砂山ビーチのリゾート開発ついに始動|三菱地所の衝撃的計画とは?

宮古島移住5年のshimagurashiです。

以前から噂があった砂山ビーチ周辺のリゾート開発計画がついに動き出しました。

砂山ビーチ周辺の10ヘクタールの原野を切り開き、一棟貸しホテル20棟からなるリゾート施設を建設するという大規模な開発計画です。

ホテルの建設、運営は下地島空港新ターミナル建設を手掛けた三菱地所が行います。

数年後にはホテル宿泊者以外は砂山ビーチに入れなくなるかもしれません。

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砂山ビーチは私有地


砂山ビーチは実は私有地です。

所有するのは東京の不動産関連会社「宮古島砂山リゾート」

砂山ビーチの入り口には「ここは私有地です。ビーチでの遊泳、釣り、観光目的以外の方の通行は認められません」と立て看板があります。


「宮古島砂山リゾート」は砂山ビーチ周辺に53ヘクタールの広大な土地を所有しています。この土地は全て沖縄県によって開発が許可されています。


砂山ビーチ近くに設置された看板です。平成4年にこのエリアの開発が県によって許可されたことが記されています。


右側の看板は林地開発の許可を示すものです。許可年月日は平成29年7月27日。開発行為の期間は「平成30年1月10日~平成33年8月31日」。開発行為の目的は「リゾートホテル、宿泊施設の設置」と書かれています。


「開発行為区域の略図」を見ると敷地の広大さがよくわかります。

敷地は1エリアから6エリアに分かれています。全てのエリアの開発が許可されています。砂山ビーチへ向かう道と砂山ビーチの駐車場は宮古島市のものですが、その周辺は全て「宮古島砂山リゾート」が所有しています。


航空写真で見ると、このあたりは全て原野。この写真に写っている原野ほほぼ全て「宮古島砂山リゾート」が所有し、開発が許可された土地です。

三菱地所がホテル建設

2019年6月、砂山ビーチ周辺の土地を所有する「宮古島砂山リゾート」が地元自治会を対象に開発行為の説明会を行いました。


説明会で配布された文書です。「宮古島砂山リゾート開発計画に於ける6エリア工事開始に関するお知らせ」

背景、近隣の皆様に於かれましては、益々のご健勝のことお慶び申し上げます。この度「宮古島砂山リゾート開発計画」の一部である6エリアの工事を、来月7月に着手する運びとなりました。

これはひとえに、近隣の皆様のご理解ご協力の賜物であると深く感謝しております。」今回工事を開始する6エリアは、約53haの開発区域の東側の一部、成川地区の北側に位置する岬部分となります。

事業は宿泊施設の建設を目的とし、宿泊施設の建設工事及び運営に関しては、新たに参画した三菱地所株式会社が担うことになりました。実際の工事は株式会社熊谷組と地元の業者である株式会社大米建設の共同事業体が行うことになります。

近隣の皆様に於かれましては、この6エリアの事業に対し、ご理解ご協力をいただけますよう、説にお願い申し上げます。


説明会で配布された開発区域全体区分図です。開発されるのは6エリア。この場所に三菱地所がリゾートホテルを建設します。


開発される敷地面積は10ha。東京ドーム2個分の広さです。敷地内には一棟貸しタイプのホテルが20棟建設されます。棟数は20ですが、図を見ると2室~3室に区切られている建物が複数あり、宿泊部屋数は50室ほどと推測できます。

このエリアには「バイクウラ浜」「ニィスクウラ浜」の2つのビーチがあります。地元の人しか行かない穴場ビーチです。リゾート施設が開業すれば、この2つのビーチはホテル利用者のプライベートビーチになります。

敷地内にはテニスコートやレストラン、プールも建設される計画です。

開発工事は2019年7月に始まります。ホテルの開業は2023年の予定です。

今回開発計画が示されたのは6エリアのみ。1エリア~5エリアの開発計画は示されていません。

建設現場に行ってみた

大規模リゾート開発が行われる6エリアに実際に行ってみました。


写真のサトウキビ畑の奥の原野が6エリアです。


リゾートホテルの入り口になる場所です。入口から車1台がぎりぎり通れるあぜ道が続いています。両側はかなり荒れた原野です。

人の気配は全くなく、ジョロウクモが糸をはり、ハチが飛び、蝶が舞っています。

あぜ道はアップダウンしながらくねくねと奥に続いています。だんだん道幅が細くなり、心細くなってきます。

10分ほど歩くと、波の音が聞こえました。入口から400メートルほど。あぜ道を外れて細い道を下りるとニィスクウラ浜に着きました。


ビーチには誰もいません。波音だけが聞こえます。地元の人しか知らない穴場のビーチです。

土地の造成工事が始まれば地元の人も入れなくなります。

【2019年9月追記】

工事が始まりました。

蝶が舞い、蜂が飛んでいた原野は跡形もなく切り開かれました。生き物の気配は全くなくなりました。

奥の方から工事用の重機の作業音がきこえました。




【2021年1月追記】

森林伐採、土地の造成はほぼ完了したようです。

現場作業員によると工事は当初予定やりだいぶ遅れているようです。

航空写真で見ると衝撃的な広さの土地が開発されています。

開発エリアの左側の小さなビーチが砂山ビーチ。砂山ビーチと比べると一目瞭然の広さです。


今後の展望

砂山ビーチ周辺の原野は平成4年に開発が許可されましたが、これまで開発行為は行われてきませんでした。

宮古島バブルピークの2019年、突然開発計画が明らかになりました。

実質的に開発を行うのは三菱地所。

三菱地所は下地島空港新ターミナルの建設など、ここ数年宮古島で勢力を拡大しています。下地島空港の新ターミナルは着工から2年であっという間に完成しました。

今回の開発工事には熊谷組が関わっています。国内の大手ゼネコンを工事主体としていることからも三菱地所の本気度が伺えます。2023年にはうっそうとした原野が大規模リゾート施設に生まれ変わります。

6エリア以外の開発の具体的な話は出てきていませんが「宮古島砂山リゾート」が三菱地所と組んだことで、今後開発が一気に加速する可能性は十分にあります。

砂山ビーチ周辺の1エリア、2エリアが開発されれば、ホテル宿泊者以外は砂山ビーチに入れなくなるかもしれません。


説明会の配布資料をよく見ると色づけされた1エリア~5エリアの部分にも開発計画図が透けて見えます。

1エリア、3エリア、4エリアには6エリア同様、一棟貸しの宿泊施設のようなものが描かれています。

近い将来、6エリア以外でも開発工事が始まるかもしれません。

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まとめ

以前から噂があった砂山ビーチ周辺の大規模リゾート開発がついに動き出しました。

砂山ビーチ周辺の10ヘクタールの原野を切り開き、一棟貸しホテル20棟からなるリゾート施設を建設するという大規模な開発計画です。

今回明らかになったのは6区画中の1区画にすぎません。水面下ではさらに大規模な開発計画が動き出していると考えられます。

今後も砂山ビーチ周辺のリゾート開発から目が離せません。

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