宮古島のマラソン大会といえば毎年秋に開催される「エコアイランド宮古島マラソン」が有名ですが、エコマラソン以外にも一般参加できるマラソン大会はたくさんあります。
宮古島の4つのマラソン大会の魅力、2020年の日程をまとめました。
宮古島100キロワイドーマラソン大会
【日程】 2020年1月19日(日)
【距離】 22キロ 50キロ 100キロ
【発着点】 下地公園など
【参加人数】約900人
毎年1月に開催される宮古島100キロワイドーマラソン大会。これまでに29回開催されています。
最長の100キロの部には全国からマラソン好きの猛者たちが挑みます。
100キロの部は宮古島を時計回りに一周するコース。伊良部大橋、池間大橋、来間大橋の3つの橋や東平安名崎、イムギャーマリンガーデンなどの景勝地がコースに含まれています。常に海沿いを走るので景色も存分に楽しめるコースです。
100キロの部は午前5時スタート。トップ選手はお昼頃にはゴールします。一般選手の多くは日が暮れてからゴール。夜明け前にスタートし、宮古島を一周して日が暮れてから帰ってくるという鉄人レースです。
地元の人たちは50キロの部、22キロの部に出場する人が多いです。
50キロ、22キロともエコマラソンとはコースが全く違います。50キロの部は島を時計回りに半周するコース。海岸線沿いの起伏の激しいコースを走ります。初心者にはハードですが、フルマラソンンを何度も完走している人なら、50キロの部に挑戦してみるのもありです。
エコマラソンに比べ参加者が少なく、エイドステーションや沿道の応援は少なめ。競技中も車の走行は規制されません。
お祭りのような雰囲気のマラソン大会ではありませんが、自分の限界に挑戦したい人、宮古島の自然の過酷さと景色を楽しみたい人にはオススメ。1月開催なのでエコマラソンに比べると涼しく、脱水症状のリスクも低いです。
ロマン海道伊良部島マラソン
【日程】 2020年2月23日(日)
【発着点】伊良部島平成の森公園
【距離】 21.1キロほか
【参加人数】 約1400人
宮古島と橋でつながる伊良部島で毎年2月に開催されているロマン海道伊良部島マラソン。伊良部大橋の開通で参加者が急増しています。
伊良部島の平成の森公園をスタート。下地島、伊良部島の海沿いのコースを走れるのが特徴で、コースには絶景の海が広がる下地島空港の滑走路外周道路「17エンド」も含まれます。
21.1キロのAコースから1.6キロのDコースまで4つのコースがあります。島外からの参加者の大半はAコースに出場。Aコースは平成の森公園をスタートし、下地島の外周を走って伊良部大橋の手前で折り返すコース。伊良部大橋はコースに含まれません。
エコマラソンほど応援が賑やかではありませんが、伊良部島の雰囲気を存分に楽しめる大会です。ゴール後には伊良部島の特産品「うずまきパン」「なまり節」のプレゼントがあります。
以前はゴールした人にカツオがまるまる一尾プレゼントされていました。いかにも伊良部島らしい粋な計らいですが、カツオをもらった観光客はどうしていいかわからず苦笑いという感じでした。
2月は天気が不安定で北風が強い日も多いですが、晴れれば絶景の伊良部島、下地島の海を堪能できます。冬の開催で暑くないのも嬉しいポイントです。
エコアイランド宮古島マラソン
【日程】 2020年11月頃
【発着点】宮古島市陸上競技場
【距離】 フル ハーフ 10キロ
【参加人数】約2000人
宮古島のマラソン大会といえば毎年秋に開催されるエコアイランド宮古島マラソン。島外からも毎年多くのランナーが出場します。
伊良部大橋を走れるマラソン大会として人気でしたが2019年に伊良部大橋がコースから除外されました。伊良部大橋の交通量増加、下地島空港の開港を理由に主催者が断念したようです。
フルマラソンの部は宮古島市陸上競技場をスタートして島の南海岸に向かい、来間大橋を往復して帰ってくるコース。
2010年に始まった歴史の浅いマラソン大会ですが、エイドステーションが充実し沿道の応援も年々増えています。エイドステーションでは宮古島の中学生や高校生が頑張っています。
エイドステーションにバナナやオレンジと一緒に黒糖が置いてあるのも宮古島らしいポイント。黒糖は口の中でしばらく噛んでいられるのでマラソン中の糖分補給にはぴったりです。
