宮古島在住のshimagurashiです。
日本初上陸「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」のホテルが2024年に宮古島に開業します。
島の人たちも気づいていませんが、実はこれ大事件です。
「ローズウッド宮古島」の開業で宮古島は激変する可能性があります。
ローズウッド宮古島の場所
ローズウッド宮古島は、みんな大好き砂山ビーチの近くに開業します。
砂山ビーチも含め、ビーチ周辺の原野は私有地で以前から大規模開発が噂されていました。
ローズウッドホテルはその原野の一部を切り開いて建設されます。
建設現場にはこんな看板が。
開発場所は6つのエリアに分かれています。
1エリアと2エリアの間にあるのが砂山ビーチ。6エリアにローズウッド宮古島が開業します。
超広大なエリアです。砂山ビーチのサイズを見れば、開発エリアの巨大さがよくわかります。
勘のいい方ならおわかりかと思いますが、6つのエリア全てが開発されれば砂山ビーチには一般人は入れなくなります。
6エリアは原野でしたが、重機であっという間に切り開かれました。
航空写真で見ると・・・開発場所だけがハゲ山になっています。広大なエリアです。
6エリアにはビーチが隣接しています。観光客がほとんど訪れない穴場ビーチでしたが、ローズウッドホテルが開業すればホテルのプライベートビーチ化しそうです。
工事が始まる前に地元の住民に配られた開発計画の概略図です。
ローズウッドホテルが開業する6エリアにはヴィラタイプの宿泊施設がたくさんあります。
6エリア以外にも開発計画が透けて見えます。
イメージ図なのか具体的な計画図なのかはわかりません。6エリア以外にもローズウッドのホテルが立つのか、別のブランドのホテルが建つのかも不明ですが・・・
この開発図通りに開発されれば、宮古島南海岸のシギラリゾートにも並ぶほどの大規模開発です。
ローズウッド宮古島開業で島はどうなる?
世界的なホテルブランド、ローズウッドホテルズ&リゾートが2024年に砂山ビーチ近くに「ローズウッド宮古島」を開業
これ、実は大事件です。
市民はほとんど気づいていません。観光関係者もボーっとしてる人は知りません。でも、一部の人は気づいています。
もしかすると宮古島は10年後、今では想像できないほど激変しているかもしれません。
「ローズウッドホテルズ&リゾーツ」は宮古島が日本初進出なので、日本人は実態を知りません。
実態は、、、海外の富裕層をターゲットにした世界最高級の超絶リゾート。
開発ラッシュの宮古島には高級リゾートホテルがいくつも開業していますが、ローズウッドはその比ではありません。
とんでもない超高級リゾートです。
宮古島には外国人観光客はほとんどいません。宮古島バブル時代にクルーズ船で来る中国人・台湾人観光客は急増しましたが、クルーズ船客はホテルには宿泊しません。
島に泊まる外国人観光客がいない宮古島で、海外の富裕層をターゲットに超高額な宿泊料を設定して、事業は成り立つのか。
普通に考えれば成り立ちません。一部日本の富裕層は泊まるかもしれませんが、空室だらけになりそう。
ところが、ある企業が絡むことで、実現できてしまうのです。
その企業とは・・・不動産大手「三菱地所」
三菱地所は宮古島開発に超積極的。
ローズウッド宮古島が開業する前年の2023年には、三菱地所が手掛けるヒルトンブランドが宮古島に初進出。
三菱地所の何がすごいかと言うと、ただホテルを作るだけでなく、ホテルに泊まる人がいないなら送客もやってしまおうという大胆な発想を実現してしまっていること。
三菱地所は、パイロット養成訓練場としての役目を終え、使い道のなかった宮古島第二の空港「下地島空港」に2019年に旅客ターミナルを整備。
旅客ターミナルの開業で、ジェットスター、スカイマークが飛ぶようになり、宮古島の観光客の客層が広がりました。
下地島空港は国際空港。現在就航しているのは香港エクスプレスだけですが、三菱地所は水面下で誘致を進めています。
宮古島では、三菱地所の開発が始まった頃から「富裕層バブル」「セレブの島」というキーワードが聞こえ始めました。
セレブが満足するレベルの高級リゾートは宮古島にはほとんもありませんが、三菱地所はセレブの要求に耐えられるリゾートホテルを本気で作っています。
