宮古島移住って実際どうなの?【生活編】

宮古島に移住して5年のshimagurashiです。

沖縄本島から南西に300キロ離れた宮古島。本土とは気候も風土も大きく異なります。

宮古島での生活は実際どんな感じなのか。

生活しやすい?不便を感じることは?移住者が多く住むエリアは?など、宮古島移住者へのよくある質問に答えてみました。今回は生活編です。

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不便を感じることは?

宮古島の生活で不便を感じることは全くありません。里帰りに時間とお金がかかるのがデメリットですが、市街地エリアに住めば普段生活する分には全く不便はありません。

スーパー、ドラッグストア、コンビニ、郵便局など、生活に必要なものは、全て車で5分圏内にあります。車が少なく移動が楽な分、都会よりも生活しやすいぐらいです。

市街地エリアにはサンエー、マックスバリュ、かねひで、ドンキホーテなど複数のスーパーがあります。

都会のスーパーと品ぞろえは変わりません。北海道産のじゃがいももフィリピン産のバナナもあります。沖縄そばの麺や豚肉のソーキなど、沖縄ならではの食品も多く扱っています。

マックスバリュの宅配サービスも便利です。スマホで自宅から商品を注文し、宅配してもらえます。3千円以上買えば送料無料です。

宮古島で調達できないものはネット通販で簡単に手に入ります。

宮古島移住者はamazon利用率がとても高いです。

マットレスや布団など、宮古島で買えないものは、ネット通販で購入しています。

移住者は島のどこに住んでいる?

宮古島移住者の居住地は、市街地エリアと郊外エリアの2つに分けられます。

市街地エリアは、平良港と宮古空港の間の半径2キロほどのエリア。小学校の学区だと、久松小、南小、平良第一小、北小、東小があるエリアです。

宮古島の人口の約7割は、市街地エリアに住んでいます。

移住者に特に人気なのは伊良部大橋に近い久松学区。島の中心部に近く、海が近くて住環境が良いです。久松学区のアパートの家賃は他のエリアより少し高いです。

市街地エリアの外側に広がるのが郊外エリアです。池間島、来間島、伊良部島などの離島、与那覇前浜に近い旧下地町、宮古空港に近い旧上野村など、郊外エリアに住んでいる移住者もいます。

郊外エリアは地域によって様々な特色があります。30世帯ぐらいの小さい集落もあれば、1000世帯ぐらいの大きな集落もあります。

郊外エリアは宮古島の中でも「田舎」。宮古島では郊外エリアから市街地エリアへの人口流出が止まらず、郊外エリアでは人口減と少子高齢化が加速しています。

郊外エリアでの移住生活は市街地エリアに比べかなり難易度が高いです。

市街地エリアでは移住者は珍しくありません。移住者ばかりが暮らすアパートもあります。郊外エリアには移住者が少ないので、地元の人に警戒されます。

郊外エリアはライフラインも弱く、台風が来るとすぐに停電し、復旧に時間がかかります。

車は必要?

宮古島移住生活に車は必要です。これだけは断言できます。

車なしでバイクや自転車だけで頑張ろうとする移住者もいますが1年で挫折します。

宮古島は島の一番高いところでも標高が115mと平らな島ですが、生活してみると実は坂道が多いことに気が付きます。

平良港から宮古空港に行くだけでも30メートルは登らなくてはなりません。

夏の日差しの強さは尋常ではありません。エアコン付きの車は必須です。ゲリラ豪雨のようなスコールもあります。徒歩移動は雨に打たれるリスクがあります。

宮古島で自転車に乗るのは中学生・高校生ぐらい。歩いている人はほとんどいません。100メートルの距離でも車移動です。

移住生活が長くなるほど、歩かなくなります。

海に近い宮古島では車のトラブルがとても多いです。

車はすぐにサビます。海の近くに住めば住むほど、車がサビやすくなります。

20年乗れるはずの車が、塩害にやられて10年でダメになることもあります。

宮古島の人たちは車への塩害を少しでも減らすため、台風通過後すぐに洗車します。

電気・水道・ガスのトラブルは?

宮古島の電気は沖縄電力が供給しています。島内に火力発電所があります。

宮古島は台風のたびに停電します。島の中でも田舎ほどすぐに停電し、復旧に時間がかかります。

市街地エリアの我が家も毎年台風のたびに停電します。

停電は早ければ数時間で復旧しますが、長い時には丸1日以上停電します。停電時にはインターネットも使えなくなります。インターネットの復旧は停電以上に時間がかかります。

停電に伴って断水することもあります。

宮古島のアパートは、屋上に貯水タンクが設置されている場合が多いです。停電すると貯水タンクに水をくみ上げられなくなります。貯水タンクが空になると断水します。

アパートの大きさの割に貯水タンクの容量が小さいと、すぐに断水します。我が家も何回か断水しました。

宮古島の水道水は、軟水ではなく硬水。水道水はぬるく、おいしくありません。

水道水をそのまま飲む人もいますが、子育て世帯はウォーターサーバーを設置しています。

シャワーも硬水です。硬水のシャワーでは髪の毛はサラサラにはなりません。シャワー後の髪はゴアゴアしています。

ガスはプロパンガスが主流です。お湯が出なくなるなどのトラブルも結構あります。ガス会社を呼べばすぐに来てくれます。

家賃はいくら?