三線やエイサー、パーランク―など沿道の応援からも宮古島を感じられます。
唯一の敵は暑さ。11月の宮古島は気温が25度以上の日が多いです。朝9時スタート時点で既にかなり暑く、時間が進むにつれ暑さが増します。
フルマラソンの制限時間は7時間。気温も湿度も高く、フルマラソンを何回も完走している人たちも脱水症状で完走できないことがあります。
大会当日の夕方に、表彰式とふれあいパーティがあります。ふれあいパーティは食べ放題飲み放題。選手たちは宮古島の料理を楽しみながらオリオンビールで乾杯して交流を深めます。
東平安名崎がんずうマラソン
【日程】 2020年10月頃
【発着点】 城辺陸上競技場ほか
【距離】 21キロほか
【参加人数】 約300人
「遅いあなたが主役です」がキャッチフレーズの東平安名崎がんずうマラソン。東平安名崎タートルマラソンとして30回以上開催されていた大会が2014年に「東平安名崎がんずうマラソン」として復活しました。「がんずう」は宮古島の言葉で「健康」の意味です。
21キロのAコースから2キロのDコースまで4つのコースがあります。エコマラソンと同時期に開催されることもあり島外からの参加者は少なく、参加者の大半は島の人たち。家族で参加する人も多いです。
21キロの制限時間は4時間30分。「遅いあなたが主役です」のキャッチフレーズ通り、歩いてもゴールできる時間設定です。
エコマラソンに比べるとなんともゆるい大会。エコマラソンのような立派な完走メダルはありませんが、完走証はもらえます。
大会ホームページはありません。インターネットでの申し込みも受け付けていません。市役所で申込用紙をもらって必要事項を記入し、窓口に提出するという、なんとも古風な大会。島の人たちのためのアットホームな大会です。
番外編
宮古島のマラソン大会番外編。ここまで読んで頂いたあなたなら興味がありそうな2つの大会を紹介します。
多良間島一周マラソン大会
【日程】2020年11月頃
【発着点】村役場前
【距離】 23.75キロほか
【参加人数】 約300人
宮古島からプロペラ機で20分、多良間島のマラソン大会「多良間島一周マラソン大会」。多良間島は人口1000人の小さな島ですが、大会当日は多くのランナーが島外から出場し盛り上がります。
宮古島以上に時間がゆっくりと流れる多良間島。多良間島ののんびりとした風景を楽しみながら走れます。
23.75キロのAコースから5キロのDコースまで4つのコースがあります。Aコースは多良間島を反時計回りに一周。海が見えたり、牛小屋から牛の鳴き声が聞こえたり、コース上にヤギがいたり。多良間島らしさ満載の大会です。
大会当日の夕方には多良間小学校の体育館でふれあいパーティがあります。島に一つしかない小さな小学校の体育館での触れ合いパーティには素朴な魅力があります。多良間島一周マラソンのファンで毎年必ず出場している人、マラソン大会をきっかけに多良間島に移住した人もいます。
宮古島から多良間島への移動手段は、1日2往復のプロペラ機か1日1往復のフェリー。大会は昼前スタートなので、当日午前中の飛行機・フェリーで島に入っても出場できます。大会に出場すると帰りの飛行機・フェリーはないので日帰りはできません。
飛行機や宿の定員が限られているので、参加者は早めに予約する必要があります。
伊良部大橋ウォーキング大会
【日程】 2020年未定
【発着点】伊良部大橋
【距離】 約4キロ
【参加人数】約1000人
伊良部大橋のウォーキング大会。観光客に大人気のイベントで毎年1000人以上が参加しています。
伊良部大橋の開通記念日1月31日に近い日曜日に毎年開催されています。
参加者は伊良部大橋を宮古島側から伊良部島方向へ歩きます。イベント開催中、伊良部大橋は車両通行止め。絶景の海を両側に見ながらのんびりと歩くことができます。
伊良部大橋は全長3540メートル。伊良部島側の海上道路を合わせると約4キロの道のり。ゴール地点では民謡ショーが開催され、カツオ汁がふるまわれます。
下地島空港に定期便が就航したことで、伊良部大橋の通行止めが難しくなり、2020年は未開催の可能性があります。
大会参加には旅行会社が主催するツアーに参加する必要があります。