移住先として大人気の宮古島ですが、虫が多いのは移住者にとって大きなデメリット。宮古島にはどんな虫がいるのか。虫がいても移住生活は耐えられるか。虫が少ないのはどんな物件か、まとめました。
どんな虫がいるのか
宮古島はとにかく虫が多く、虫のサイズが大きいです。
移住者が特に苦手なのは、ゴキブリとクモ。
ゴキブリのサイズは本土とは比べ物にならないほど大きいです。一周りから二周り大きいイメージで、動きも素早く飛ぶこともあります。本土では信じられませんが、車の中に住みついているゴキブリもいます。体長1センチほどの茶色いゴキブリの子供を見かけることも多いです。
クモのサイズもとても大きいです。島の中の山林エリアに行くと、体長20センチ以上のジョロウグモがたくさんいます。都会で生まれ育ち、田舎暮らしに慣れていない人はかなり衝撃を受けると思います。
市街地エリアにもクモが多いです。宮古島はとにかくクモの巣が多い。車を1日放置しておくと、ミラーとボンネットの間にクモの巣が張られていることがよくあります。
アパートでは階段の手すりや外灯周辺にクモの巣が多いです。普段の生活で普通に使う場所にもクモの巣があるので慣れないうちは大変です。
田舎ほど虫は多い
宮古島の中でも市街地エリアは虫が少なく、田舎は虫が多いです。
宮古島の市街地エリアは宮古空港と平良港の間の半径2キロほどの区域。このエリア内はホテルや住宅が密集しているので、比較的虫は少ないです。
ただし、市街地エリアの中でも、最近開発されたばかりのエリアは虫が多いです。宮古島では学区で場所を説明することが多いです。北学区、平一学区、南学区あたりは大丈夫ですが、開発されるのが遅かった久松学区や東学区は、市街地エリアの中でも虫が多いです。
久松学区や東学区では、30年前まではサトウキビ畑しかなかった場所に、次々に住宅やアパートが建築されています。住宅の周辺に畑が残っているところもあり、虫が多いです。
宮古島の中でも、伊良部島や城辺、上野、下地など、田舎に行くと、とにかく虫が多いです。最近では伊良部島でリゾート開発が加速し、サトウキビ畑しかなかったところに高級リゾートホテルがバンバン建っています。虫が多いエリアなので、ホテル事業者は虫対策を頑張らないと、高級リゾートが台無しになってしまいます。
宮古島に移住してスローライフを楽しみたいという人の中には、市街地エリアのアパートではなく、田舎の空き家に住みたがる人がいます。
田舎育ちで虫に慣れている人ならまだしも、都会育ちの人には田舎の空き家はオススメできません。宮古島の田舎はとにかく虫が多いです。島の中でも田舎で生まれ育った人たちは幼い頃から虫に慣れ親しんでいるので、虫に耐える強靭なメンタルと、虫を退治するスキルを持っています。。
田舎のおじーおばーは、畑仕事中にハエが顔の周りを飛んでいても全く気にせず農作業を続けます。都会で育った私には真似できません。
知り合いの農家にトウモロコシをもらったことがありました。農薬を使ってないから中に虫がいるかもしれない。と言われ、家に帰っておそるおそる開けてみると、ウジ虫が何匹か動いていて凍りつきました。田舎で農業をやるなら、ウジ虫ぐらい普通に触れないとやっていけません。都会育ちの私には無理です。
下の階ほど虫が多い
宮古島の市街地エリアのアパートに住む場合、下の階ほど虫は多いです。一軒家とアパートを比べると、一軒家の方が虫対策は大変です。
アパートでも1階はとにかく虫が多いです。1階は部屋の外だけでなく、部屋の中にも虫が普通に入ってきます。網戸を閉め忘れた隙に、蛾やヤモリが部屋の中に入ることがよくあります。
3階以上になると、虫は少なくなりますが、ゴキブリやヤモリを室内で見かけることはあります。
虫が嫌いな人には、3階以上に住むことをオススメしますが、3階以上だからと言って全く虫がいないわけではありません。都会のマンションに比べると虫はとても多いです。
アパートの外階段は夜も明るいので、虫が集まります。夜のアパートでは、蛾やヤモリ、都会では見たことのない虫たちを横目に階段を上ることになります。宮古島で賃貸物件を探すなら夜の階段もチェックすることをオススメします。昼は虫がいなくても、夜は外灯に虫が群がっていることがあります。
宮古島にはエレベーターのあるマンションはほとんどありません。数少ないエレベーター付きのマンションは家賃が高いです。
新築物件だからと言って、虫がいないわけではありません。宮古島では、サトウキビ畑だった土地を整地して新築アパートが建てられています。アパートが新築される場所は、アパートが建つ前は畑だった場所。虫がいないわけがありません。
冬も虫が多い
宮古島は冬でも気温が下がりません。寒くない冬は人間にとっても快適ですが、虫たちにとっても快適。
宮古島は冬でも虫が多いです。
ゴキブリを室内で見かける回数は夏に比べると少ないですが、クモや蛾、ヤモリは冬にもよく見かけます。
最近は慣れましたが、移住から3年ぐらいは、室内でヤモリに出会うたびに心臓が凍りついていました。
仕事場で作業していて、何かが動いたと思って目をやると、体長10センチほどのヤモリ。ギャーと声を出して、島の人たちに驚かれたことも何度もありました。
島の人たちは、ヤモリぐらいでは全く動じません。移住者も島暮らしが長くなれば、慣れてきますが、はじめのうちは本当に嫌でした。
オフィスでデスクワークをしていたら、パソコンの向こうの壁でヤモリが動くなんて都会ではありえませんが、宮古島では普通です。
宮古島は冬でも蚊が多いです。冬に蚊取り線香を使うこともあります。春から夏に増えるイメージのハチも、宮古島には一年中います。
ツツガムシ
宮古島と橋でつながる離島、池間島では、毎年ツツガムシの被害が報告されています。ツツガムシはダニの一種。強い毒を持っていて、刺されると死に至るケースがあります。
2016年には池間島のサトウキビ畑でツツガムシに刺された男性が死亡しニュースになりました。死には至らなくても、長期間の入院を余儀なくされるケースが多いです。
畑には長そで長ズボンの作業着が基本。観光客や移住者が短パンやビーサンでサトウキビ畑に入り、写真撮影する姿を見かけますが、ツツガムシに刺されると危険です。
まとめ
宮古島の虫事情をまとめました。ゴキブリ、クモ、ヤモリ、蛾、蚊、ハチ。宮古島はとにかく虫が多い島です。
殺虫剤は有効ですが、根本的な解決方法は、虫に慣れること。宮古島永住を目指すなら、島の人のような強靭なメンタルで虫の存在を受け入れることが、最良の方法です。
私も移住1年目はゴキブリやクモ、ヤモリの大きさに恐怖を感じ、悲鳴を上げていましたが、少しずつ受け入れられるようになってきました。
宮古島に移住するなら、虫問題は避けては通れません。苦手な人はまずは市街地エリアの、近くに畑がない3階以上のアパートの部屋を借り、少しずつ慣れて行くことをオススメします。