宮古島に移住して5年のshimagurashiです。
宮古島での仕事探しで特に気になるのが宮古島の給料事情。
宮古島の給料は全国平均に比べかなり低いです。
宮古島バブルと言われる中、アルバイトの時給や建設作業員の日当は高騰していますが、正社員の給料は上がっていません。
宮古島の正社員・アルバイト・建設作業員のリアルな給料、時給、日当についてまとめました。
正社員
宮古島バブルと言われる中、島には仕事が溢れています。ホテル業界や建設業界、介護、看護の仕事は常に人手不足です。
しかし、正社員の求人は限られています。地元の人が仕事探しに使うハローワーク宮古に出ている求人情報のうち正社員求人は3割~4割です。
正社員だからと言って給料が高いわけではありません。
沖縄の給与水準は全国平均の3分の2と言われています。宮古島はそれをさらに下回ります。
初任給は14万円~18万円。18万円もらえればかなりいい方です。
宮古島には中途採用という概念がありません。本来なら転職扱いになる移住者も最初の給料は初任給レベルです。
私は宮古島で会社員として働いています。30代で毎月の基本給は19万円。税金などを引くと手取りは16万円台です。
昇給もほとんどありません。毎年の私の昇給額は2000円です。
あまりに給料が安いので地元出身者の半分は高校卒業後島を出たきり戻ってきません。
宮古島は「バブル」と表現される好景気ですが、正社員の給料が上がったという話は全く聞きません。
給料は変わらないのにバブルで家賃は高騰しています。移住者も地元の人たちも困惑しています。
給料の安さ、家賃の高さを理由に移住をあきらめる人、島を出る人もいます。
資格があれば給料は高い
薬剤師や看護師、助産師、保育士、介護の有資格者は島では歓迎されます。
資格があっても全国平均に比べれば給料は少ないです。それでも、宮古島の中では高給取りになれる職業もあります。
全国的に保育士の給料が低いことが問題になっていますが、宮古島では普通の会社員より保育士の方が給料が良いです。
アルバイト
宮古島バブルでアルバイトの時給は高騰しています。
2015年頃までは時給800円前後が相場でした。
2018年頃から時給1000円の求人が目立つようになりました。
特にホテル、スーパー、コンビニ、居酒屋、飲食店の時給が高くなっています。
ホテル業界は人手不足が深刻で、アルバイトの時給が上がりました。スーパー、コンビニはドンキホーテが出来てから全体的に時給が高くなりました。
人手不足の宮古島では時給1000円出しても働く人が確保できません。時給1000円で交通費を支給してもアルバイトが確保できず頭を悩ませている飲食店経営者もいます。
地元でアルバイトを確保するのは日に日に難しくなっています。宮古島では島外からのリゾートバイトを受け入れる職場が増えています。
寮を確保し、時給を上げ、宮古島への航空券を支給するなど、どの職場もリゾートバイトで働き手を確保しようと必死です。
宮古島ではリゾートバイトは売り手市場。他の地域のリゾートバイトに比べ時給などの条件がかなり良いです。
バブルで賃貸物件の家賃が高騰している宮古島では、仕事探しがうまくいっても、家がなかなか見つかりません。寮つきのリゾートバイトから移住を始めるというのが現実的な選択肢です。
建設現場
宮古島バブルで一番給料が良くなっているのは建設作業員です。
建設作業員は月給ではなく、日当で給料を受け取ります。バブルで建設作業員の日当が高騰しています。
地元の建設作業員の日当も良くなっていますが、県外から働きに来ている建設作業員の日当は破格です。
地元の建設作業員の日当は、バブル前は約1万2千円。バブル後は約1万5千円。
県外から来ている建設作業員の日当は、地元の建設作業員の2倍~3倍。2万円~4万円が相場です。特に大手ゼネコンが建設に関わっている建設現場は日当が高いです。
宮古島の陸上自衛隊基地建設現場の日当は4万円。ある大規模リゾートホテル建設現場の日当は3万円です。
特殊な資格を持っていると日当は跳ね上がります。クレーンのオペレーターの日当は5万円。日当5万円で1ヶ月休みなく働くと、月給150万円。私の給料の8倍です。
県外から来る建設作業員にとって、宮古島は楽園。寮が完備され、給料は高く、休みの日にはリゾートアイランド宮古島を満喫できます。本土にはない暑さ、紫外線の強さが大きなデメリットですが、高い日当を目当てに出稼ぎに来る建設作業員は多いです。
転職のススメ
バブルの宮古島ではアルバイトの時給や建設作業員の日当が高騰していますが、正社員の給料は変わりません。
移住者も地元の人たちも、給料は変わらないのに家賃が上がる状況に困惑しています。宮古島の本来の家賃相場は1DKで3~4万円台、3DKで5~6万円台ですが、その倍以上の家賃を設定する大家も目立ちます。
5年前宮古島に移住した私は、当時の環境から抜け出したいという一心で、宮古島で仕事を探しました。
当時は宮古島が唯一の希望のような精神状態でした。今振り返ると、移住以外の選択肢についてもっと真剣に考えていればよかったと思います。
現状を変えたいなら、選択しは移住だけではありません。転職という方法もあります。
宮古島での移住生活は移住前に想像していた以上に困難でした。給料は安く、仕事は思っていた以上にハード。こんなに働いてこれだけしか給料をもらえないのかと悲しくなります。
島のルールや島での人間関係、お酒の飲み方になじめずに帰っていく移住者も何人も見かけました。
「現状から抜け出したい」という思いに頭が支配されると、視野が狭くなります。宮古島移住はゴールではなくスタート。移住したからといって全てがうまくいくわけではありません。
移住前、私は「宮古島移住」しか見えていませんでした。「転職」という選択肢があれば人生はもっと豊かになっていたかもしれません。
宮古島に移住した私は今、島を抜け出すため転職サイトに登録し、転職情報を集めています。
転職サイトの口コミ情報を見ると、移住前の私がいかに視野が狭かったか痛感させられます。移住だけが選択肢ではないと思えるなら、転職を真剣に考えるのも現実的です。
まとめ
宮古島の正社員の給料水準は全国に比べかなり低いです。30代正社員の私の基本給は19万円台です。
宮古島バブルでアルバイトの時給、建設作業員の日当は高騰しています。
アルバイトの時給相場は1000円。
建設作業員の日当相場は、地元が1万5千円。県外からの出稼ぎ組は2万円~4万円です。
宮古島の職場環境は決して良くありません。仕事はきつく、給料は安いです。今の環境を変えるなら、移住以外にも転職という選択肢があります。
皆様の仕事探しの参考になれば幸いです。