宮古島で免許更新 免許センターの場所・手続きの流れは?

沖縄県では離島ごとに安全運転学校の分校や駐在所があり、住んでいる離島で免許更新の手続きを受けられます。

宮古島には安全運転学校の宮古分校があり、月曜日から金曜日まで運転免許更新の手続きができます。

安全運転学校宮古分校の場所、免許更新手続きの流れをまとめました。

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場所

宮古島では安全運転学校の宮古分校で運転免許証を更新します。


住所は宮古島市平良字下里3107番地4。宮古島市役所がある市街地エリアからは車で15分ほど。鏡原小学校の近くの住宅街エリアにあります。


免許更新連絡のはがきに案内図がついています。カーナビやスマホの地図で住所検索をすると場所が出てきます。

必要なもの

運転免許証、手数料、免許更新連絡のはがきを持参する必要があります。写真は必要ありません。

視力、聴力に不安のある人はメガネ、補聴器。70歳以上の人は高齢者講習終了証明書。住所変更がある場合は新住所を証明できるものが必要です。

希望者は免許証用の写真を持ち込むことができます。写真は縦3センチ横2センチで、6か月以内に撮影した無帽、正面、無背景で胸から上が映っているもの。

沖縄本島の免許センターでは写真持ち込みでもすぐに免許証が発行されますが、宮古分校では免許証の交付まで1ヶ月ほどかかります。

講習時間

宮古分校の講習時間です。

優良運転者 9時30分~10時
一般運転者 10時30分~11時30分
違反運転者 14時~16時
初回更新者 14時30分~16時30分

講習前に申請手続きがあります。宮古分校には受付窓口が1つしかなく混雑することがあります。実際に宮古分校で免許を更新した実感としては、少なくとも30分前までには行った方がいいです。

申請手続きが講習時間に間に合わない場合、当日は講習を受けられません。2度手間にならないためにも時間にゆとりをもって行動することをオススメします。

手続きの流れ

私はこれまでに2回、宮古島で免許を更新しました。宮古分校での手続きの流れをまとめます。

講習開始30分前に車で宮古分校に到着。30台分ほど駐車スペースがありますが、既に8割は埋まっていました。

建物内に入ると、受付窓口前の狭い廊下に人が集中しています。受付窓口は1ヶ所しかありません。中では警察署員2人が忙しそうに動いています。

窓口にはがきと免許証を提出。申請書類を受け取ります。

窓口の警察官はいかにも沖縄の人というしゃべり方。説明は全て沖縄なまりのタメ口です。

「じゃあ、説明しようね」「名前、漢字とふりがな書いてね」「住所変更はないかな?」「うん、なければここはバツしとこうね」とテンポよく説明。

沖縄では、高齢者にはこのしゃべり方がとても有効なのです。

申請書類を提出し更新手数料、講習手数料3000円を支払います。支払い時に交通安全協会への寄付金1000円を支払うよう促されます。

手続きの流れの中で自然に促されるので、宮古島の人はほぼ100%支払います。さすが素直な宮古島の人たちです。

視力検査後、写真撮影を行います。申請書類の受け取り、手数料の受領、交通安全協会への寄付金のお願い、写真撮影を一人の女性が担当していてかなり忙しそうです。

写真撮影が終わり、講習の部屋に入ります。受講者は20人ほど。優良運転者講習なので講習時間は30分間です。

講習が始まるまで教室で待ちます。前方のモニターには受講生の暇つぶしのためにサラリーマン川柳が表示されていました。10秒ごとに次々にサラリーマン川柳が表示されるので、飽きることなく講習開始を待てました。なんとも粋な計らいです。

県の免許センターに比べると教室は狭く、教官と受講生の距離はかなり近いです。

講習は宮古島の交通事故発生件数、交通事故死亡者数など、宮古島のデータも交えて行われます。宮古島の交通に関する話が多く、めんどくさいと思っていた講習は意外と有意義でした。

宮古島の年間の交通事故発生件数は138件。死亡者は5人。(平成30年のデータ)

宮古島での交通違反ベスト3は一時停止違反、携帯電話を見ながらの運転、シートベルト不着用。飲酒運転が多く、酒を飲んだ翌朝に検挙される人が多いことが説明されました。

驚いたのは、宮古島では一番速い道路でも速度制限が時速50キロだということ。もっとスピードを出していいと思っていました。観光客は島の一周道路や伊良部大橋をすごいスピードで走ることがありますが、全て速度制限違反です。

講習終了後、新しい免許証を受け取り、免許の更新手続きは終了です。

宮古島らしさ

宮古島に移住して5年。免許更新一つを見ても、宮古島らしさを感じることがあります。

宮古島の人は免許更新を忘れることが多いです。うっかりなのか、確信犯なのか、免許の更新をしないまま車を運転している人がいます。のんびりと時間が流れる離島らしいとも言えますが、かなりルーズです。

免許更新後一定期間を過ぎると、免許証再発行のためにはイチから講習を受けなおす必要があり、多額の費用がかかります。私の友人にも一人、自費で免許を取りなおした人がいます。

宮古島の人たちはとても素直です。交通安全協会への寄付金1000円をほぼ全員が支払います。

宮古島には島の子供たちは島全体で守ると言う空気感があります。「頂いた寄付金は子供たちのランドセルカバーなどに使わせていただきます」と言われると、寄付金を断る人はいません。

宮古島の人たちは良くも悪くも過去に捉われません。過去の免許証を残している人はほとんどいません。

免許の更新手続きが全て終わった後、窓口に申し出れば更新前の免許証を受け取ることができますが、受け取る人はほとんどいません。

私が受けた講習では、受講生20人のうち、更新前の免許証をもらっていたのは2人だけ。内地から来た建設作業員っぽい男性と、移住者のマリンレジャー業者っぽい女性の2人。島の人たちは手続きが終わればすぐに帰って行きました。

余談ですが私も宮古島生活が長くなるにつれ、島の人たちのように暮らす術を身につけつつあります。交通安全協会への寄付金1000円を支払い、更新前の免許証は受け取ることなく帰りました。

移住前の私は、寄付金を支払わず、更新前の免許をもらって帰っていました。

まとめ

宮古島での免許更新について、場所、時間、手続きの流れなどをまとめました。

免許センターは基本的には各都道府県に一ヶ所なので、免許更新のために遠出することも少なくありません。宮古島では島内で免許更新手続きが受けられるのでとても楽。

離島は不便なイメージがありますが、実際に暮らしてみると、都会よりも便利に感じることが多くあります。運転免許証だけでなくパスポートも島内で発行できます。

沖縄県内には石垣島にも安全運転学校八重山分校があります。久米島や南大東島、多良間島、与那国島などの小さな離島には駐在所があり、島内で免許を更新できます。

移住者が宮古島で免許を更新するには、住所を宮古島に移す必要があります。宮古島に住所を移すことで航空運賃軽減の離島割引カードも発行できるので、住所変更して損はありません。

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