宮古島移住5年のshimagurashiです。
宮古諸島には宮古空港と下地島空港の2つの空港があります。
宮古空港は宮古島、下地島空港は下地島にあります。2つの島は橋でつながっていて車で30分の距離です。直線距離でわずか16キロしか離れていません。
宮古島に2つの空港がある理由、宮古空港・下地島空港の就航便・アクセス、旅行にはどっちが便利かをまとめました。
空港が2つある理由
宮古島のメインの空港は島の中央部にある宮古空港。
県外からの直行便、那覇便、石垣島・多良間島ヘの離島便など、毎日40便以上が発着します。
下地島空港はパイロット訓練飛行場として1979年に整備された空港。
2019年3月に旅客ターミナルが整備され、国内線LCC、国際線が飛んでいます。1日の発着数は多い時で6便です。
宮古島には40年以上前から2つの空港がありましたが、宮古空港は旅客機用、下地島空港は訓練用と役割が異なっていました。
下地島空港で行われていたJAL・ANAの訓練は2014年に終了。
沖縄県が下地島空港の利活用案を公募し、「旅客ターミナルを整備し、国内線LCC、国際線を誘致する」という三菱地所の案が採用されました。
宮古空港は観光客だけでなく、仕事で来島する人や島民も使いますが、下地島空港の利用者は大半が観光客です。
どこから行ける?
宮古空港、下地島空港に飛行機が飛んでいる空港と便数、航空会社の一覧です。
宮古空港
羽田空港 2便(JTA・ANA)
関西空港 1便(ANA)
中部空港 1便(ANA)
福岡空港 1便(ANA/夏季限定)
那覇空港 14便(JTA)
石垣空港 2便(RAC)
多良間空港 2便(RAC)
JTA、RACはJAL系の沖縄関連路線を運航する航空会社です。
下地島空港
成田空港 週4~6便(ジェットスター)
香港空港 週3便(香港エクスプレス)
ゴールデンウィークや夏休みを除き、ジェットスターの成田・関西便は毎日の運航ではありません。運航される日とされない日があります。
香港便は水・金・日の週3往復便です。
年に数回、韓国・台湾からのチャーター便が飛んできます。
下地島空港の運営会社は関東圏、中部圏、関西圏、九州圏の国内線LCC、中国・台湾・韓国からの定期便を誘致しています。今後路線が増えることが期待されています。
10月25日以降の宮古島旅行はHISのスカイマーク直行便ツアーが格安です。
アクセス
宮古空港・下地島空港から宮古島の市街地エリア、リゾートホテルへのアクセスです。
宮古空港
宮古空港は島の中央部にあります。どこに移動するにもとても便利な場所です。
宮古島最大の繁華街でホテルが密集する「西里通り」まで車で15分。宮古島最大のリゾートエリア、南海岸の「シギラリゾート」までは車で20分の距離です。
空港の到着ロビーの外には、バス乗り場、タクシー乗り場、駐車場があります。レンタカーの送迎も頻繁に行われています。
西里通りまではバスでも行けます。シギラリゾートへは送迎バスがあります。
下地島空港
下地島空港にもバス乗り場、タクシー乗り場、駐車場があります。レンタカーの受付カウンターが3社分あります。
下地島空港は宮古空港に比べるとアクセスがよくありません。西里通りまでは車で30分。シギラリゾートへは車で50分。送迎バスはありません。
路線バスは飛行機の到着にあわせて運行されます。路線バスは下地島空港から西里通り、宮古空港、宮古島東急ホテル&リゾーツを経由してシギラリゾートへ向かうルートです。
飛行機の便数が少ないのでタクシーの台数が限られていて、乗れないことがあります。
到着ロビーのすぐ外にレンタカーの受付カウンターがあり、空港の駐車場からレンタカーに乗れる点は宮古空港より便利です。
空港にレンタカーの受付カウンターがあるのは、オリックスレンタカー、沖縄ツーリスト、トヨタレンタリース沖縄の3社です。
ターミナル
宮古空港・下地島空港のターミナルの特徴、空港でできることを比べました。
宮古空港
宮古空港は3階建て。1階にチェックインカウンター、到着ロビー。2階に飲食店、土産物店、保安検査場、出発ロビー。3階に送迎デッキがあります。
飲食店は3店舗。土産物店は7店舗あります。飛行機の時間までレストランで最後のオリオンビールを飲んだり、土産物店で買い忘れたお土産を買ったりできます。
出発ロビーには巨大なスクリーンがあり、宮古島のPR映像が流れています。
下地島空港
下地島空港は「空港からリゾートはじまる」がコンセプトの空港。
空港ターミナルは1階建で、チェックイン棟と出発ロビー棟があります。チェックイン棟は天井が高くリゾートホテルのような雰囲気。
保安検査場の先には開放感抜群の水辺の空間があります。下地島空港はターミナルそのものがリゾートホテルのような雰囲気です。
出発ロビーはオシャレなカフェのような感じ。空間の使い方にとてもゆとりがあります。
飛行機に乗る直前まで南国宮古島でのリゾートを楽しめます。
土産物店はチェックイン棟に1店、出発ロビーに1店。セレクトショップのような雰囲気でとてもオシャレです。
「リゾート」へのこだわりでは日本一とも言える空港です。
旅行に便利なのはどっち?
