宮古島への移住には、何かと費用がかかります。宮古島は給料水準は低いのに物価は高い島。沖縄の離島で暮らしているとお金の大切さを身にしみて感じます。
宮古島に移住するにあたって、支援金をもらったりすることはできるのでしょうか。
全国の自治体では、移住者に多額の支援金を出しているところがあります。
「20年住めば土地住宅を無償譲渡」「出産祝い金50万円」などという自治体もあるようですが・・・
結論から言うと、宮古島市には移住者を対象にした支援制度はほとんどありません。
移住希望者に大人気の宮古島なので、当然と言えば当然です。
移住支援制度を作らなくても移住者は増える一方です。
それでも伝えられる情報はないかと、移住希望者の皆さんの助けになりそうな情報をかき集めてみました。
そして、発見しました!
移住者でも3千円、3万円、30万円をもらえるチャンスがあります!
宮古島市の生活支援・子育て支援
移住者でも、住民票を宮古島に移し、宮古島市民になれば、宮古島出身者と同様に様々な支援を受けることができます。代表的なものを紹介します。
出産祝い金
出産祝い金として、第1子・第2子に3万円、第3子以降に5万円が支給されます。
以前は第3子以降だけに支給されていましたが、2018年4月からは第1子・第2子にも支給されるようになりました。
宮古島で3人子供を生めば、11万円が支給されることになります。
出産祝い金をもらえる条件は、出産予定日の6ヶ月前までに宮古島市民になっていること。
移住者は里帰り出産を選ぶことも多いですが、宮古島市に住民票を移していれば、里帰り出産でも、もちろん出産祝い金をもらうことができます。
小中学校給食費半額助成
宮古島市内の全小中学校の給食費の半額が助成されています。
以前は給食費の助成はありませんでしたが、2017年4月から給食費の半額助成が始まりました。
2017年1月に宮古島市長選挙があり、現職の市長が選挙の直前に突然「給食費を半額にする」と言い出したので「選挙対策だ」という批判の声もありますが、小中学生の保護者にとってはとてもありがたいことです。
子連れの移住者の私としては、どこかのタイミングで市長が突然「やっぱり半額助成はやめます」と言い出さないことを願うばかりです。
宮古島市の小中学校入学の条件は住民票が宮古島市にあることです。子連れの移住者は子どもの小学校入学に合わせて必然的に宮古島市に住民票登録することになります。移住者の子供でももちろん給食費は半額助成されます。
給食費半額助成により、給食費は小学生が月額3500円から1750円、中学生が月額4000円から2000円になりました。
敬老祝い金
宮古島市では70歳以上の高齢者を「敬老者」と呼び、敬老祝い金を支給しています。
支給額は70歳以上が3000円、100歳以上が1万円です。
敬老祝い金は毎年もらえるので、99歳まで生きれば3000×30で9万円。100歳まで生きれば10万円です。
このページを見ている方の多くは30代、40代だと思うので、まだまだ先の話ですが、もちろん移住者も宮古島市に住民票登録し、70歳になれば敬老祝い金をもらえます。
宮古島では毎年、地域ごとに盛大に敬老会が行われます。70歳以上の高齢者に三線ショーや琉球舞踊を楽しんでもらおうというイベントです。
宮古島出身のおじいおばあと一緒に敬老会に出席する移住者の高齢者も毎年みかけます。
保育士には最大30万円支給
宮古島市は2018年4月から、保育士として宮古島に移住する人に、最大30万円を支給する支援制度を始めました。
宮古島にも待機児童問題があり、保育士不足は大きな課題となっています。
宮古島で保育士として働くことを条件に、宮古島への渡航費や引っ越し費用、家賃などが最大30万円補助されます。
まだ始まったばかりの制度であまり知られていませんが、保育園に通う子供がいる私としては、ぜひ全国の保育士に届けてほしい情報です。
まとめ
移住希望者に大人気の宮古島。支援制度を充実させなくても移住者は増える一方です。
残念ながら宮古島市が移住者に助成金を出すような制度はありません。
それでも、ここ数年で、出産祝い金や給食費半額助成など、移住者も恩恵を受けられる支援制度が充実していきています。
保育士への最大30万円支給制度もはじまりました。
今後、新しい支援制度がはじまれば、随時情報を更新していきます。