宮古島の海開き2019〜移住者の非現実と優越感〜

宮古島に移住して5年。数あるイベントの中でも宮古島の海開きだけは毎年必ず行っています。

移住生活が長くなると、宮古島の人のように海には近づかなくなりますが、海開きの日だけは例外。

海開きの主役は地元の子供たち。この日ばかりは島の人たちも大挙して海にやってきます。

移住生活は決して楽ではありませんが海開きの日だけは宮古島で暮らしていることのありがたさを実感できます。

子供が主役

宮古島は子供が主役の島。島の子はみんなの子。みんなで島の子を育てるという空気感が島全体にあります。

海開きの主役も子供たち。地元の子供たちが楽しめるアトラクションがたくさん用意されています。

プールでの宝探し、ビーチフラッグ、ビーチ相撲、ジェットスター試乗体験など。小学生ぐらいの子供が夢中になって楽しみます。

海開きが行われるのは東洋一美しいといわれる与那覇前浜。会場にステージが設置され、砂を掘ったり盛ったりして仮設のプールやウォータースライダーが作られます。

イベント会場は親子連れでいっぱい。海開きの風物詩はカウントダウンに合わせて子供たちが海に飛び込む初泳ぎ。

毎年10時にイベントが始まるものの、お偉いさんの挨拶などステージイベントが続き、子供たちが海に入れるのは11時を過ぎてから。

宮古島ならではの少しだらだらしたステージイベントを横目に子供たちは待ちきれない様子。海の近くで砂遊びなどをして初泳ぎを待ちます。


待たされた分、子どもたちのテンションはマックス。10秒前からみんなでカウントダウンし思う存分、初泳ぎを楽しんでいました。

冷たい海

常夏のイメージがある宮古島ですが4月の海はまだまだ冷たくウェットスーツなしで長時間泳ぐのはオススメできません。

今年は気温が26度まで上がり、南国宮古島らしい海開きになりましたが、年によっては気温が上がらず寒さに震えながら子供たちが初泳ぎをする年もあります。

親子で来ている人たちはこの日のためだけに設けられた遊泳エリアでの初泳ぎに参加しますが、イベントエリア外の海ではしゃいでいる中学生グループもけっこういます。

観光客にとっては与那覇前浜のエメラルドグリーンの美しさは格別ですが、地元の子供たちのとってはいつもの光景。

海を見て「きれいだなぁ」なんてため息をつくのは観光客と移住者ぐらい。中学生たちは夢中になって漁港の堤防から海に飛び込んで遊びます。

島の人たちは普段あまり海に近づきません。子供たちは「海は恐いもの」だと教えられます。それでもこの日ばかりは島の中学生も大はしゃぎ。高さ2メートルほどの堤防から何度も海に飛び込んでいました。

波が高ければ飛び込んだ後ビーチに泳いで戻るのも一苦労ですが、この日は波もなく穏やかな海。波が高い日は危険なので誰かが中学生に注意するのでしょうが、この日は無法地帯。海開きを主催する観光協会もイベントエリアには遊泳区域を設けて海上保安庁のダイバーも待機させていましたが、エリア外はいつもと変わらないライフセイバーのいない前浜でした。

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ウォータースライダー

今年の海開きには土を盛って作った高さ2メートルほどのウォータースライダーが登場。重機で作ったスライダーは子供たちに大人気。


ブルーシートにホースで水を流して作るウォータースライダーは手作りにしてはクォリティが高く子供たちに大人気。滑っては列に並び何度も楽しんでいました。

宮古島に移住して5年。宮古島は子供の島だとつくづく感じます。とにかく子供の数が多い。海開きでも3人兄弟、4人兄弟をたくさんみかけました。イベント全体に「大人が頑張って島の子供たちを楽しませる」という意気込みを感じました。なんとも宮古島らしいイベントです。

真っ黒に日焼けして楽しむ子供たち。体力が尽きることはありません。帽子やフェイスガードで日焼け完全防備のお母さんとは対照的に子供たちは全身で宮古島の海を楽しんでいました。

島の子供たちは自然に小さな子に手を差しのべたり順番をゆずったりすることができます。兄弟が多く親戚のつながりも濃く、小さな頃から自分の周りには必ず自分より年齢が低い子がいる環境で子供たちは育っています。うちの子はまだ未就学児ですが小学校高学年のお兄ちゃんの姉ちゃんも危険がないようにうまく気を使いながら同じプールで遊んでいました。

島暮らしの息抜き

移住者の島暮らしは決して楽ではありません。移住すると非現実だった宮古島での生活が現実になります。仕事はきつく、給料は安く、人間関係は色濃い。移住しなければよかったと思うことも何度もあります。

海開きが楽しいのは海開きイベントが「非現実」だから。生活が忙しくのんびり海に行く時間などない」という島暮らしの現実の中で、海開きの日だけは「非現実」の宮古島を楽しめます。

与那覇前浜のエメラルドグリーンの海まで家から車で30分。イベントに来ている観光客を横目に「この島で暮らしている」という優越感に似た感情を抱きながら海開きを楽しみました。

存分に非現実を楽しんで家に帰ると、島暮らしの現実が待ち構えています。砂だらけの水着の洗濯。ご飯はどうしよう。部屋が散らかりっぱなし。明日の保育園の準備。明日からは仕事。

真っ赤に日焼けしてヒリヒリ痛む肌と共に、慌ただしい一週間が始まります。

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