台湾有事で宮古島・石垣島はどうなる|戦争になる可能性は?

宮古島在住のShimagurashiです。

台湾有事が起これば、宮古島・石垣島はどうなってしまうのか。

島の自衛隊は戦争に参加するのか。米軍を交えた戦場になるのか。

住民避難、旅行者の安全確保はどうなるのか。

現地発信のリアルな情報です。

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台湾有事で宮古島・石垣島の自衛隊・米軍はどうなる

中国と台湾が戦争になると、台湾周辺海域が戦場になります。

日本に最初に影響が出るのは与那国島の西側の海域と考えられます。

宮古島・石垣島がいきなり戦場になることはありませんが間接的に影響が出ます。

宮古島には航空自衛隊基地、陸上自衛隊基地があります。

航空自衛隊は隊員300人。航空自衛隊ですが戦闘機は一機もありません。

戦闘機どころか滑走路もありません。

他国からのミサイルが飛んでこないかを監視するレーダーがあるだけで、普段はとても静かな基地です。

陸上自衛隊基地は700人の隊員が所属。

ミサイル迎撃部隊が配置されています。

基地にはPAC3などのミサイル迎撃車両がずらりと並んでいます。

石垣島にも陸上自衛隊のミサイル迎撃部隊が配置されることになっています。

台湾有事で宮古島・石垣島が戦場にならなくても間接的な影響はすぐに出ます。

自衛隊の戦闘機は沖縄本島からしか飛び立てませんが宮古島・石垣島の空港に集結する可能性があります。

宮古空港・石垣空港には毎日たくさん旅客機が飛んでいますが那覇空港のように戦闘機との共用になるかもしれません。

那覇空港では中国の尖閣諸島周辺での動きに対応するため頻繁に戦闘機が離発着しています。戦闘機のスクランブル発進のせいでよく飛行機が遅れます。

宮古島と橋で繋がる下地島の下地島空港には3000メートルの滑走路があり軍事利用の噂が絶えません。

長年パイロット養成飛行場として使われ、現在はスカイマーク、香港エクスプレス、ジェットスターが飛んでいますが、宮古空港よりは便数が少なく台湾有事ではいち早く戦闘機が配置される可能性があります。

