夫婦で移住のメリット・デメリット|思わぬ落とし穴とは?

沖縄の離島、宮古島に夫婦で移住して5年のshimagurashi です。

夫婦での移住には単身移住者にはないメリット、デメリットがあります。夫婦ならではの難しさや思わぬ落とし穴もあります。

軽い気持ちでの移住は、移住失敗や夫婦の関係悪化につながります。

移住5年の経験をもとに、夫婦で地方移住するメリット、デメリット、落とし穴をまとめました。

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メリット

移住5年で実感した、夫婦で地方移住のメリットです。

孤独を感じない

南国での暮らしに憧れて移住した宮古島。私たち夫婦にとっては縁もゆかりもない場所でした。それでも孤独を感じることはありません。

宮古島では、単身移住者が友人の輪をうまく広げられず、孤独を感じて帰っていくケースが散見されます。どんなに気に入った場所で暮らしていても、それを共有できる人がいなければ、喜びは半減します。

SNSで移住生活の充実ぶりを積極的に発信しているタイプの若者は、実は孤独であることが多いです。キラキラした移住生活の発信は、誰かに見てほしいという気持ちの裏返しです。

夫婦での移住なら移住生活で感じた良いこと、悪いことを共有できます。移住生活は移住前に想像しているほど楽ではありません。理不尽なことに耐える忍耐力も求められます。移住生活がうまくいっていない時期ほどパートナーがいることのありがたさを感じます。

警戒されない

1人で移住するより、夫婦で移住した方が、移住先に溶け込みやすいです。

田舎に行けばいくほど、移住者は地元の人から警戒されます。宮古島に移住者が増えたのは最近。地元の人たちは今でも「なんでこんな田舎にわざわざ移住するのか?」と移住者を警戒します。

口には出しませんが「内地での暮らしに失敗して逃げてきた」「逃亡中の犯罪者」などと、ネガティブなイメージを抱いている人も多く、移住者には積極的に近づこうとはしません。

地元の人たちの移住者への警戒心は、移住人数が少ないほど強くなります。

単身移住者は最も警戒されます。「いい年した男が1人で移住してきた。なんか怪しい。近づかないようにしよう」「いい年した女が1人で移住してきた。何が目的?近づきにくい」といった感じです。

地元の人たちは、出身地、職場、家族構成など移住者の素性がわかれば警戒心を少しずつ解いてくれます。

一番地元に溶け込みやすいのは子育て世帯の移住です。子供の学校や保育園をきっかけに移住先でも知人の輪が広がります。「あそこの子は南幼稚園に通っている」というような情報が地元の人の警戒心を解くきっかけになります。

友人の輪が広がる

移住生活がうまくいくかどうかは、移住先でうまく人脈を築けるかどうかにかかっています。都会の人間関係から抜け出して、移住先で人生をやり直すつもりで移住しても、移住先では新たな人間関係が待っています。

人は1人では生きていけません。夫婦2人だけでも生きていけません。移住生活が長くなればなるほど移住先での人とのつながりが大切になってきます。

1人でのスタートよりも、夫婦2人でのスタートの方が当然人脈は広がりやすいです。人口の少ない田舎では、どこかで誰かと誰かがつながっています。旦那の人脈と妻の人脈が相乗効果で広がりを見せ、友人の輪が広がっていきます。

人脈を広げすぎると人間関係に苦しむこともありますが、友人・知人は多い方がいいです。長く移住生活を続けたいなら、移住者同士の人脈ではなく、地元の人との人脈を築くことです。きちんと信頼関係を築けば、地元の人は本当に困った時に助けてくれます。

夫婦の絆が深まる

移住生活は誰でも初体験。未知の世界です。大海原に小さな船で漕ぎだすような手探り感があります。

移住生活は順風満帆にはいかないことの方が多いです。移住前には想像しなかったような困難が待ち受けています。

壁にぶつかった時、1人では乗り越えられなくても、2人なら乗り越えられることがあります。移住生活がうまくいかなかった時にグチを言い合えるのも「夫婦で移住」の強みです。

「移住生活を成功させたい」という共通のゴールがあれば、夫婦2人の絆が深まります。

夫婦は元々は他人。育ってきた環境が違うので考え方が合わない部分が出てきます。暮らしの中で大切にすることにズレが生じ、そのズレが広がって取り返しのつかないことになる場合もあります。

同じ目的を持って人生を歩むことで夫婦の絆が深まります。「移住生活を成功させたい」という共通の目的が、夫婦2人の絆を深めてくれます。

移住先への理解が深まる

単身移住よりも、夫婦での移住の方が、移住先への理解が深まります。移住先の情報が、自分だけでなくパートナーからも入ってくるのは「夫婦で移住」の強みです。

移住生活を失敗しないために重要なのは、移住先の文化や風習や住んでいる人たちの性格を理解し、リスペクトすること。

夫婦で移住生活について語り、悩みを共有することで、移住先への理解が深まります。「宮古島なんて嫌いだ」「地元の人最悪」「行政がクソ」となってしまった時に、一人で抱え込んでいては移住生活は破たんへ向かいます。夫婦で共有することで移住先の悪い部分だけでなく良い部分も見えてきます。

