移住者にとって、移住から3年が1つの壁だという話をよく耳にします。「石の上にも3年」とはよく言ったもので、3年経っても島の暮らしをエンジョイできている人は、その後も長く宮古島に留まるケースが多いです。
楽しみながら長く島暮らしを続けている移住者の性格を分析してみると、いくつかの共通点が浮かび上がりました。宮古島移住に成功するのはこんな人です。
ポジティブな人
風景はもちろん、気候も文化も内地とは大きく異なる宮古島。移住前には思ってもみなかったトラブルや困難にぶつかることは少なくありません。
そんな時「少しの困難は受け入れてやる」と前向きに捉えられる人が移住生活には向いています。
隠し事をしない人
宮古島はとても狭い島です。移住時には島に知り合いはほとんどいなくても、人と関わらなければ、長くこの地で生活することはできません。
何か隠し事をしようにも、すぐにバレてしまいます。まだ移住して5年の僕でさえ、スーパーに行けば、必ず1人や2人は知り合いに出会うような島です。隠し事がバレないわけはありません。
特に、家族での移住した場合、パートナーへの隠し事は確実にバレます。
宮古人は隠し事はしません。隠し事は苦手です。長く島にいる移住者は宮古人のように裏表がなく隠し事をしない人ばかりです。
忍耐力がある人
宮古島といえば「南国の楽園」というイメージがあるかもしれませんが、いざ移住してみると、旅行時に非日常だった島での時間が日常になり、楽園ではなくなります。
私自身、移住当初は「楽園に移住しちゃいました♩」と調子に乗っていて、宮古人に「この世に楽園なんてない」と言われても「はぁ?」という感じでしたが、今ではその言葉の意味がよーくわかります。
宮古島が楽園ではないと気づいた時、別の楽園を求めてまたどこかに移住しようとするような人は、いつまで移住を繰り返しても幸せになれないと思います。
せっかく宮古島に恋して移住したのなら、理想通りではなかったとしても忍耐して頑張ってみる。その姿勢が島での幸せにつながります。
謙虚な人
移住成功の鍵は宮古人に信頼されること。宮古人に信頼される移住者はみんな謙虚です。「ここはオレの島」というような感覚で移住してくるような人に宮古人は関心を示しませんし絶対に助けてくれません。
宮古人は優しいので、旅行者には「わざわざ遠くまで来てくれてありがとう」という気持ちで接しますが、移住者となると話は別です。
旅行者は「お客さん」移住者は「よそ者」です。これは動物の縄張り意識に似ています。自分たちの暮らしに害を与えない旅行者には優しくしますが、暮らしを荒らす可能性のある移住者には徹底的に警戒感を示します。
宮古人の助けがなければこの島では暮らしていけません。長く島暮らしを続けている人は、宮古人としっかりと信頼関係を築いています。そのためには謙虚でなければいけません。
見せかけの謙虚さではなく「私たちはよそ者です」「島におじゃまさせて頂きます」という本心からの謙虚さ。この姿勢がなければ残念ながら移住失敗となってしまうでしょう。