宮古島で星空ツアーに頼らずに満点の星空を見る方法

宮古島に移住して5年のshimagurashiです。

宮古島のビーチと同じぐらい星空が大好きで、天気がいい日や流星群が接近する日には、星空スポットで満点の星空を満喫しています。

観光客増加に伴って最近増えているのが「星空ツアー」。ガイドが星空スポットに案内し、星座の説明をして、満点の星空と記念撮影をしてくれるツアーです。

ツアー参加者の中には満足して帰っていく人もいますが、私はこの「星空ツアー」に星空観察を台無しにされたことがあります。

星空ツアーが迷惑な理由と、星空ツアーに頼らずに満点の星空を見る方法を紹介します。(星空ツアーの営業妨害をしようという意図はありません。満点の星空をバックにした写真はツアーでしか撮れないです)

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星空ツアーが迷惑な理由

宮古島には星空ツアー業者がいくつかあります。「星空フォトツアー」と銘打って写真に力を入れているとこともあります。星空ツアーの流れはこんな感じです。

・星空スポットに集合
・歩いて星がよく見える場所まで移動
・星空を眺める
・星空と記念撮影
・撮影データをもらう

所要時間は約1時間。値段の相場は1人3000円~5000円。

星空ツアーが迷惑な理由は、星空を照らす蛍光色のサーチライトと、声の大きさ。ビーチに星空を見に行って、星空ツアー業者とかちあってしまったら最悪。宮古島の星空の魅力も思い出も半減です。

私自身の体験談です。

ある夏の夜、星空を見に来間島までドライブしました。雲がなく最高のコンディション。ビーチに寝そべり、波の音をBGMに満点の星空を眺めていました。

空を見上げて1時間。満点の星空に緑色の蛍光色のサーチライトがあたりはじめます。ライトをあてているのは、星空ツアーのガイド。

天の川や星座をライトで照らしながら説明しているようです。宮古島の大自然の中に突如現れた人工的な光。サーチライトはめまぐるしく動き続けます。

しばらくするとガイドの声が聞こえ始めました。静かな波の音だけをBGMに星空を眺めていた私の耳に、ガイドの声は不協和音のようにこだまします。観光地で大音量で会話する中国人観光客に出会った時のような残念な気持ちになり、耐えられなくなりました。

宮古島に観光に来た人には気持ちよく帰ってほしいし、星空ツアーの営業妨害をしようという気持ちは全くありません。

「ライトが邪魔」「もうすこし小さい声で話して」と言いたい気持ちもありましたが、ぐっとこらえて、静かにビーチを後にしました。

ビーチからの帰り道。いつもなら満点の星空に心が満たされ、穏やかな気持ちで帰るのですが、この日の私の心は乱れていました。

星空は、誰のものでもありません。全ての業者がそうではないかもしれませんが、私が出会った業者は、星空を自分のものだと勘違いしているような雰囲気がありました。

静かに宮古島の星空を楽しみたいという方であれば、ツアーに参加する必要はありません。ツアーに参加しなくても満点の星空を楽しめます。

宮古島の星空スポット

宮古島には数えきれないほどの星空スポットがあります。市街地エリアの明かりが届かない場所は、全てが星空スポット。

市街地から遠く暗い場所で、視界が開けている場所なら、どこでもきれいに星空が見えます。

与那覇前浜や東平安名崎のような、宮古島を代表する観光地でも星空はとてもきれいに見えます。

伊良部島の渡口の浜、牧山展望台、来間島の長間浜もオススメ。宮古島と橋でつながる離島は、宮古本島よりさらに暗く、きれいに星空が見えます。

ビーチに行かなくても満点の星空に出会えます。市街地から離れた場所であれば、海沿いに行かなくても星空はとても美しいです。メジャーなビーチには星空ツアー業者が進出しているので、ビーチは避けるのもありです。

イチオシは比嘉ロードパーク

私のイチオシ星空スポットは比嘉ロードパークです。



・市街地から車で20分とアクセスがいい
・駐車場が広い
・人が少ない
・星空ツアーとかちあわない

比嘉ロードパークは市街地から車で20分とアクセスがいいです。カーナビに打ち込めば案内してくれますし、地図を参考に行く場合もとても見つけやすい場所にあります。

星空を見に行くためには、真夜中に慣れない道を運転しなくてはなりません。あまりにわかりにくい場所やホテルから遠い場所はオススメできません。

比嘉ロードパークは人が少ない割には、かなり暗さが保たれています。市街地の明かりは全く届きません。島の一周道路沿いにありますが、夜は交通量が少なく、車のライトも気になりません。道路に外灯はありません。リゾートホテルも民家も近くにないので、まっくらです。

