新型コロナウイルスで宮古島旅行自粛を要請【市が緊急メッセージ】

沖縄の離島、宮古島在住のshimagurashiです。

新型コロナウイルスの感染が急拡大する中でも、旅行者が減らなかった宮古島。

国の緊急事態宣言に合わせるように、4月6日、ついに宮古島市長が宮古島旅行自粛を求める緊急メッセージを出しました。

宮古島で生活している私は、今回の緊急メッセージにより、正直安心しました。

「コロナ避難」の旅行も見られていた宮古島。国の緊急事態宣言と宮古島市の緊急メッセージで、ようやく風向きが変わりそうです。

【追記】宮古島では6月から観光客受け入れが再開されました。詳しくはこちらの記事にまとめました。

【宮古島】6月から観光客受け入れ再開〜旅行自粛要請解除〜
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コロナでも減らなかった宮古島旅行者

新型コロナウイルスで全国の小中学校が休校になった3月上旬。

国内旅行の自粛ムードが広がり、全国の観光地から人が減る中、宮古島の旅行者も一時的にかなり落ち込みました。

この時点で沖縄県の新型コロナウイルス感染者数は3人。宮古島での感染確認はありませんでした。

宮古島でもイベント中止の動きが広がり、小中学校、高校は臨時休校となりました。

一時的に落ち込んだ宮古島の旅行者ですが、3月中旬から徐々に観光客が増え、春休みにはかなりの数の旅行者がいました。

特に若い人の旅行が目立ちました。卒業旅行で来る人、海外旅行をキャンセルして宮古島に来ている人もかなりいました。

「コロナから避難してきた」というような無神経な旅行者もいました。

沖縄本島旅行のキャンセル率に比べれば、宮古島旅行のキャンセルはそれほど伸びませんでした。

国内で感染者が増えるまでは、旅行者は自分自身が感染するリスクを考えて旅先を選んでいました。

新型コロナウイルス感染者がいない宮古島は旅行者にとっては魅力的な場所でした。

しかし、今やどこで誰が新型コロナウイルスに感染していてもおかしくありません。特に都市部からの宮古島旅行はウイルスを島に持ち込むリスクを伴います。

医療崩壊の不安

あまりに観光客が減らない状況に、宮古島での医療崩壊を危惧する声が上がり始めました。


宮古島の感染症指定医療機関は県立宮古病院だけ。感染症入院者に対応する病床は3つしかありません。

ひとたび島に新型コロナウイルスが入れば、大流行するリスクがあります。

小さな島では医療崩壊は簡単に起こります。

3月下旬頃からインターネット上で、「宮古島に来ないで」という投稿が目立ち始めました。

観光業で生計を立てている人が多い宮古島でも「命最優先」という考えが徐々に浸透し始めました。

実際に宮古島に住んでいると、島の医療崩壊をリアルに想像できてしまいます。

感染症指定病院の宮古病院には、人工透析患者もいれば、出産を待つ妊婦もいます。

院内感染のリスクは計り知れません。

緊急メッセージ

宮古島市の下地敏彦市長は4月3日、体調不良の人に宮古島旅行を自粛するよう呼びかけました。

この時点では、宮古島旅行そのものの自粛は呼び掛けていませんでした。4月6日に緊急メッセージを出し、宮古島旅行自粛を強く呼びかけました。


【宮古島市に来訪する旅行者および帰省者等に対する旅行等の自粛について緊急メッセージ(抜粋)】

宮古島にも観光客をはじめ、多くの人が来島しています。宮古島市では現在のところ新型コロナウイルスは発症していません。しかしながら県内での発症の推移から本市で発症しないという保証はありません。

市民の健康を守るため、次のことを全国の皆様に強く求めます。

島外から宮古島への旅行等については極力自粛または延期してください。

宮古島市ご出身の方、または縁故者で感染が発生している地域に在住している方の帰省は極力自粛または延期してください。

命最優先

宮古島市長は、ようやく命最優先の選択をしてくれました。

観光業で生計を立てている人も多い中、苦渋の決断です。

宮古島に暮らす一人の住民としては、市が公式に旅行自粛を強く求めてくれたことは大きな安心感につながります。

宮古島旅行者はこれまでも白い目で見られていましたが、あす以降は島の人からかなり厳しい目で見られるに違いありません。

緊急事態宣言発表期間中に宮古島に旅行しても、おそらく楽しむことはできません。

ホテルや飲食店が宿泊や来店を拒まなくても、島民からは間違いなく白い目で見られます。

宮古島の人たちは既に旅行者には極力近寄らないように生活しています。

緊急メッセージ発表と同日、急転直下で新学期の小中学校の臨時休校が決まりました。

宮古島でも今後自粛ムードが一段と高まることは間違いありません。

安心して宮古島に旅行できるようになる日まで、宮古島旅行は控えるべきです。

今後の不安

宮古島市と同日、石垣市も旅行自粛を呼びかけるメッセージ出しました。新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず減らなかった沖縄離島旅行の風向きもようやく変わりそうです。

しかし、不安は尽きません。

旅行自粛はあくまでも要請であり、強制力はありません。

旅行会社が宮古島旅行を取り扱わなくなるわけではありません。東京や大阪、名古屋からの直行便が運休になるわけでもありません。

旅行者の意志次第で、宮古島に来ることは可能です。

「宮古島旅行自粛」の緊急メッセージが出されてもホテル業者やレンタカー業者が休業するわけではありません。

宮古島市長の要請は、補償を伴わない無責任なものとの見方もできます。

宮古島のホテル業者、レンタカー業者、居酒屋経営者はかなり苦しくなります。

経営者にとっては、休業命令を出してもらって、その分の損失を補ってもらう形がベストですが、小さな島にそんな財政力はありません。

恐いのは、緊急事態宣言が解除された時や、緊急事態宣言が長く続いて国民の気が緩んだ時。

春休みに宮古島旅行者が急増したように、再び宮古島に多くの旅行者が訪れるようになれば、新型コロナウイルス感染拡大のリスクは再び高まります。

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