宮古島移住者をグループ分け~3年後定着率が高いのはこのタイプ~

宮古島にはどんな人たちが移住してきているのでしょうか。

20代で単身で移住する人もいれば、定年退職後に夫婦で移住する人もいます。

実際に5年間宮古島に住んでみてわかったのは「移住者」とひとまとめにはできないほど、様々なタイプの人たちがいること。

今回は、宮古島への移住者を勝手にグループ分けしてみました。

さらに、もっと勝手ながら、グループごとに移住3年後の定着率を私なりにまとめてみました。

同じグループの移住者同士で交流している人が多いです。もし宮古島に移住したらどのグループに入るのか想像しながら読んでみてください。

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20代で自分探し

20代で単身で宮古島に移住する人は、男性女性とも結構います。育った環境や都会での仕事から一度離れ、人生を見つめ直そうと宮古島にやってくる人が多いです。

宮古島への永住を考えて移住する人はほとんどいません。

「人生を見つめ直す」ことが目的なので、仕事にもこだわらない人が多いです。

給料や待遇ではなく、楽しみながらできる仕事で、自分の時間も確保できる仕事を選ぶ傾向にあります。

居酒屋やマリンレジャー業、海の家などとは相性がいいです。

リゾートバイトで宮古島に来て、寮に暮らしながら働く人も多くいます。

試しに居酒屋で働く移住者の女性に年齢と移住してからの期間を聞いてみたところ
「19歳です 移住して3ヶ月です」
「23歳です 移住して5ヶ月です」
「21歳です 移住して6ヶ月です」
「22歳です 移住して8ヶ月です」
という感じ。

リゾートバイトを受け入れている、寮が完備されている居酒屋にはこういうタイプの移住者が多いです。

宮古島という土地へのこだわりが特に強いわけではないので、ある程度宮古島での移住ライフを満喫したら帰っていく人がほとんどです。

3年以上宮古島に住み続ける人はほとんどいませんが、例外もいます。

例外① 20代で移住したAさん(女性)

20代で移住し、宮古島のホテルスタッフとして働いていたAさん。
職場で出会った移住者の男性と宮古島で結婚。
子供も生まれ、宮古島ライフを満喫中。

例外② 20代で移住したBさん(女性)

リゾートバイトで宮古島の夜のお店で働く。
宮古島出身の男性と結婚。
子供も生まれ、宮古島ライフを満喫中。

人生何があるかわかりません。自分探しのために来た宮古島で、結婚相手に出会っちゃったというケースもあります。珍しいケースですが、このような形で宮古島に長く暮らす移住者もいます。

20代で自分探しグループの移住3年後定着率:10%

宮古島への定着率はかなり低いです。3年後も宮古島に残る移住者は10%ぐらいではないでしょうか。

資格を活かして働く

若い女性に多いのが、資格を活かして宮古島で働くタイプ。
宮古島の保育士や看護師には、移住者の20代、30代女性が多くいます。

宮古島は保育士も看護師も足りないので、資格があればすぐに就職できます。
「宮古島の人たちのために働いてくれている」と思ってもらえるので、地元の人たちからも好意的に見られます。

資格を活かして働くグループの移住3年後定着率:60%

仕事がしっかりしているので、自分の意思で宮古島を離れようと思わない限り、安定した移住生活を続けることができます。

資格があるので、内地に戻っても保育士や看護師として働くことができるので、自分のタイミングで島を離れる時期を決めることもできます。

資格を活かして働きながら、休日は南国ライフを満喫する♪
このパターンで宮古島生活を楽しんでいる若い移住者の女性は多いです。
手に職のない移住者からすると、うらやましい人たちです。

