宮古島には次々に新しいホテルが開業しています。
2025年開業のホテルとオープン3年以内のホテルの地元での評判と裏情報をまとめました。
ローズウッド宮古島
宮古島で2025年に開業したホテルの中で良くも悪くも一番話題になっているのはローズウッド宮古島。
世界的ホテルブランド「ローズウッド」の日本初進出ホテルが宮古島ということで開業前からかなり注目されていました。
砂山ビーチ近くの岬を開発して広大な敷地に作られた全55室プライベートプール付きの一棟貸リゾート
プライベートビーチもありホテルのクオリティは宮古島随一ですがさすがに高級すぎる。
国内外の富裕層がターゲットで1泊2人でお値段なんと30万円。
友達が宮古島に泊りに来ると言って相談されてもさすがにおすすめはできない価格帯です。
最近宮古島は海外からの観光客が増えていて、お金持ちの欧米人とかが泊ってるらしいです。
日本の宿泊サイトからも予約できるので、芸能人とかは泊ってるのかもしれません。
正直なところ宮古島に住んでいても、市街地のはずれにあってほとんど通りかかることのない場所なので中の様子はわかりません。
宮古島のホテルは宴会や会議での使用もあり、出入りが自由なところが多いですが、ローズウッド宮古島はかなりセキュリティが厳しい。
入り口に警備員がいて、宿泊者以外は基本的に中に入れなくなっています。
中は完全プライベートの別世界。庶民の私はホテルが完成してからは中に入れていません。
開発前は草木がボーボーの原野で、一度原野の先のビーチを目指して草木をかき分けて進んだことがありますが、ハチや虫が多くて大変でした。
宮古島の中でも希少な原野が切り開かれたので、ホテルは作らず自然のままにしてほしかったという島民もいます。
外から見る限り建物が過度に主張したりはせず島に溶け込んでいる感じはします。
「ローズウッド宮古島」
【住所】平良荷川取1068-1
【アクセス】宮古空港から約20分 下地島空港から約35分
【客室数】55室
【駐車場】無料
【開業】2025年3月
ヤラブリゾート
宮古島エリアの中でも開発がすさまじい伊良部島に開業するヤラブリゾート。
伊良部大橋を渡ってすぐの場所にある、宮古島から一番近い伊良部島のホテルです。
近くには高台から海を見下ろせるサントリーニホテルなど新しいホテルが次々に開業しています。
ヤラブリゾートは高台ではなく橋と同じ高さなので、海を見下ろす感じではありませんが、目の前が海なのでロケーションは良いです。
宮古島ではホテルの開業が遅れるのが日常茶飯事なのですが、ヤラブリゾートも2024年開業予定が2025年にずれこみ、2025年夏頃に工事が終わりましたがまだ開業していません。
宮古島のホテル業界は人手不足が深刻で、ホテルが完成しても働き手が確保できずに開業が遅れることが普通にあるので、ヤラブリゾートも人手不足の影響を受けているかもしれません。
スマイルホテル宮古島
2025年に繁華街ど真ん中の西里通りにリブランドオープンしたスマイルホテル宮古島。
元々セントラルリゾートでしたが運営主体が変わりました。
繁華街のど真ん中にあるので、居酒屋で飲み歩いたりアクティブに宮古島を旅するのが目的ならアクセス面含め立地は良いです。
目の前が海というロケーションではないですが、宮古島の夜を楽しむには最適。
建物は古いですが2021年に全面リフォームされているので中はきれいで清潔感あります。
ここだけの話、西里通りはトイレが少なく、緊急時に何度かトイレを使わせて頂いたことがあり個人的に感謝しています。
島の人が西里通りでトイレに困ったら駆け込む場所でしたが、スマイルホテルになってからはトイレ利用禁止の張り紙があります。
リゾート感はないですが、シティホテルとしては清潔感があって良いです。
「スマイルホテル宮古島」
【住所】宮古島市平良西里225
【アクセス】宮古空港から約15分 下地島空港から約25分
【部屋数】135室
【駐車場】周辺有料駐車場利用
【開業】2025年4月
Villa Rikyu 離宮
砂山ビーチ近くに2025年に開業したVilla Rikyu 離宮。
1日3組限定のプライベートプール付きヴィラで高台から海を見下ろすなかなかのロケーション。
