宮古島移住者にとって、一番の出費は里帰りの際などの航空機代ではないでしょうか。
高額の航空券なので、少しでもお得にチケットを購入したいものです。
そんな移住者の強い味方「離島住民割引運賃カード」についてまとめます。
宮古島市民なら誰でも無料で発行することができ、宮古島と島外を結ぶ航空路線の運賃を割引してもらえるカードです。
「離島割引カード」を使わなくても安くチケットを購入できる場合もありますが、突然実家に帰らなくてはならない時などには、かなり役立ちます。
こんなカードです
(大事なところを隠しているのは宮古島の島バナナです)
離島割引カードを発行する方法
離島割引カードは、沖縄県の離島の住民が、自分の住む島と島外を結ぶ航空路線の運賃を割引してもらえるカードです。(石垣市の住民は船の料金も離島割引してもらえます)
カードの発行は無料。宮古島市の住民は宮古島市役所で申請できます。
移住者でも発行することはできますが、宮古島市に住民票がなければ発行できません。移住者は、まずは住民票を宮古島市に移し、宮古島市民になった上で申請する必要があります。
【申請に必要なもの】
・申請用紙(市役所の窓口にあります)
・3ヶ月以内に撮影した顔写真(縦3cm 横2.5cm)
・氏名、現住所が確認できる書類(運転免許証、健康保険証等)
・印鑑
宮古島市に住民票を移していれば、住民票は必要はありません。運転免許証などで本人確認できればOKです。
申請は、宮古島市役所平良庁舎1階の窓口で行います。申請に必要なものがそろっていれば、その場でカードを発行してくれます。所要時間は10分~20分ほど。
発行された離島割引カードは発行直後から使うことができます。
離島割引カードの使い方
沖縄県のホームページに記載されている離島割引カードの使い方です。
1.チケットを普通運賃で購入する(離島割引カードの掲示が必要)
2.空港でチケットを受け取る(離島割引カードの提示が必要)
ホームページの情報ではチケット購入時と搭乗時の2回、離島割引カードを掲示しなければならないことになっています。
空港カウンターや旅行代理店でチケットを購入するなら、離島割引カードを掲示することはできますが、インターネットでのチケットを購入の場合、提示のしようがありません。
結論から言ってしまえば、インターネット購入の場合、購入時の離島割引カード掲示は必要ありません。搭乗時に空港窓口で離島割引を使うことを伝え、カードを見せればOKです。
私もはじめはかなりドキドキしました。普通運賃だと那覇―宮古間は約2万円。「もし離島割引カードが使えなかったら」と不安な気持ちでチケットを購入しましたが、問題なく離島割引は適用されました。
空港出発ロビーの航空会社のカウンターで差額が返金されました。
ただし、搭乗時に離島割引カードを忘れてしまった場合はアウトです。
宮古空港で離島割引カードを忘れてっしまった人を見かけたことが一度あります。悲劇を目撃してしまいました。カードを取りに自宅に帰る時間もなかったようで、その人は普通運賃の約2万円で那覇行きの飛行機に乗りました。とてもかわいそうでした。
どれぐらい安くなるのか?
離島の住民はどれぐらい安く飛行機に乗ることができるのか。宮古島への移住を考えている皆様の一番の関心事は離島割引カードを使った場合の値段だと思います。
離島割引が適用される路線の普通運賃と離島割引使用時の値段をまとめました。
※2019年12月時点/ANAのホームページより引用/JALもほぼ同額
【普通運賃の金額】
羽田―宮古 56,800円~71,100円
名古屋―宮古 52,000円~65,300円
関西―宮古 47,300円~58,600円
那覇―宮古 18,000円~21,800円
普通運賃は定額ではありません。直前だと割高になるように設定されています。
【離島割引を使った場合の金額(ピーク時を除く)】
羽田―宮古 41,150円
名古屋―宮古 40,100円
関西―宮古 33,650円
那覇―宮古 8,050円
【離島割引を使った場合の金額(ピーク時)】
羽田―宮古 41,800円
名古屋―宮古 40,300円
関西―宮古 36,500円
那覇―宮古 8,700円
※ピーク時は3月25日~31日/7月1日~8月31日。
ん?全然安くない?? 東京まで4万円? 那覇まで8千円??
普通に早割で買った方が安い!
離島割引カード発行する意味なし!
確かに、早めに予約すれば東京までは片道2万円。那覇までは4,600円で行けます!
私もはじめは離島割引カードを発行する意味はないと思いました。実際、宮古島に移住してから飛行機に乗る機会はとても多いですが、離島割引カードを使うことはほとんどありません。
でも、移住者は絶対に離島割引カードを発行しておいた方がいいです!
離島割引カードは、お葬式などで急に内地に帰る時に力を発揮します。親戚が亡くなったと連絡が来て、その日のうちに飛行機に乗る場合、離島割引カードがなければ正規料金で予約するしかありません。
宮古島から東京までを往復する場合
普通運賃だと 7万円×2=14万円! なんてこともありえます。
離島割引カードがあれば 4万円×2=8万円! その差なんと6万円です。
私が離島割引カードを発行したきっかけは、家族の不幸でした。
宮古島に移住した1ヶ月後、家族に不幸がありました。
突然帰省しなくてはならなくなりました。
親から連絡があったその日に市役所で離島割引カードを発行し、離島割引の値段で飛行機に乗って帰省しました。
たまたま離島割引カードについて知っていたのですぐに発行することができましたが、もし知っていなければ旅費はかなり高くついていました。
利用する時の注意点
離島割引カードを利用する場合の注意点をまとめておきます。
・離島に住民票がないと発行できない
・利用できるのは本人のみ
・他の割引と重複して利用することはできない
・ピーク時は割引金額が少ない
・3年に1度更新が必要
そして一番の注意点は、空港でチケットを受け取る時に、必ず離島割引カードを提示することです!
離島割引カードは移住者なら必ず持っておきたい1枚です。宮古島へ移住した際には、住民票を宮古島市に移し、早めに離島割引カードを発行することをオススメします。