運命に導かれて来た

何かに導かれるように、宮古島に運命を感じ、気がついたら移住してしまいました。こういうタイプの移住者です。20代~40代の女性に多い印象です。

沖縄離島という地理条件、メラルドグリーンの海、どこまでも続く水平線、風にゆられるサトウキビ畑。

宮古島には、運命を感じられるような、すばらしい風景がたくさんあります。

古くから島の人々は神歌を歌い、島の神様に祈りを捧げて豊作や大漁、家族の繁栄を願ってきました。

宮古島の大地の持つエネルギーは、都会で暮らしてきた人たちからすると、とても魅力的に感じられることがあります。

「一度きりの人生を思いっきりエンジョイしたい」

あとさきのリスクを考えずに行動できてしまうこのタイプの人たちは強いです。

「宮古島移住だより」のようなブログで宮古島移住について深く調べることがなくても、運命に従って移住することができてしまいます。

運命に導かれてきたグループの移住3年後定着:30%

「運命に導かれて」宮古島に来た人たちは、またどこかのタイミングで「運命に導かれて」宮古島を離れていきがちです。

それが移住してから3ヶ月後であっても、1年後であっても、3年後であっても「移住失敗」とは結論づけられません。

「運命に導かれて」行動することができる人たちにとっては、自分の心に素直に行動することが全て。宮古島に移住したことを後悔することなく、次への一歩を踏み出します。

旅の途中に立ち寄った

世界一周旅行をして宮古島にたどり着きました。というタイプの移住者
特殊なパターンですが。こういう移住者もいます。

こういうタイプの人たちの「生きる力」はすごいです。
会社員としてしか働いたことのない私からは想像もできないような様々な人生経験をしています。

世界の様々なところを旅して、異なる文化や風習を受け入れることに慣れているので、宮古島の文化や風習もさらっと受け入れてしまいます。

宮古島に過度に期待することがないので、落胆することもありません。雑貨屋を始めたり、カフェを始めたり、ヨガ教室を開いたり。

新しいことを始めるバイタリティやアイデアも豊富。宮古島で事業をおこして大成功した人もいます。

旅の途中に立ち寄ったグループの移住3年後定着率:20%

旅の途中なので、宮古島に定着することなく、また次の場所へと旅立つ人が多いです。

「世界中を旅したけど宮古島が一番すばらしい」と宮古島が旅の終着点になる人もいます。世界中を旅した人を定住させてしまうなんて、宮古島の魅力はすごいです!

転勤で来た

「たまたま転勤で来たのが宮古島でした」という人たち。

プチバブルと言われ、好景気の宮古島。転勤で宮古島に来る人はとても多いです。

転勤で宮古島に来る人たちの職場で代表的なのは

・航空自衛隊
・海上保安庁
・国土交通省(空港管制業務・地下ダム管理)
・医療関係
・税務署

転勤で来たグループの移住3年後定着率:10%

転勤なので、宮古島にいる期間が初めから決まっている場合が多いです。
赴任期間が終わればもちろん帰っていきます。

このタイプの人が宮古島で必ず感動するのが「通勤時間が圧倒的に短い」ということ。
転勤してきた知人は「大阪で電車で1時間かけて通勤していたが、宮古島では車で5分」と喜んでいました。

転勤の場合、宮古島に来る前と同じような感覚で働けるので、宮古島の文化や風習にストレスことも少ないでしょう。

期間限定の宮古島生活なので、宮古島の良いところを満喫し、満足して帰る人が多いです。
単身赴任での転勤もありますが、家族を連れて転勤してくる人も多くいます。
「旦那の宮古島転勤について来ました」という専業主婦の方もいます。正直とてもうらやましいです。このパターンなら「憧れの沖縄離島スローライフ」を満喫できちゃいます。

永住を目指す働き盛り世代

宮古島の魅力にひかれ、働き盛りの30代、40代に宮古島に移住して新しい人生を歩む人たちです。夫婦2人で移住するケースもあれば、家族で移住する人もいます。脱サラして人生やり直そうという単身者もいます。