米軍の利用も十分に考えられます。

宮古島・石垣島には米軍基地がありません。

普段は米軍機の飛来はなく、宮古空港や石垣空港に一時的に米軍のヘリが着陸し給油するだけで騒ぎになります。

沖縄は米軍基地の島ですが、宮古島・石垣島で生活していると米軍の存在は全く感じません。

選挙では沖縄本島では米軍基地反対派が強いですが、宮古島・石垣島の人たちは米軍基地問題にほとんど関心がありません。

台湾有事で宮古島・石垣島に米軍が展開すれば、島は一気に緊張感に包まれるはずです。

台湾有事で最初に宮古島・石垣島を占拠するのは中国軍でも台湾軍でもなく米軍。

米軍は宮古島・石垣島に部隊を展開するために自衛隊と共同訓練をしています。

台湾有事と尖閣有事

宮古島・石垣島では台湾有事よりも尖閣有事が心配されてきました。

尖閣諸島は沖縄県石垣市の島。宮古島、石垣島の目と鼻の先にあります。

島の漁師たちは尖閣諸島近くで漁をしていて中国海警局の船に追い回されたりしています。

宮古島・石垣島ではこの10年で尖閣警備のため海上保安部が強化されました。

宮古島には海保の巡視船は1隻しかいませんでしたが10隻以上に増えました。

石垣島には国内最大級でヘリを搭載できる巡視船が配置されました。

台湾有事は尖閣有事と連動する可能性があります。

尖閣諸島は日本の島なので、当然ですが尖閣有事は日本と中国の戦争の始まり。

尖閣諸島に近い宮古島・石垣島が戦場になっても全くおかしくありません。

台湾有事 宮古島・石垣島の危機感

宮古島・石垣島の人たちは、良くも悪くもぼーっとしています。

ニュースに敏感な本州の人たちの方が台湾有事に危機感を抱いています。

この記事を読んでいる宮古島・石垣島の人たちは、島では少数派の軍事衝突に敏感な人たち。

沖縄戦から75年。戦争の記憶は沖縄でもかなり薄れています。

太平洋戦争時、宮古島・石垣島に米軍は上陸せず、地上戦はありまでんでした。

沖縄本島のように民間人が大量に犠牲になる被害はでませんでした。

宮古島で生活していて戦争のリスクを感じることは全くありません。

島の人たちはいつも通り、ゆっくりのんびり暮らしています。

一部の基地反対派住民は中国が攻めてくるわけない、ミサイル部隊はいらないと言っています。

一部の右寄りの島民は中国に対抗するためにミサイル部隊を強化すべきと言っています。

大半の住民は日常生活で精一杯です。

ウクライナで戦争が起きても、中国が台湾付近で大規模軍事演習をしても他人事です。

戦争はある日突然始まります。

台湾有事の数分後に尖閣有事が始まり、自衛隊機と米軍機が宮古島・石垣島に集結するシュミレーションは十分現実となり得ます。

宮古島・石垣島の避難シェルター

政府は宮古島・石垣島への避難シェルターの設置準備をしています。

避難シェルターを整備するということは、当然ながら政府も戦争のリスクがあると認識しているということ。

宮古島・石垣島には各5万人が住んでいて、戦場になってもすぐには逃げれません。

政府のシミュレーションでは全住民避難に10日はかかります。

避難シェルターは政府が島を戦場にする口実になります。

住民は避難シェルターに避難してください。このままだと島が中国に占拠されます。自衛隊と米軍を島に集結させます。ミサイルが飛んできます。迎撃できませんでした。あなたの家が壊れました。

戦争が長期化すれば島を守れたとしても島の自然も建物もめちゃくちゃに破壊されるかもしれません。

太平洋戦争で沖縄が捨て石になったように、宮古島・石垣島の自然や建物を盾に、日本と中国が戦うかもしれません。

宮古島・石垣島の人たちは本土を守るための人質になります。

最悪のシミュレーションは、宮古島や石垣島を中国に差し出すことを条件に停戦すること。

本州への被害をゼロにするために沖縄の離島を捨てること。

戦争は軍事力だけでは解決しません。交渉力が必要です。

交渉の末に日本が本土防衛のために宮古島を捨てたら、、、島民にとっては想像を絶する悲劇ですが可能性はゼロではありません。

台湾有事で宮古島・石垣島旅行はどうなる

台湾有事は島の経済にも大打撃です。

宮古島・石垣島が直接戦場にならなかったとしても、風評被害はかなり出ます。

沖縄離島は旅行者に大人気ですが、近くで戦争をしている島には誰も旅行に来ません。

台湾で戦争が起きても、島に直接の影響がなければ島の人たちは普段通り島で働き子供たちは島の学校に通います。

でも、旅行者は来ません。

宮古島や石垣島のような小さな離島は、これまでも有事に振り回されてきました。

東日本大震災の後には全国的に旅行控えが広がり、沖縄離島は特に大きな影響を受けました。

新型コロナ流行時には、島から観光客が消え、倒産・閉店する店もありました。

宮古島も石垣島も新しいホテルが次々に建ち、海外旅行控えも後押しして観光客は急増していますが、台湾有事、尖閣有事になれば、旅行者は誰も来ません。

まとめ

台湾有事では宮古島・石垣島の空港が軍事利用される可能性があります。

米軍機が島に集結するかもしれません。

尖閣有事と連動し日本と中国が戦争になれば、離島は捨て石にされかねません。

こんなに美しい海が戦場になるなんて。

信じがたいですが、75年前に沖縄で現実に起こったことです。

悪い歴史が繰り返さないことを願うしかありません。

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