市街地エリアの我が家は3DKで家賃6万円。家賃相場の範囲内です。

宮古島の家賃相場は単身タイプの1DKで3~4万円台。家族向けの3DKで5~6万円台です。

宮古島バブルのピーク時には新築アパートの家賃が高騰し、1Kで10万円。コンテハナウスで9万円など、信じられない高さの家賃設定が目立ちました。

一部の物件は、宮古島バブルで家賃が極端に値上がりしましたが、宮古島の大半のアパートは家賃相場の範囲内です。

宮古島バブルのピークは2019年の夏。ここからは下がるしかありません。宮古島バブルに便乗して家賃を値上げした大家は痛い目にあいます。

家賃値上げを積極的に仕掛けていたのは、宮古島最大の不動産会社「アパマンショップ・住宅情報センター」。島内ではアパマンへの不信感が強まっています。

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物価は高い?

宮古島は離島なので物価は高いです。

食料品は全体的に高いです。特に肉、野菜、乳製品、卵が高いです。

ティシュペーパーや洗剤など、日用品も安くありません。

家電はヤマダ電機、ベスト電器、ドンキホーテで買えますが、安くありません。

島内で買うと高く、ネット通販で買うと送料が高くつきます。「全国送料無料」と書かれていても、離島だけは送料がかかるケースもよくあります。

宮古島の物価については「移住前に知っておきたい物価が高いもの安いものまとめ」に詳しく書きました。

冬は寒い?

宮古島の冬は意外と寒いです。

毎年最低気温が13度ぐらいまで下がります。

数年に一度の寒波が到来すると8度ぐらいまで下がります。

気温は本土に比べると高いですが、北風が強く、体感温度は低いです。

冬の宮古島は晴天率が低いです。冬は1週間のうち3日晴れればいい方です。

晴れの日は冬でも半袖シャツで大丈夫ですが、北風が強い曇りや雨の日は厚着して出かけます。

厚着と言っても何枚も重ね着するわけではありませんが、薄手のコートは必要です。

私は宮古島移住前にヒートテックを全て処分しましたが、捨てなければよかったと後悔しています。

数年に一度の寒波の年にはヒートテックが欲しくなります。

人間は良くも悪くも慣れる生き物。北海道出身者でも、宮古島生活が長くなると島の気候に身体が慣れ、宮古島の冬が寒いと感じるようになります。

海にはどれぐらい行く?

宮古島移住者あるあるなのですが、移住年数が長くなればなるほど、海にはいかなくなります。

私は移住1年目は毎週のように海に行っていました。与那覇前浜や砂山ビーチなど、メジャーなビーチはもちろん、誰もいない穴場の無人ビーチを探して楽しんでいました。

移住3年目ぐらいから、海に行く頻度が少なくなりました。

移住5年目の今は、ほとんど海に行きません。

宮古島の海に見飽きたわけでも、海が嫌いになったわけでもありません。今でも宮古島の海の美しさは見るたびに感動するレベルです。

ただ「いつでも見れる」という安心感から、海には行かなくなります。

静岡県民が富士山に登らないように、宮古島の人たちはビーチにはいきません。島の人たちがビーチに行くのは、4月の海開きの時ぐらいです。

観光客は宮古島のビーチを見ることが目的なので、夏の日差しの強さも、冬の強風も耐えれますが、地元の人たちからすれば「なんでこんな暑い日にわざわざビーチに行くの?」という感じです。

移住者も移住年数が長くなるほど地元の人のような暮らし方になるので、海に行く頻度は少なくなります。

ダイビングが好きが理由で移住した人でも、全くダイビングをしなくなるパターンが多いです。

ダイビングインストラクターなど、ダイビングを仕事にしている場合は別ですが、趣味程度だとほとんど潜らなくなります。

理由は生活が忙しく、お金がかかるから。

ダイビング好きの人でも、移住年数が長くなればなるほどダイビングはしなくなります。

移住10年以上の人で、趣味でダイビングを続けている人はほとんどいません。

移住生活が長続きしている人たちは、ダイビング以外に趣味や生きがいを見出し、宮古島の暮らしになじんで生きています

移住生活は楽しい?

移住1年目の生活は手放しで「楽しい」と言えるすばらしいものでした。

週末にシュノーケリングを楽しんだり、星空を見に行ったり、宮古そばの店を巡ったり。

都会ではできない体験をたくさんしました。毎週末どこかに出かけて楽しんでいました。

移住5年の今も生活は楽しいですが、それと同じぐらい大変さもあります。

子育て世代の私は、宮古島でも毎日忙しく働き、家事、育児に追われています。

生きて行くためには、お金を稼がなくてはいけません。「働かざるもの食うべからず」は全世界共通のルール。宮古島でもこのルールからは逃れられません。

お金に余裕のある定年退職組の移住者は悠々自適にのんびりと宮古島暮らしを楽しんでいますが、働き盛り世代だと「楽しい」だけでは宮古島では生きていけなくなります。

まとめ

宮古島移住5年の私なりに宮古島移住生活のよくある質問に答えてみました。

移住生活には困難もありますが、住めば宮古です。

当ブログ「宮古島移住だより」では様々な角度から宮古島移住のリアルを発信しています。

宮古島移住って実際どうなの?仕事編お金編人間関係編も、ぜひみてください。

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