生活の拠点を完全に宮古島に移すので、引っ越しは大変。子供がいれば教育環境も気になるところです。

最も重要なのは、宮古島での仕事の選択。まだまだ人生これからという年齢なので、どんな仕事をして、どれぐらいの稼ぎを得るかがとても重要です。

自営業でカフェなどの開業を目指す人、農業を志す人、地元企業の就職面接を受ける人、アルバイトから始める人、運よく宮古島市役所の公務員になれた人。

宮古島で長く移住生活を続けている人たちの共通点は、移住3年以内に「長く続けられる仕事」を見つけていることです。

仕事の選択は移住成功か失敗の大きなポイントとなります。

永住を目指す働き盛りグループの移住3年後定着率:40%

30代、40代で宮古島に移住する。大いに悩み、覚悟を持って移住を決断したにも関わらず、半分以上の人は3年以内に宮古島から帰ってしまいます。

宮古島移住には「3年の壁」があると言われています。
私はなんとか移住6年目を迎えることができましたが、移住3年の壁を超えるのは簡単なことではありませんでした。移住からの3年間で、何度も宮古島から帰りたくなりました。

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バリバリ働かなくてはいけない世代なので、宮古島の人たちとの関わりも多く、宮古島のいいところも悪いところもたくさん目にすることになります。

どんなに宮古島が好きで移住しても、この島での暮らしが肌に合わずに帰って行ってしまう人も、残念ながら多いです。

パートナーが宮古島の人

代表的なのは旦那が宮古島の人でしたという「宮古嫁(みやこよめ)」
妻が宮古島の人でしたというパターンもあります。

宮古島が好きで移住したのではなく、結婚相手が宮古島の人だったというケースなので「別に宮古島に来たかったわけではない」という人が多いです。

宮古島は親戚付き合いが多いので、宮古嫁は本当に大変。

特に長男の嫁は、お盆や正月、祝い事のたびに親戚全員の面倒を見ないといけないので、とても大変。

宮古の男たちはとにかくよく酒を飲みます。世の中は男性を中心に回っていて、女性は男性の世話係だと思っている古い価値観の男性も多いです。宮古島の風習や女性を下に見る文化が嫌になり、離婚する人もいます。

20代、30代だと育児に積極的な男性も増えていますが、40代以上は「育児は女の仕事、俺は外で酒飲みが忙しい」という人が多いです。

「子供の世話だけでなく旦那の世話もしないといけない」と嘆く宮古嫁は多いです。

旦那を居酒屋まで車で送り、飲み会が終わったら車で迎えに来る人も多くいます。

旦那はあたりまえだと思っているので感謝の言葉もありません。

今日も飲み会、明日も飲み会。宮古嫁は大変です。

パートナーが宮古島の人でしたグループの移住3年後定着率:90%

離婚して内地に帰る以外は基本的に宮古島に暮らし続けるので、3年後移住定着率は90%とかなり高いです。

宮古嫁は大変ですが、宮古嫁になることで、宮古島の人たちとの距離はとても近くなります。移住者が宮古島の人の信頼を得るには大変な努力が必要ですが、宮古嫁にはその必要はありません

定年退職後スローライフ

定年退職後、宮古島に移住する人たちです。

意外かもしれませんが、宮古島にはそれほど多くいません。移住者は20代~50代が多いです。

完全に移住している人は少なく、宮古島に別荘を持ち、一年のうち何ヶ月かを宮古島で暮らしている人が多いです。

定年退職してしまえば宮古島に移住しなくてもスローライフはできてしまうので、宮古島に来る必要はないということなのでしょうか。

年齢を考えると、地元からはるか遠く離れた宮古島に移住するよりも、軽井沢など都心から近い避暑地への移住を考える人が多いのでしょう。

定年退職後スローライフグループの移住3年後定着率:?

私の周りにほとんどいないので、定着率はわかりません。

まとめ

宮古島にはどんな人たちが移住してきているのか、グループごとにまとめてみました。

宮古島には「移住者」とひとまとめにはできないほど、様々なタイプの移住者がいます。

この記事に書いた内容はあくまでも私の周りの移住者についてのものです。移住3年後定着率の数字は私が推測したものです。

偏った見方になっている部分もあるかもしれませんが、5年以上宮古島に住み、多くの移住者と交流しているので、結構当たってるんじゃないかと思います。

宮古島への移住を目指す皆様の参考になれば幸いです。

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