ビーチはありませんが、海沿いの高台なので、波の音をBGMに星空を楽しむことができます。ベンチに座ったり寝そべったりして星空を眺めることができます。

以前、流星群が接近する日に比嘉ロードパークに流れ星を見に行きました。

私たち以外に星を見に来ている人はいませんでした。ベンチに寝そべって見上げた空。1時間に20個以上、流れ星が見えました。

ただの農道で見た星空に感動

ある夏の夜。池間島までドライブする途中、ふと立ち止まって見上げた星空の美しさは今でも忘れられません。



場所はこのあたり。幹線道路から一本ずれているので、車のライトを消すと恐いほど暗いです。車はほとんど通りませんが、路上で見る場合は車にはねられないよう注意が必要です。

道路の両側にはサトウキビ畑。聞こえるのは、サトウキビが風に吹かれ、ざわわざわわと揺れる音だけ。ふと見上げた空には満点の星がありました。

星空を見るためのドライブではなかったので、サプライズで現れた満点の星に言葉を失い、30分以上車を止めて星を眺めました。(ひかれないようにハザードをつけましたが、それでも星はとてもきれいに見えました)

ビーチでも観光地でもない、ただの田舎の道路ですが、星空ツアー業者とかちあった来間島のビーチに比べれば、何倍も満足感がありました。

星空がきれいに見える条件

宮古島に来たのに、星空を見ずに帰るのは本当にもったいないです。

宮古島の一番の観光資源はビーチですが、宮古島の星空はビーチと同じぐらいオススメできます。

まるで映画のスクリーンのように、視界全体に広がる満点の星空。宝石がちりばめられたような美しさの天の川。日本ではほとんど見えない南十字星。真夏に見えるオリオン座。

日本には有名な星空スポットがいくつもありますが、宮古島の星空には他にはない魅力があります。

日本の星空スポット山間部の標高が高い場所であることが多いです。星空は美しいですが、冬は極寒。山が近くにあるので、360度星空というわけにはいきません。

宮古島なら、雲がない日は水平線ぎりぎりまで星が輝いています。寒さを気にせず星空を眺められるのも嬉しいポイント。波の音をBGMに極上の時間をすごせます。

美しい星空が見えるかどうかは空のコンディション次第。宮古島の星空がきれいに見える条件です。

・新月の前後
・台風一過、大雨の後の晴れの日
・冬の風がない日
・雲は少なければ少ないほどいい

宮古島の星空スポットはかなり暗いです。少し月明かりがあるだけでも見える星の数は少なくなります。

台風が通り過ぎた後や大雨の後は、空気が澄んでいるのでチャンスです。

星空は一般的に冬の方が美しいとされています。宮古島の場合、冬は曇りの日が多いです。北風が強く吹いて星空観測には向かない日もあります。冬でも夏のように風がなく、全く雲がない日は最高のコンディションです。

雲は少なければ少ない方がいいです。雲がない快晴の日には、天の川もバッチリ見え、水平線ギリギリまで無数の星が見えます。

旅行の予定に星空観測を組み込む場合「3日目に星空を見に行く」というようにきっちり予定を決めない方がいいです。

宮古島の天気は変わりやすく、天気予報はよく外れます。「晴れたら行こう」という軽い気持ちで構えている方が、美しい星空に出会うチャンスが広がります。

写真目的なら星空ツアー

一部迷惑な星空ツアー業者もいますが、マナーに配慮したツアー業者も多いです。

星空をバックに思い出の写真を撮るなら、星空フォトツアーに参加して間違いはありません。

スマホでは絶対に撮れないクオリティの記念写真が手に入ります。

宮古島の星空は本当に美しいです。移住5年の私は、星空を見るたびに感動し、癒されています。

観光客が急増し、リゾート開発が進む宮古島ですが、この美しい星空は、いつまでも残っていてほしいものです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。宮古島ですてきな星空に出会えますように。

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