コロナで観光客が消えた宮古島|旅行自粛いつまで?

宮古島在住のshimagurashiです。

コロナの影響で宮古島旅行者が激減しています。

ゴールデンウィークに入ってもほとんど観光客は見かけません。

宮古島の飲食店やダイビングショップの多くは営業を自粛しています。

「宮古島に来ないで」の声が広がる一方で、島の観光業者には終わりが見えないコロナ禍への不安が募っています。

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【宮古島旅行】コロナの影響は?島の現状を移住者が解説

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観光客がいない宮古島

新型コロナウイルスの感染拡大で、宮古島から観光客が消えました。

3月までは大学生の卒業旅行など国内旅行者はちらほら見かけましたが、4月に入り緊急事態宣言が出ると、旅行者は激減。

宮古島でもコロナに対するピリピリムードが一気に高まりました。

宮古島市は宮古島への旅行自粛を呼びかける緊急メッセージを出し、「宮古島に来ないで」の声はSNSで一気に広がりました。

離島の医療体制の弱さへの指摘はインパクトが大きく、1人でも宮古島で感染者が出れば、医療崩壊を招きかねないという不安が、島の空気を変えました。

宮古島の飲食業団体やダイビング業団体も、加盟店に営業自粛を呼びかけ、ゴールデンウィークに入っても多くの店舗が休業しています。

ホテル、レンタカーは通常通り営業しているところが大半ですが、稼働率はゴールデンウィークでも1割程度。夜でもホテルの部屋の電気は消えたまま。レンタカー屋の駐車場には車が溢れています。

宮古島観光協会は、当初は規模を縮小してでも海開きイベントを行うなど、アフターコロナの観光客獲得へ動いていましたが、方針を転換。今では積極的な誘客活動はしていません。

宮古島ではゴールデンウィークに観光客が増えることが懸念されていましたが、実際は観光客はほとんどいません。

宮古島では車の交通量自体が激減しています。普段のゴールデンウィーク島中をレンタカーが走っていますが、今年はレンタカーとほとんどすれ違いません。

観光バスを利用する団体旅行は全く見かけません。

今宮古島旅行に来ている人は、1人旅が多い印象です。

緊急事態宣言で外出自粛が要請される中、宮古島に旅行するのは非常識。それでも宮古島に来ているのは、空気が読めない、空気を読まない心の強さを持った1人旅の観光客です。

2人以上の旅行だと「コロナだけど宮古島旅行どうする?」という会話が生まれ「やめておこう」という結論になるのが普通です。

自分勝手に何でも決められる1人旅の観光客は誰にも相談せず、誰の声にも耳を傾けず、宮古島に来ています。

普段のゴールデンウィークは家族旅行が多いですが、今年は全く見かけません。友人とのグループ旅行、女子2人旅も多い時期ですが、今年は見かけません。

営業自粛のばらつき

宮古島の飲食店の多くはゴールデンウィークに入っても休業しています。

テイクアウトに切り替えたり、観光客お断りで営業している店もあります。

宮古島の飲食業者の団体「宮古島社交飲食業組合」は、飲食店の営業自粛を呼び掛けています。

飲食店にとって店を閉めることは苦渋の決断ですが「島でコロナを出さない」を最優先に、営業を自粛しています。

組合に加盟していない店舗の中には通常通り営業しているところもあります。

老舗の飲食店ほど休業に協力し、新しい飲食店ほど営業続けている印象です。

宮古島ではバブル期に多くの飲食店、居酒屋が開店しました。

開店から間もない店舗は経営基盤が確立されていない状態。開店資金の借金が残る中でのコロナ禍は大打撃です。

特に西里通り周辺で毎月高い家賃を支払いながら営業している飲食店・居酒屋には、緊急事態宣言の1ヶ月延長は死活問題です。

旅行自粛はいつまで続く

少なくとも緊急事態宣言が解除されるまでは、宮古島旅行の自粛ムードは続きそうです。緊急事態宣言中は観光客が戻ることはなさそうです。

問題は、緊急事態宣言解除後。

緊急事態宣言が解除されたからと言って、宮古島にコロナが持ち込まれるリスクがゼロになるわけではありません。

宣言が解除されたからと言って、観光客が大挙して島に訪れるようになれば、島でコロナ感染者が出るリスクは高まります。

中国で新型コロナウイルスが大流行した1ヶ月後に日本で第一波が、欧米で大流行した1ヶ月後に日本で第二波が流行したように、東京など大都市圏の流行から遅れて宮古島でコロナが流行するリスクは十分あります。

新型コロナウイルスとの戦いは長期戦になると言われています。緊急事態宣言が解除後も、旅行自粛の要請が続くことは十分考えられます。

緊急事態宣言が解除され、飲食店の営業が許可されるようになっても「県境をまたいだ移動」や「旅行」の自粛要請が続くなら、宮古島に観光客は戻りません。

緊急事態宣言が解除された段階で、沖縄県知事や宮古島市長がどのような政治判断をするのかも注目です。

国の緊急事態宣言に合わせて、沖縄県知事、宮古島市長は「沖縄に来ないで」「宮古島に来ないで」と全国に強く呼びかけました。

緊急事態宣言解除後もこの呼びかけを続けるのかどうかが大きな鍵を握りそうです。

飛行機が飛べば

コロナの影響で宮古島への飛行機は半分以上運休しています。

那覇―宮古島は半減。成田空港、羽田空港、関西空港、中部空港からの直行便はJAL,ANA,ジェットスター、全て運休中です。

宮古島旅行自粛がいつまで続くかは、直行便の復活の時期にも左右されそうです。

離島の宮古島へは飛行機でしか行けません。

ジェットスターの全便運休や、JALの羽田便、ANAの羽田・中部・関西便の運休は大きなインパクトがありました。

飛行機の運休がきっかけで、宮古島旅行を諦めた人も少なくないはずです。

逆に直行便路線の復活は「もう宮古島に行っても大丈夫」と考えるきっかけになりかねません。

離島の医療体制を守るのを最優先にするなら、完全な収束まで「宮古島に来ないで」を継続するのがベストですが、完全収束前に観光客が戻る可能性も十分あります。

まとめ

コロナ禍で宮古島では観光客が激減しています。

ゴールデンウィークに入っても旅行自粛は続き、島の観光地は閑散としています。

少なくとも緊急事態宣言が解除されるまではこの状況は続きそうです。

解除後いつ宮古島旅行者が戻るかは、沖縄県知事、宮古島市長の政治判断、直行便復活のタイミングが鍵を握りそうです。

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