宮古島の2つの空港の年間の利用者数は、宮古空港が約140万人。下地島空港が約9万人。
宮古島旅行者の大半は宮古空港を利用しています。
関東、関西からの宮古島旅行だと宮古空港・下地島空港の2つの選択肢がありますが、それ以外の地域からだと宮古空港の一肢です。
関東からの旅行の場合、羽田空港から宮古空港へのJTA、ANAの直行便が便利。成田空港から下地島空港へのジェットスター便は早朝6時台の出発。成田空港へのアクセスを考えるとかなり早起きしなければ間に合いません。
【時刻表】
羽田→宮古 6時40分発(JTA)
羽田→宮古 11時45分発(ANA)
成田→下地島 6時50分発(ジェットスター)
宮古→羽田 15時50分発(ANA)
宮古→羽田 19時50分発(JTA)
下地島→成田 11時10分発(ジェットスター)
※飛行時間は約3時間です。
関西空港からは宮古空港にANA、下地島空港にジェットスターの直行便が飛んでいます。ジェットスターの関西-下地島便は12月~3月は運休しています。
【時刻表】
関西→宮古 10時00分発(ANA)
関西→下地島 14時35分発(ジェットスター)
宮古→関西 13時20分発(ANA)
下地島→関西 17時40分発(ジェットスター)
※飛行時間は約2時間半です。
旅費節約術
宮古島旅行は、飛行機とホテルがセットになった「ホテルパック」を利用することで旅費を抑えられます。
宮古空港利用だと「JALパック」「スカイツアーズ」、下地島空港利用だと「HIS」のホテルパックが特に安いです。
JALパック
宮古島ホテルパック旅行の王道はJAL系の飛行機とホテルがセットになったJALパック。
JALパックは宮古島に観光客が少なかった時代から継続してツアー旅行を組んでいて選べるホテルがとても多いです。
スカイツアーズ
ANAの飛行機を利用した旅行会社。宮古空港ではANAが勢力を拡大しています。
2015年以降、羽田空港、関西空港、セントレアからの直行便が次々就航しています。直行便ホテルパックが安いです。
HIS
安さが売りのHIS。宮古島旅行の特設サイトを開設し宮古島ツアーに力を入れています。
下地島空港ジェットスター・スカイマーク便のホテルパックはかなり安いです。
今後の展望
宮古島には2つの空港があります。メインは宮古空港。下地島空港は第2の空港という位置づけです。
現時点の旅客数は宮古空港の方が圧倒的に多いですが、伸びしろは下地島空港の方があります。
下地島空港の運営会社は2025年の旅客数の目標を57万人に設定し、路線を増やそうと航空会社へのアプローチを続けています。
中部圏や九州圏、中国、韓国、台湾からの直行便が飛ぶようになれば、宮古島観光はさらに盛り上がります。
人口5万5千人の小さな島にある2つの空港。今後の動向にも注目です。