このブログでは地方移住を考えている方が、移住生活に失敗しないために様々な角度から情報を発信しています。私の考えだけではなく妻との会話からヒントを得て書いています。単身移住ならここまで深く移住生活について綴ることは出来なかったかもしれません。

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デメリット

移住5年で実感した、夫婦で地方移住のデメリットです。

家計が苦しい

地方は給料が少ないです。沖縄の給料は全国平均の3分の2と言われています。宮古島はそれをさらに下回ります。宮古島の30代会社員の私の基本給は19万円台です。

家計は苦しいです。

単身移住なら自分の都合でお金のやりくりができますが、夫婦での移住だとそうはいきません。

宮古島では旦那が医者など高給取りの特殊な仕事でない限り専業主婦はあり得ません。移住者の大半は共働きです。

「金の切れ目は縁の切れ目」と言うように、家計の苦しさは夫婦間の関係の亀裂につながります。

夫の稼ぎが少ない。夫が散財する。飲み会ばかりでお金をどんどん使う。

妻の稼ぎが少ない。パートじゃなくて仕事を探してほしい。もっと働けるだろ。

宮古島移住者の中には、家計の苦しさを理由に、移住生活を諦めて帰っていく人もいます。子育て世帯になると、お金の問題はさらにシビアです。

お金に余裕のある定年退職組の移住なら問題ありませんが、働き盛り世代が夫婦で移住するなら、給料の少なさは大きなデメリットです。

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親との距離が遠くなる

移住前にはデメリットと捉えていませんでしたが、実際に移住してみると親との距離が離れるのは移住のデメリット。

親にもしものことがあったら、すぐかけつけられるか。親の介護が必要になったらどうするか。夫婦での移住の場合、旦那の親、妻の親それぞれについて考える必要があります。

移住者の中には親の介護のために帰って行く人もいれば、数年後に親も移住した人もいます。

地方は交通アクセスが悪く、帰省費用がかさみます。沖縄の離島、宮古島は特に帰省が大変。毎年、帰省のたびに貯金が減ります。

計画的に帰省出来る場合は航空券を早く予約するなどして旅費を抑えられますが、家族の不幸など突然の帰省では旅費が高額になります。

私たち夫婦は、突然の帰省で旅費が2人で20万円かかったことがありました。

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都会暮らしに戻れない

地方での暮らしのリズムに慣れると、都会でバリバリ働いていた頃の感覚に戻れなくなります。

宮古島に移住して1年目。地元の人に「このままどっぷり宮古島につかって都会では使えない人間になってしまえ」と言われました。私にはとてもショッキングな言葉でした。

当時はその言葉の真意を理解できませんでしたが、移住5年の今となっては、この言葉の意味がよくわかります。

宮古島の人たちは仕事がルーズ。職場にハリがなく、同僚とも家族の延長のような人間関係です。島で暮らしていく分には問題ありませんが、この環境にどっぷりつかってしまえば、殺伐とした都会のオフィスでは働けなくなります。

単身移住なら、移住先に片足を突っ込んだような状態で数年生活することもできます。夫婦で永住を目指して移住すると、移住先にどっぷりつかる生活になり、都会でバリバリ働いていた頃の感覚には戻れなくなります。

宮古島に夫婦で移住した人のうち、半分ぐらいは3年以内に移住生活を切り上げて帰っていきます。帰った後の暮らしは、困難を伴います。

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落とし穴

夫婦での移住を決断する前に最も大切なことは、夫婦の価値観を統一すること。

移住することに納得しているか。移住の目的は何か。永住を目指すのか、短期移住もアリなのか。移住に失敗したらどうするのか。

細かい部分まで価値観を統一していなければ、移住後、夫婦間に亀裂が生じます。

移住生活では様々な壁に直面します。移住生活がうまくいかなかった時、夫婦間の価値観にズレがあれば、2人で壁を乗り越えるのは難しくなります。

「移住したい」という共通の思いだけでは弱いです。細かい部分まで移住前に話し合っておく必要があります。

移住の目的を共有しておくことで、移住先で壁にぶつかった時、原点に戻って考えることができます。

永住を目指すのか、短期移住もありなのか。夫婦の考え方が違えば、移住生活が困難に直面した時、意見がぶつかります。

夫婦での移住を決断する前に最も大切なことは、夫婦の価値観を統一すること。話し合いの結果、夫婦の間で少しでもズレがあれば、移住をあきらめるのも一つの選択肢です。価値観のズレは、移住失敗の第一歩です。

まとめ

夫婦で移住のメリット、デメリット、落とし穴をまとめました。

単身移住に比べ夫婦での移住は孤独を感じにくく、地元の人にも受け入れてもらいやすいです。移住先での人脈が広がりやすく、移住先への理解も深まります。

単身移住なら短期移住もアリですが、夫婦での移住は人生の大きな決断。家計が苦しくなること、親と離れること、都会で使えない人材になることなど、デメリットについても移住前に考えておく必要があります。

夫婦で移住の一番の落とし穴は、夫婦の価値観のズレが移住失敗、夫婦の関係悪化につながること。移住前に夫婦で価値観を統一しておくことをオススメします。

このブログでは、宮古島移住5年の経験をもとに移住生活の現実を発信しています。移住を考えている皆様の参考になれば幸いです。

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