宮古島移住者の落とし穴 車の保険そのままで大丈夫?

宮古島での生活に車は必需品です。

移住前後にはやることが多すぎて、後回しになりがちですが、宮古島に移住するなら車の保険を見直した方がいいです。

全国規模の大手代理店でも、離島の宮古島まではサービスが行き届かない場合が多いです。地元の代理店と契約すれば、万が一の時すぐに対応してくれます。

特に、宮古島は驚くほど保険に入っていない車が多いので、事故を起こした時に無保険の車の所有者とトラブルにならないためにも、地元代理店で車の保険に入ることをオススメします。

宮古島で実際に車の事故を起こしてしまい、地元の保険代理店に対応してもらった体験談を交えながら、宮古島の車の保険事情についてまとめます。

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無保険の車が驚くほど多い

自動車保険には2種類の保険があります。入ることが義務づけられている自賠責保険と、任意で加入する任意保険です。

事故を起こした時に保険金を受け取れるのは、任意保険。車を購入した際には任意保険の加入を勧められ、多くの人が加入しています。

宮古島は、任意保険の加入率が驚くほど低いです。移住前の私は、任意保険は「入るのがあたりまえ」という感覚でした。宮古島に移住してみてびっくり。自動車保険に加入していない車がそこらじゅうを走っています。

もちろん「任意」の保険なので、入ることが義務付けられたものではありませんが、任意保険に加入していなければ、事故を起こした時は完全に自己責任。死亡事故を起こしても、重傷事故を起こしても、自費で補償しなければなりません。

日本損害保険協会によると、2015年3月末時点の「対人・対物補償」加入率は全国平均が73.8%なのに対し、沖縄県は53.3%しかありません。

自動車保険都道府県別加入率(日本損害保険協会)

宮古島市のデータはありませんが、沖縄県の平均よりも加入率が低いことは簡単に想像できます。

宮古島では、公道を走っている車の2台に1台は無保険。恐ろしいことです。

無保険の車と接触事故を起こした体験談

移住3年目。無保険の車と接触事故を起こしました。

一方通行の細い道を走行中、脇道から出てきた車にぶつけられ、車の側面が破損。相手の車のフロント部分も壊れました。

すぐに警察と保険代理店を呼んで事故処理。地元の保険代理店と契約していたので、5分ほどで代理店の人がきてくれました。

事故を起こしたのが午後6時ぐらい。日が暮れかけていた時間帯だったので、保険代理店に迅速に対応してもらい、本当に助かりました。

事故を起こした相手の車も保険に入っていれば、双方の保険会社の担当者が話を進めてくれますが、相手の車は無保険。補償の話し合いは、私の保険代理店の人がまとめてくれました。

接触事故の場合「7対3」「6対4」のように、過失の割合を算出し、その割合に従って保険会社が車の修理費用を従います。

私が起こした接触事故では、相手の過失が7、私の過失が3。私は「対人・対物無制限」で契約していたので、私の負担分の3割は保険会社が支払ってくれました

相手は車の保険に入っていなかったので、負担分の7割は全て自費で支払わなくてはなりません。

保険会社の人が、相手の負担分を計算して、後日、車の修理費用を支払う段取りをまとめてくれました。

もし、私が地元の保険会社と契約していなかったらと考えると、ゾッとします。

事故が起きた直後に現場に保険会社の人がかけつけ、必要な情報を聞き取り、過失割合を算出し、相手の支払いの段取りをまとめてくれたからこそ、大きなトラブルにはなりませんでした。

もし、私が車の保険に加入していなければ、事故を起こした相手と直接話し合いをすることになります。今回の事故の場合、相手の車が脇道から出てきて私の車の側面にぶつかったので、相手の過失割合の方が大きいのは当然ですが、保険会社がいなければ、相手が7対3で納得してくれなったかもしれません。

宮古島は決して豊かな島ではありません。給料水準は低く、毎日の生活で精いっぱいという家庭もあります。今回の相手は、負担分の修理費用をきちんと支払ってくれましたが、支払ってくれずトラブルになるケースもあります。

なぜ無保険の車が多いのか

無保険の車が多い理由として考えられるのは次の2つ。

・車の交通量が少なく、事故自体がほとんどない
・事故を起こしても話し合いで解決できる

宮古島の人たちは基本的にのんびりしていて、トラブルが起こっても「なんとかなる。誰かがなんとかしてくれる」と思っているところがあります。お金を支払って保険に入るというやり方にはなじまないのかもしれません。

30年前の宮古島なら、この通りかもしれません。しかし、今や年間観光客数は100万人。交通量は急増しています。車を運転している人の中には観光客もいれば、移住者もいます。最近では外国人観光客がレンタカーを利用するケースも多いです。

・車の交通量が少なく、事故自体がほとんどない
・事故を起こしても話し合いで解決できる

という考え方は、残念ながら宮古島でも通用しなくなってきています。

移住者は地元の代理店で保険に入るべし

相手が無保険の可能性があるからこそ、宮古島移住者は地元の代理店で車の保険に入っておいた方がいいです。

相手も自分も無保険だと、自分たちで話をまとめなければなりません。地元の人が相手だと「お金がないからどっちの車も修理しないでおこう」なんてことになりかねません(実際、宮古島にはどこかがへこんだまま走行している車がとても多いです。傷やへこみ、サビがない車を見つける方が難しいぐらいです)

話し合いに旦那が加わり、親が加わり、子供が加わり、親戚が加わり・・・いろんな人がでてきて、無言の圧力をかけられることもありえます。

事故対応を考えれば、地元の代理店と契約するのがベストです。

全国規模の代理店だと、宮古島で事故を起こした際、現場には来てくれません。事故後、相手との話し合いを進める際は、電話での対応になります。過失割合の確認も書面の郵送しか方法がありません。無保険の人が多い宮古島では、このやり方だとトラブルになるリスクがとても高いです。

全国規模の保険会社にはロードサービスがついている場合も多いです。「事故で動かなくなった車をレッカー移動できる」など、ありがたいサービスですが、離島だと使えない場合がほとんどです。

地元の保険会社だから保険料が高いということはありません。むしろ、安いです。沖縄県の車の任意保険の金額は全国平均に比べて安いです。

サービス面でも、金額面でも地元の保険会社と契約した方がいいことは一目瞭然。

沖縄県の自動車保険の最大手は大同火災。大同火災の代理店になっている地元企業と契約しましょう。

宮古島にある大同火災の代理店で利用者が多いのは、光商事、川平保険事務所、イサ保険事務所。

宮古島移住前後にはやることが山積み。車の保険の見直しまでは手が回らないという方も多いと思いますが、いざという時、大きな落とし穴になりかねません。

宮古島に移住するなら、島の保険会社と車の保険を契約することをオススメしま

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