宮古島に移住して5年。台風の被害がない年はありません。
宮古島の台風は本土とは比較にならないほど猛烈です。
台風が接近している時、島では何が起こっているのか
「宮古島の台風あるある」をまとめました。
休みになるから台風来てほしいとかはマジでない
会社休みになってラッキーと思ってる人は1人もいません。それほど台風被害はヤバいです。
台風の前の日は飲みに行く
台風の日は仕事休み。台風後の復旧作業はとても大変。台風前に飲むしかない!
レンタルビデオ店が大人気
台風前日のTSUTAYA・GEOは人がいっぱい。停電したらDVD再生できないけど・・・
米軍台風情報を見る
島の人たちは気象庁の台風情報だけでなく、米軍台風情報も参考にする。表記がアメリカ時間なので注意。
14号と比較する
地元の人の基準は2003年の台風14号。台風14号は910hpaで宮古島に接近。宮古島は24時間以上暴風域。電柱がバタバタ倒れた。
980hpaはそよ風
島の人たちの感覚では950hpaは「今年も来たな」レベル。920hpaは「これはマジでやばい」レベル。
田舎ほど停電しやすい
田舎から順に停電。伊良部島もすぐ停電する。田舎ほど最初に停電して最後に復旧する。
市役所の近くは停電しない
都市伝説みたいでホントの話。宮古病院近くも停電しない。
停電が復旧したら心の底から安心する
神様ありがとう!って思う。でもまたすぐ停電する
冷蔵庫の中のものがくさる
台風前には買い込みするが、生ものは停電するのでアウト。
インターネットも止まる
停電が復旧しても、インターネットはすぐに復旧しない。家のWiFiも使えない。
マジでやることがない
テレビもネットもない。携帯は充電が切れたら終わり。夜はまっくら。寝るしかない。
1日中窓がゴゴゴゴゴ
窓の隙間から雨水が吹き込む。畳がびしょぬれになる。
橋は全て閉鎖
暴風警報発令で伊良部大橋、池間大橋、来間大橋は閉鎖。
島内全域に避難勧告
え?どこに逃げればいいんですか?
台風の目はマジで無風
雨も風もピタリとやむ。空は明るくなる。犬の散歩チャンス。セミもここぞとばかりに大合唱。でも、あっという間に暴風が戻ってくる。目に入る前と後では風向きが真逆になる。
農作物に壊滅的被害
5月は葉タバコ、7月はマンゴーがやられる。
サトウキビは台風に強いが・・・
サトウキビは折れたらアウト。倒れただけだと数日で起き上がる。潮風を浴びると品質が落ちる。
ケガをするのは観光客
地元の人は絶対外出しないのでケガしない。
空港大混雑
台風当日は空港閉鎖。前日、翌日は観光客でいっぱい。キャンセル待ち100人という絶望的状況もある。
ANAが先に欠航する
JTAはギリギリまで飛ばしてくれる。着陸時はスリル満点。
臨時便は神
JTAの臨時便はホントありがたい。キャンセル待ち一気に150人解消!
信号が消えても混乱なし
あちこち消えてるので、手旗信号もない。みんな慣れてるので事故は起きない。
洗車場が大混雑
車についた潮を落とさないと、すぐにサビる。台風通過後の洗車場は稼ぎ時。
スーパーから品物がなくなる
乳製品はすぐなくなる。肉・魚もなくなる。貨物船が入るまではスーパーに物がない。
水難事故多発
台風後に晴れてる時が一番危険。油断禁物。波浪注意報解除までは海に入ってはいけない。
島の人たちの忍耐力がすごい
台風に文句を言う人はいない。「仕方ないさぁ」と受け入れる
自然の威力のすさまじさを感じる
島の人たちは自然の方が人間より上だと思っている。
小型発電機が売れている
停電対策で1000w程度、4万円台のインバータ発電機が売れている。
宮古島の台風あるあるをまとめてみました。
宮古島の台風は本当に猛烈です。
日本の観測史上、最大瞬間風速1位は宮古島の85.3m(1966年)
信じられない数字です。
日本で初め暴風特別警報が出されたのも宮古島(2014年)です。
宮古島に移住するなら、台風は避けられません。
台風のたびに庭の鉢植えや自転車を室内に入れ、窓にガムテープを張り、窓の隙間を新聞紙で埋めて雨水の吹き込みを防ぐ。
台風接近中はひたすら忍耐。停電はあたりまえ。断水もある。大雨で浸水被害も出る。万が一窓ガラスが割れたらこの世の終わり。
宮古島に住んでいると、毎年自然の威力のすさまじさを思い知らされます。
恐ろしい宮古島の台風。この記事を書いているまさに今も、猛烈な台風が宮古島に近づいてきています。
島の人たちのように「仕方ないさぁ」と受け入れ、自然を敬う気持ちを持って、うまくつきあっていくしかありません。