宮古島に移住して5年のshimagurashiです。宮古島では珍しい夜の観光メニュー「サガリバナ夜のお花見」に行ってきました。
日本では奄美大島や沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島などでしか見られないサガリバナ。
夜になると淡いピンク色の花を咲かせ、一夜で散っていきます。す
南国でしか見られない幻想的な光景は、一見の価値ありです。
場所・ライトアップ時期・時間
宮古島のサガリバナライトアップイベント「サガリバナ夜のお花見」は、島の内陸部、添道群生地で行われます。開催時期は毎年6月下旬~7月上旬。
ライトアップ前後の時期もサガリバナは咲きますが、周囲に外灯がなく真っ暗なのでお花見はできません。
【場所】添道群生地(グーグルマップ「添道サガリバナ」で検索)
【2024年の開催日】6月下旬日〜7月上旬
【ライトアップ時間】午後7時半~午後9時半
行き方
添道サガリバナ群生地はグーグルマップで「添道サガリバナ」で検索すると出てきます。
住所をカーナビに入力したりグーグルマップを頼りに自力で行く方法はおすすめしません。
サガリバナのある場所までの道は街灯がなく真っ暗。普段は人が通らないけもの道もあります。
ライトアップされている場所の近くは一方通行に交通整理されているので、自力で行くと追い返されることもあります。
ライトアップ時期には宮古島市陸上競技場の近くからサガリバナ群生地まで矢印看板が設置されます。競技場からは車で5分ほどの距離です。
競技場から東方向に進む道の坂を降りて金物店を通過し、700メートルほど進んだ交差点に最初の矢印看板があります。
矢印看板通りに行くとスムーズに駐車できるので、競技場から矢印看板に従って行く方法がおすすめです。
矢印を見つけながら会場に向かうのは、スタンプラリーをしているみたいで意外と楽しいです。
ライトアップ会場の昼の写真です。
サガリバナは水辺に育つ低木。宮古島は雨水がすぐに地下に流出するため水環境がよくありませんが、このエリアには水路や水たまりがあり、サガリバナが育つ環境に適しています。
宮古島にはサガリバナが自生している場所はほとんどありません。ライトアップされるサガリバナは宮古島環境クラブが通路沿いに植樹したものです。
実際に行ってみた
宮古島に移住して5年。毎年のように「サガリバナ夜のお花見」に行っています。サガリバナのライトアップは何度見ても見飽きません。
サガリバナ群生地はサトウキビ畑と原野に囲まれた場所にあります。普段生活で通る場所ではないので何回行っても場所を覚えられません。矢印看板を頼りに会場に向かいます。
群生地が近づくと、外灯がなくなり、あたりは真っ暗。車のヘッドライトを頼りに進みます。
この時期の宮古島は日が長く、日没時刻は午後7時半頃。午後8時頃になるとようやく真っ暗になります。
2012年に始まったサガリバナ夜のお花見。年々口コミで噂が広がり見物人が増えています。イベント開催時、群生地の近くには交通整理員が配置されます。
交通整理員の指示に従って、群生地へ向かう道に車を路駐します。車を降りると、あたりは真っ暗。鳥のさえずり、虫の鳴き声、水路を水が流れる音が聞こえてきます。
明るい市街地エリアから車を走らせてくると、異世界に来たような感覚になります。
私が着いた時には既に30台ほど車が止まっていました。100メートルほど歩くと群生地につきました。
群生地の入り口にはイベントのパンフレットが置かれ、協力金の募金活動が行われています。必ず募金しなければいけない雰囲気ではありません。
群生地の入り口から森の奥へとサガリバナの並木道が200メートルほど続いています。
淡いピンク色のサガリバナの花は、ライトアップされると美しさが際立ちます。あまりに美しいので、花自体が発光しているような錯覚に陥ります。
サガリバナの花は甘い香りを漂わせます。近くで嗅ぐと香水のような香りの強さです。
ライトアップされたサガリバナはとても幻想的。花の美しさと甘い香りが、非日常の世界へと連れて行ってくれます。
来場者は地元の人が7割。観光客が3割。サガリバナを初めて見る観光客は大興奮。枝先から垂れ下がる花をバシバシ写真に収めていました。
きれいにライトアップされ、たくさんの花が咲いている木には人だかりができていました。どこから噂を聞いてきたのか、外国人観光客もいました。
サガリバナの並木道の途中で宮古島環境クラブの皆さんが、サガリバナがデザインされたTシャツを販売しています。サガリバナ保全の資金集めのための販売ですが、価格は1500円とかなり良心的です。
サガリバナは一夜にして散っていきます。足元には前日までに散ったサガリバナの花が落ちています。
開花時間が極端に短いので、咲いている花の割合は少ないです。花とつぼみの割合は1:9。それでも、束になって花が咲くのでとてもきれいです。
並木道には300本のサガリバナの木があります。花が咲いている木を探しながら並木道を歩くだけでもかなり楽しいです。
注意点
サガリバナ群生地周辺はかなり暗いです。懐中電灯の持参をオススメします。携帯電話のライトでもOKです。
サガリバナの並木道はライトアップされているのでライトは必要ありませんが。駐車場からの行き帰りがかなり暗いです。
群生地には虫が多いです。蚊もたくさんいます。虫よけスプレーの持参がオススメです。
サガリバナの木に体長20センチほどの大きなクモが糸を張っています。クモが苦手な人は要注意です。
ライトアップは午後7時半から。開始前の時間帯は外がまだ明るいので花がきれいに見えません。
逆にライトアップが終わる午後9時半以降は、あたりが真っ暗になり、お花見はできません。
暗く、足元が悪い場所があるので、歩きやすい靴、動きやすい服装がオススメです。肌の露出が多いと蚊に刺されます。
サガリバナの木は、宮古島環境クラブの皆さんが植樹し大切に育ててきたものです。木を折ったり花を持ち帰ったりはしないようにしましょう。
まとめ
宮古島の「サガリバナ夜のお花見」
宮古島には夜の観光メニューがほとんどありません。観光客は居酒屋以外行く場所がありません。サガリバナ夜のお花見は宮古島の貴重な夜の観光メニューです。
開催時期は限られていますが、タイミングがあえば、宮古島で幻想的な一夜を過ごせること間違いなしです。