宮古島移住5年のshimagurashiです。
宮古島移住者はどんな仕事をしているの?移住者に向いている仕事は?
宮古島移住とオシゴトの疑問に答えます。
宮古島移住者の仕事事情
5万4000人が暮らす宮古島。住民の生活に関わる仕事なら何でもあります。ただ、沖縄離島という特殊な環境であるため、もちろん都会にある仕事が全てあるわけではなく、業種には偏りがあります。
宮古島にどんな仕事があるのか。主な業種を、働いている人が多そうな順に並べてみました。
・公務員(市役所・県宮古事務所・警察官・消防士・自衛隊・海上保安部・教員)
・宿泊業(ホテル・民宿・ゲストハウス)
・飲食業(食堂・カフェ・居酒屋・スナック)
・建設業(土木建築・建築工事・建物解体・設計)
・自動車関連(販売・中古車販売・整備・解体)
・介護サービス(在宅・施設)
・運送業(港運・バス・タクシー)
・ライフライン(電気工事・水道工事・ガス)
・医療(総合病院・歯科・耳鼻科)
・教育(学習塾・保育園)
・その他(製糖工場・不動産取引・衣料品店・印刷・家具店・菓子店・ガソリンスタンド・理容店・クリーニング・スーパー・コンビニエンスストア)
南国の楽園というイメージとは違い、生活感があふれています。特に建設業者の多さには驚かされました。車なしでは生活できない宮古島とあって、自動車関連も多いです。宮古島でも高齢化は進んでいて介護の仕事も多いです。
移住者に向いている仕事は?
宮古島にたくさんの仕事があるのは事実なのですが、実際どのような仕事をしている移住者が多いのか。移住者に向いている仕事はあるのか。業種ごとにまとめてみました。
公務員
宮古島での公務員人気はとても高いです。高校卒業後島を離れて内地で働き、島に帰ってきた人たちも、宮古島での仕事として公務員を目指す人が多いです。宮古島市役所では毎年9月頃に採用試験を実施しています。もちろん移住者も受験できます。市役所職員は700人ほど。毎年の採用人数は20人ほど。全職員の1割にも満たないですが、職員の中には移住者もいます。市役所で働く移住者は仕事ができる人が多いです(地元の役所職員がサボっていると言いたいわけではありません)
宿泊業
宿泊業は観光客を相手にしていることもあり、移住者の割合は全業種の中でかなり多いです。会社員として働く場合、ホテルによってあたり外れがあるという話は島にいるとよく耳にします。全体的に離職率が高い印象もあります。人手不足が顕著な業種の一つです。毎日のように、どこかのホテルの求人情報が新聞広告に出ています。
飲食業
地元の方が経営している店、移住者が経営している店がありますが、全体的に人手不足の業種の一つです。飲食店で社員やアルバイトで働く移住者も多くいます。宿泊業と同じく、あたり外れがある業種です。宿泊業ほどではありませんが、離職率が高めな印象があります。
建設業
建設業の規模は驚くほど大きいです。小さな企業も含めれば、建設業だけで100社はあります。伊良部島だけでも30社あります。「建設業で栄える」といういかにも田舎らしい構図が宮古島にはあります。基本的には人材不足で、企業によっては随時従業員を募集しています。現場で働くとなると、地元の人たちとの人間関係、宮古島の暑さなど、移住者にとってハードな仕事であることは間違いないでしょう。給料もそれほどは期待できませんが、大型クレーン操縦の資格などを特殊な資格を持っていると高給取りだという噂は聞いたことがあります。
自動車関連
建設業と同じく、専門的な知識や資格を持っている人は重宝されます。ただ、1つ1つの企業の規模が建設業界ほど大きくなく、家族経営の延長という所が多いので移住者が入り込む隙間はあまりありません。
介護サービス
介護の仕事をしている移住者は少なくありません。建設業・自動車関連に比べると移住者も受け入れられやすい業種といえます。仕事はもちろんハードですが利用者は「内地から来て、私たちのためにありがとう」という見方をしてくれるので、宮古島の人たちに受け入れられやすい職場とも言えます。介護業ももちろん有資格者は有利です。
運送業
バス・タクシーの運転手は現状ほとんどが地元の人です。ただ観光客急増に伴って、特に人材不足が激しい業種でもあります。特に大型観光バスの運転手が足りません。内地のバス会社から運転手を派遣してもらっている企業もあるほどです。バス会社は長く協栄バス、八千代バス、共和バスの3社独占でしたが、最近は内地の企業も入ってきて業界自体が活性化しています。
生活物資などを運ぶ運送業者も多くあります。港からコンテナなどを運ぶ港運会社は宮古島ならではの職業です。これらの運送業も従業員のほとんどは地元の人というイメージです。
ライフライン
地元の人が多いです。経験者や有資格者は重宝されます。
医療
医師、看護師、薬剤師免許を持っている人は歓迎されます。宮古島で開業する移住者の医師もいます。看護師にも移住者は多いです。病院の事務や受付は、移住者も少しはいますが、地元の人が多いです。
教育
塾講師として働いている移住者もいます。島の素直な子どもたちと触れ合うことができ、基本的に涼しい室内での仕事なので良い職場と言えるかもしれません。
保育士不足は宮古島でも顕著です。宮古島市が保育士確保のために島外から保育士を対象にツアーを実施するほどです。ハードな仕事ですが需要はかなりあります。保育士としてなら移住者はすぐに就職できるでしょう。
優先的に採用されるのは地元の人
現場の仕事を中心に書きましたが、もちろん各職場とも事務職はあります。ただ、事務職は人気が高く、地元の人が優先されやすい傾向にあります。「経理を長年やってきた」などの経験があれば話は別ですが、事務職で働くことは簡単ではなさそうです。
また全業種に共通することですが、同じ能力を持っていれば、地元出身者が採用される傾向にあります。
最近私が注目しているのは、地域おこし協力隊として移住するパターン。地域おこし協力隊には、何の肩書もない移住者には得られない大きなメリットがあります。
まとめ
移住者にとって公務員や会社員として給料をもらって働くことは簡単ではありません。ハローワーク宮古の求人情報のうち、正社員求人の割合はわずか3割ほど。狭き門です。就職できたとしてもハードな仕事や人間関係が待っているケースもあります。
それでも、地元企業に飛び込み、成果をあげ、地元の人たちに感謝されて働いている移住者が多くいるのも事実です!
「移住」と「仕事」は切っても切り離せないテーマです。宮古島移住を考えている皆様が、すてきな仕事に出会い、幸せな移住生活を送ることを願っています。