は、停電すると最初の5分ぐらいは楽しいですが、だんだん気持ちが滅入ってきます。停電と暴風のダブルパンチで心が折れそうになります。一人暮らしだとかなり心細いです。

自家発電設備がある大きいホテルは、停電でも電気がつきますが、自家発電のないホテルはロビーも客室も真っ暗になります。

宮古島旅行と台風が重なり、真っ暗なホテルで過ごすことを余儀なくされる人もいます。ただただ耐えるしかありません。

自家発電があり、停電に強い宮古島のホテルはこちらの記事にまとめました。

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台風シーズン

宮古島の台風シーズンは7月~9月です。5月、6月、10月にも季節外れの台風が来ることがありますが、大半は7月~9月に集中しています。

7月~9月には毎月必ず1回は台風が接近します。2週続けて台風が接近することもあります。

台風は停電だけでなく、航空機の欠航、農作物への被害をもたらします。

島の人たちは台風に慣れていますが、都会から来た移住者や観光客は台風にあたふたします。

台風通過翌日の宮古空港には人が溢れます。キャンセル待ちの長蛇の列ができます。

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まとめ

宮古島には毎年猛烈な台風がいくつも接近します。

宮古島では市街地エリアほど停電しにくく、郊外ほど停電しやすいです。来間島、池間島、伊良部島などの離島は台風のたびに停電します。

台風の強さによって復旧までの時間が変わります。強い台風だと丸1日以上停電が続くこともあります。市街地ほど復旧が早く、郊外ほど遅いです。

宮古島は台風のリスクと常に隣り合わせです。宮古島に移住するなら長時間の停電に耐える忍耐強さが必要です。

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