マイル修行で炎上した多良間島で何が起きているのか

多良間島にマイル修行僧が殺到して島民が飛行機に乗れない問題

島の人たちは怒り、困惑し、絶望しています。

島で何が起きているのかまとめました。

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多良間島とは

マイル修行問題で全国から注目されている多良間島。

とても静かでのどかで大好きな島です。

人口は1000人弱、空港が1つ、港が2つ、ペンションが5つぐらい。

宮古島からの飛行機が毎日2往復。

宮古島からのフェリーが毎日1往復しています。

飛行機は50人乗り、フェリーは150人乗り。

飛行機だと宮古島から片道25分、フェリーは片道2時間。

多良間島の島民は、飛行機の離島割引が使えるので、片道4000円で乗れます。フェリーは片道2500円。

飛行機だと初便に乗れば午前中に宮古島に着きますが、フェリーだと宮古着は午後3時。

フェリーを使う人もいますが、飛行機で移動する人が多いです。

多良間島の人たちにとって宮古島への飛行機は生活路線。

フェリーは冬は北風が強く頻繁に欠航するので、飛行機がもし廃線になれば島の人たちは絶望します。

マイル修行とは

全国を飛び回って航空会社のマイルやポイントを貯める行為が、マイル修行。

旅行をするわけでもなくただ飛行機に乗ってポイントを貯める人もいて、最近ではSNSでマイル乞食というワードも目にするようになりました。

マイル修行僧はマイルやポイントの情報に敏感で、ポイント2倍キャンペーンがあったりするとその路線に予約が集中します。

2026年は2月に沖縄の離島がポイント2倍キャンペーンの対象となり、マイル修行僧が殺到しています。

宮古―多良間で運行されているRACの飛行機の拠点は那覇空港。

飛行機の動きは那覇→宮古→多良間→宮古→石垣→与那国→石垣→宮古→那覇みたいな感じ。

本気出せば1日8回飛行機に乗れます。

搭乗回数でポイントが稼げるので、短時間フライトの離島路線はマイル修行僧には都合が良いです。

多良間島のマイル修行僧が炎上

マイル修行僧が離島路線を多く利用する状況は今に始まったわけではありません。

多良間空港では以前から、数人のマイル修行僧が目撃されていました。

初便で宮古島から多良間島に来て、飛行機を降りた35分後にまた同じ飛行機に乗って宮古島に帰る。

多良間島には1円もお金が落ちません。

翌日も、また翌日も同じ人が初便で来て折り返しの便でも帰る、みたいな状況でした。

最初のうちは飛行機混んでるなーという感じでしたが、だんだん予約が取りにくくなり、島がザワザワ。

特に2026年の2月は、ポイント2倍キャンペーンで修行僧が殺到し、月末までほぼ全便満席の異常事態に。

病院に通院したいのに宮古島に行けない。医師看護師が宮古島から来れず乳幼児健診が延期、高校入試の日も満席・・・

島の人たちの困惑が深まり、怒りに変わっていきます。

地元で報道が過熱し、SNSが炎上。

多良間島マイル修行僧問題が全国に知られてしまいました。

私のXもバズってしまったのですが、コメント欄が荒れに荒れ。

・マイル修行僧ではなくマイル乞食だ
・修行は迷惑
・今すぐキャンセルして
・航空会社が悪い
・島民専用の座席確保したら
・ポイント2倍やめれば
・マイル付与やめれば
・修行僧いなくなったら路線廃止

外野は言いたい放題です。

JALの対応

SNSで炎上するまでだんまりだったJALですが、炎上してからの対応は迅速でした。

多良間便を運航するJAL系のRACが、2月12日~15日と28日に1日あたり4便、計20便を増便。

通常は宮古―多良間は毎日2往復ですが、増便の日は4往復になります。

RACは沖縄の離島路線を運航する小さな会社で飛行機や整備士、パイロット、客室乗務員の数も限られているので、すぐに大幅な増便は困難。

増便は島民に歓迎されましたが・・・

増便された飛行機もポイント2倍キャンペーンの対象で・・・

新たな修行僧が増便された座席を予約するという悲劇が発生。

1週間で満席になった便もあります。

航空会社も民間企業だし、修行僧はたくさん飛行機に乗ってくれるお客様だし、島民だけを優遇するわけにはいかないし。

島民はかなり迷惑を被っていますが、航空会社も大変です。

島の変化

報道が過熱しSNSが炎上してからも、多良間島の修行僧は減りません。

なんとか飛行機に乗るために朝から多良間空港でキャンセル待ちをする島民もいますが、50人乗りの小さな飛行機は簡単には空きが出ません。

島の人たちは増便を歓迎しましたが「5日だけでは焼け石に水」「乗りたい日に増便がなく乗れない」と怒りの声も。

修行僧の立場からすると、ルールにのっとって飛行機に乗りまくり、航空会社に運賃も支払っているので、悪人扱いするのは違うのかもしれません。

島に迷惑をかけている自覚はあっても、キャンセルすればキャンセル料が発生するし、ポイントも貯まらない。キャンセルしない心理もわからなくもないです。

最近、多良間島の空港でお土産を買う修行僧が増えつつあるようです。

「少しは島にもお金を落とそう」という罪滅ぼしなのか・・・

修行僧も人間なのです。

JALの対応その2

状況が改善されず、島民のフラストレーションがたまる状況に、JALが次の手を打ちました。

・宮古―多良間をポイント2倍キャンペーンの対象外に
・この路線限定でキャンセル料無料。

大きな山が動きました。

多良間島に修行僧を爆増させたポイント2倍キャンペーンが打ち切られました。

キャンセル料もなくなりました。

少しは状況が改善されそうですが・・・

実は落とし穴があって、ポイント2倍キャンペーンの対象外となるのは新規の予約だけ。

既に購入済の航空券には2倍のポイントがつきます。

キャンセル無料だからと言って2倍のポイントを捨ててまでキャンセルしてくれる修行僧がどれぐらいいるかは未知数です。

新規予約を抑制する効果はあるかもしれませんが、満席の便に空きが生まれるかはわかりません。

離島の宿命

離島暮らしは不便です。

輸送費がかかるので物価はかなり高いです。卵1パック400円とか普通にあります。

多良間島には小さい診療所が一つ。大きなケガや病気には対応できません。脳梗塞になるとヘリコプターで石垣島や宮古島に運ばれます。

島には高校がなく15歳で全員が島を出ます。飛行機に乗らないと受験にも行けません。

でも、すべてが都会に劣っているわけではありません。

離島だからこそ生まれた伝統文化。人と人とのつながり、心の豊かさ。

都会の人が束になってかかっても全く歯が立たない魅力が島にはあります。

島の人たちは航空会社を悪くは言いません。

高圧的な態度で「増便しろ」とは言わず「増便してください」とお願いします。

互いに助け合って、支えあって生きる。それが、島の宿命です。

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