最近宮古島には一棟貸のヴィラタイプのホテルが次々に開業しています。海から遠い島の内陸部にまでヴィラが進出していて「海が見えないこんな場所に誰が泊るの?」と言われてたりします。
Villa Rikyu 離宮も少し海からは離れていますが、高台にあるので部屋やプールから海を見下ろせます。
砂山ビーチ近くの住宅が点在しているエリアにあり、外から見ると3棟が密接していて窮屈な感じもします。
建物内に入ってしまえば完全プライベート空間といった感じ。
新規開業の一棟貸ホテルはどこもそうですが、価格帯は高い。
1泊2名で5万円台~とやはり強気な価格設定です。
予算が許すなら最高の想い出が出来そうですが、ニューオープンにこだわらないなら他にも良いホテルはたくさんあります。
「Villa Rikyu 離宮」
【住所】平良荷川取676-7
【アクセス】宮古空港から約20分 下地島空港から約35分
【客室数】3室
【駐車場】無料
【開業】2025年6月
サントリーニホテル&ヴィラズ宮古島
伊良部島の高台にあるサントリーニホテル&ヴィラズ宮古島。
伊良部大橋の橋詰の次々にホテルが開業しているエリアの一角にあり、目の前に伊良部ブルーの海と伊良部大橋が見えます。
開発がすさまじい伊良部島の橋詰エリアの中でも特に目立つのがサントリーニホテル&ヴィラズ宮古島。
宮古島から伊良部島に向かって伊良部大橋を走り、だんだん伊良部島が近づいてくると最初に目に入るのがサントリーニホテルです。
エーゲ海のサントリーニ島の崖にひしめくホテルをイメージした真っ白な外観で、近くにある兄弟ホテルのブルーオーシャン宮古島と一緒に、サントリーニ島と言われればそうかもしれないという景観を作り出そうと頑張っている感じです。
正直サントリーニ島には全く見えませんが、海を一望できるロケーションが人気で評判は悪くないです。
開業2年目になり価格も少し落ちてきてます。
「サントリーニ宮古島」
【住所】伊良部池間添長山1052-1
【アクセス】宮古空港から19分 下地島空港から12分
【客室数】29室
【駐車場】無料
【開業】2024年3月
シギラミラージュビーチフロント

出ました宮古島最大のリゾートエリア、シギラリゾートのニューホテル。
宮古島開発の先駆者、シギラリゾートの開発の勢いはすさまじく、常に複数の場所で工事が進行中。
リゾートホテルや施設がこれからも続々オープンしそうです。
そんな中で2024年に開業したのが11階建てのシギラミラージュビーチフロント。
バブル絶頂の2019年に開業したシギラミラージュの第二ホテル。
宮古島南岸をドライブしていると、ミラージュとミラージュビーチフロントがツインタワーのようにそびえ立っています。
シギラリゾートは宮古島では唯一の施設内完結型の滞在が可能なリゾートエリアで、ビーチ、ゴルフ場、土産店、飲食店、居酒屋、バー、ライブ会場などがエリア内にあり、空港からの送迎やリゾート内移動のシャトルバスもあります。
宮古島観光の醍醐味は美しいビーチや景勝地巡りなので、レンタカーは必須ですが、シギラリゾートならレンタカーなしでも一応楽しめます。
シギラリゾートはホテル開発の勢いに周辺施設の整備が追い付いていない感が少しあり、高級ホテルの駐車場が舗装されず、雨の日はぬかるんでいたりする点が個人的には気になります。
「シギラミラージュビーチフロント」
【住所】宮古島市上野新里1405-271
【アクセス】宮古空港から車で約20分 下地島空港から車で約40分
【部屋数】93室
【駐車場】23台 無料
【開業】2024年2月
アルカディアリゾート宮古島
伊良部島の南海岸、リゾートエリアに2023年に開業したアルカディアリゾート宮古島。
何といっても目を引くのは全面ガラス張りの2階建てのレストラン棟。
ドライブで通りかかるたびにスケールに驚かされる一方、島民としては大型台風が来たらどうなってしまうんだろうと少し心配になります。
全室スイートルームの高級ホテル。1泊10万円は覚悟しないといけない感じ。一度は泊ってみたいけど私は手が出ません。
「アルカディアリゾート宮古島」
【住所】宮古島市伊良部762-1