ローズウッド宮古島の開業は、宮古島富裕層バブルの幕開けを告げる導火線。
一度火がつくと止まりません。
ローズウッドホテル建設現場に行ってみた
2022年1月、ローズウッドホテルの建設現場に行ってみました。
ローズウッドホテルは砂山ビーチ近く、サトウキビ畑の間の道をすり抜けて行った先にあります。
周辺は農業用地として整備されていて建物を作ることはできませんが、海沿いの原野だった場所だけは特別に開発許可が出たようです。
近くには「グランブルーギャマン」という2020年頃開業した高級ホテルが1棟あります。他に建物はありません。
普段は工事車両が行きかう建設現場。
この日は休みだったようで、工事車両はゼロ。入口のゲートが閉まっていましたが、中の様子を見ることができました。
建設現場が見えた瞬間。あまりの衝撃に言葉を失いました。
2年前まではうっそうとした原野だった場所が、全て更地になっています。
以前はうっそうとした森のような状態で、砂浜へと向かう細くて長い一本道があるだけ。一本道の両側からは木々がはみ出し、人が1人通るのもやっとの状態。
チョウが舞い、ハチがブンブン飛び回り、人間よりも植物や昆虫の力が上回っていました。
ところが、、、
森は全て切り開かれました。
以前森の中を歩いた時、かなり起伏がありましたが、更地になった今はきれいにならされています。
左側には砂浜も見えます。宮古島の人もほとんど行かない超穴場ビーチ。近くに住む人たちだけが知っていた砂浜は、もはやホテル用地の一部に。
開発の規模の大きさに衝撃を受けました。
三菱地所は本気で宮古島を変えようとしています。まさに、黒船襲来。
良くも悪くも、宮古島観光の新時代が来るなと直感的に感じました。これは、大変なことになるぞ、、、と。
ハワイ、グアム、沖縄本島、石垣島・・・。海外のリゾート地や沖縄で繰り返されてきた開発の歴史を、宮古島で見たような気がしました。
「リゾート地」を作るのは人間。「豊かな自然」を独り占めしたい人間が、「豊かな自然」を破壊して作るのがリゾート地です。
宮古島は観光業で経済的に豊かになりました。
宮古島の人たちには受け入れる力があります。全てを受け入れている間に、気が付いたらバブルになっていました。
「宮古島バブル」で島の人たちは「開発がすべてではない」と気づき始めました。
その裏で、静かに大規模開発が進んでいます。
ローズウッド宮古島開業の公式発表
三菱地所株式会社とウルトララグジュアリークラスのホテル・リゾート運営を手 掛けるローズウッドホテルズ&リゾーツ®(以下、ローズウッド)はこのほど「ローズウッド 宮古島」 (沖縄県宮古島市)の運営受託契約を締結いたしました。
「ローズウッド 宮古島」は、三菱地所が開発 し、ローズウッドが運営、2024 年の開業を目指します。
なお、ローズウッドは米国、カリブ、メキシコ、ヨーロッパ、中東、アジアの 16 カ国において 27 軒のラグジュアリーホテル、リゾート、レジデンスを 運営しておりますが、本件が日本初進出となります。
ローズウッド ホテルズ&リゾーツは沖縄県宮古島に「ローズウッド 宮古島」を2024年に開業します。このほど、所有者である三菱地所株式会社と運営受託契約を締結いたしました。
風光明媚なスポットがいくつも存在し、「砂山ビーチ」をはじめとした極上のビーチで有名な沖縄県・宮古島に、55棟のヴィラからなるウルトラ ラグジュアリー リゾートが誕生します。
「ローズウッド 宮古島」は、ローズウッドホテルズ&リゾーツにとって日本での初物件となります。
緑豊かなサトウキビ畑を通り抜けてたどり着く「ローズウッド 宮古島」は、白砂のビーチ、ドラマチックな岩層、青い海に囲まれた、人里離れた小さな岬に位置します。
日本の主要都市からの直行便が運行する宮古空港から車で20分、または日本の主要都市に加え香港からの直行便が運行する下地島空港から30分以内で、到着したゲストは足下に広がる砂浜を感じることができます。
まとめ
2024年に砂山ビーチ近くに開業する 「ローズウッド宮古島」
富裕層をターゲットにした超高級リゾートホテルです。
ローズウッド宮古島の開業で、宮古島バブルを上回る「富裕層バブル」の狂乱が島にやって来る可能性は十分あります。
セレブの島になる前に、、、素朴で静かな宮古島を楽しめるのはあと数年かもしれません。