【アクセス】宮古空港から車で約20分 下地島空港から車で約10分
【部屋数】14室
【駐車場】40台 無料
【開業】2023年7月
ヒルトン沖縄宮古島リゾート
ここまで読んでいただきありがとうございます。
お待たせいたしました、宮古島の新しいホテルでどこに泊るか悩んでいるあなたに朗報。
私が友人に激推ししている宮古島のニューオープンホテルは2023年開業のヒルトン沖縄宮古島リゾート。
他のホテルには申し訳ないですが、ヒルトンの安定感とリゾート感は、他と一線を画しています。
宿泊する友達と一緒に何度か施設内に入らせてもらいましたが、一歩足を踏み入れるだけでハワイに来たのかな?と勘違いしてしまう非日常の空間。
宮古島に住んでいる私でさえ、非日常を感じるリゾート空間です。
施設が広々していて開放感があり、屋上からの眺めやサンセットもすばらしく、室内外あわせて5つのプールがある。
市街地エリアに近くて交通の便もよく、ホテルからのバス送迎もあります。
正直に言うと、最近宮古島に開業した新しいホテルは高すぎます。
宮古島バブルのせいで建設費も人件費も高騰していて、ホテル開業の初期投資に費用がかなりかかるので、それを回収するために高めの価格設定にするのはある程度仕方ないですが、サービスがついてきていない。
ホテルマンの質も問題で1泊5万円のリゾートホテルのフロントに新人がいて不快な接客をしていたりします。
ヒルトンは開業3ヶ月前ぐらいから従業員をヒルトン流で研修し、本土との人材交流も盛んで、支配人や部長クラスは本土で経験を積んだ一流ホテルマンがそろっています。
「せっかく宮古島に来て高いお金払ってリゾートホテルに泊まるなら、経営主体がわからないホテルよりは安心と実績のヒルトン一択」が私の結論です。
「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」
【住所】宮古島市平良久貝550-7
【アクセス】宮古空港から車で約15分 下地島空港から車で約25分
【部屋数】329室
【駐車場】300台 無料
【開業】2023年6月
老舗リゾートという選択肢
最近の宮古島は新しいホテルの開業が多すぎて、どのホテルを選べばいいのかわからないという声をよく聞きます。
「迷うぐらいだったら、絶対的に信頼できる老舗リゾートという選択肢もあり」というのが私の考えです。
新しいホテルの一番の問題点は、やはり価格が高すぎること。
特にバブル期の2019年以降に開業したホテルは高く、新しければ新しいほど高い傾向にあります。
宮古島は建設費と人件費が爆上がりしていて、ホテルの新規開業には20年前の2倍ぐらい費用がかかります。
その費用は宿泊料金に転嫁されます。
宮古島にはなんと500もの宿泊施設がありますが、飛行機の数が限られている小さな島では、ホテルの作りすぎで既に需要と供給のバランスが崩れつつあります。
ホテルの稼働率はバブル絶頂期(2019年頃)に比べてかなり下がっています。
稼働率が低い中で開業資金を回収しないといけないホテル経営者は、宿泊料金を下げたくても下げられないというジレンマに陥っています。
その点、老舗リゾートは、安定のコストパフォーマンスです。
私の推しは「宮古島東急ホテル&リゾーツ」
開業40年。宮古島のリゾートホテルの先駆けで、観光客が少なかった時代から宮古島の観光を支え、ブランド価値を高め、多くのリピーターに愛されてきたすばらしいホテルです。
私自身が東急ホテルの大ファンで、自分へのご褒美で移住してからも記念日などに宿泊しています。
東洋一美しい前浜ビーチの目の前に立つ、宮古島最高峰のロケーション。
ロビーや駐車場、中庭、ビーチへのアプローチが広々していて開放感のある空間。
安定の朝食ビュッフェ。
どれをとってもすばらしいです。
こだわりが強いなら、最高級の贅沢ホテルや一棟貸しの新しいホテルもありですが、コスパと安定感で選ぶなら「宮古島東急ホテル&リゾーツ」が宮古島に10年住んでいる私の結論です。
「宮古島東急ホテル&リゾーツ」
【住所】宮古島市下地与那覇914
【アクセス】宮古空港から車で約10分 下地島空港から車で約40分
【部屋数】227室
【駐車場】215台 無料
【開業】1984年4月