宮古島に移住して5年のshimagurashiです。
宮古島と橋でつながる伊良部島には、宮古島にはない個性的な観光スポットが点在しています。
現地在住者の目線で、2021年に行ってよかった伊良部島のオススメ観光スポットをまとめました。
伊良部大橋
宮古島と伊良部島を結ぶ全長3540メートルの伊良部大橋。
宮古島から伊良部島へと向かう橋そのものが絶景の観光スポットです。
無料で渡れる橋としては国内最長。橋の高さは海面から7メートルほど。レインボーブリッジや瀬戸大橋と違い、海面からの距離が近いのが特徴です。
ドライブしていると海の上を走っているかのような感覚になります。
船を通すために橋の中腹が高くなっています。一番高いところは高さ35メートルほど。
橋の中腹に向かって緩やかにカーブしながら急坂を上るダイナミックな橋の構造も魅力的です。
吊り橋やアーチ橋ではないので、ドライブ中、視線を遮るものが全くありません。
両側には宮古ブルーの絶景の海。北には池間大橋、南には来間大橋が見えます。
ツーリングやサイクリング、ウォーキングを楽しむ観光客も多いです。
真夏は自転車や徒歩だと暑すぎます、冬は風が強く自転車は恐怖を感じることがあります。
4月や10月ぐらいの風が穏やかな晴れた日は歩いて渡るのもオススメできます。
車だと片道10分ほど。宮古島在住の私は100回ぐらい通っていますが、橋のダイナミックさと宮古ブルーの海の美しさに毎回感動します。
2015年に伊良部大橋が開通するまでは宮古島から伊良部島へは船でしか行けませんでした。橋の開通で伊良部島の観光客は急増しました。
橋の開通後、伊良部島では開発が加速し、次々にリゾートホテルや民宿が開業しています。
17end
下地島空港の西側に絶景の海が広がる17end。
ワンセブンエンドと読みますが、地元ではジュウナナエンドが定着しています。
17endは航空用語。「下地島空港の滑走路北側」が17endです。
17endの海は宮古島・伊良部島周辺でトップクラスの美しさ。飛行機の誘導橋の近くにはエメラルドグリーンの海、滑走路西側にはどこまでも青い海が広がります。
場所によって水深が違い、海の色が違います。晴れた日の17endの海は「青」の一言では書き表せない何色もの輝きを放ちます。
干潮の時間帯には潮が引き幻のビーチが現れます。
17endは下地島空港の埋め立てによって人工的にできた観光スポット。埋め立てで潮の流れがせき止められたことで、17end周辺に自然に砂が集まるようになりました。
潮の引き具合によって海の見え方は全く違います。17endの海を見るなら大潮の日の干潮の時間帯がベスト。午後は逆光なので午前中~昼過ぎぐらいまでがオススメです。
17endは宮古島・伊良部島で有数の夕日スポット。大海原に沈む夕日を静かに観賞できます。
2015年の伊良部大橋開通前、17endは穴場観光スポットでしたが、橋の開通後SNSで拡散され伊良部島を代表する観光スポットになりました。
観光客があまりに増えたので、2019年3月からは車両通行止めとなりました。歩いてなら入れます。車両通行止めになったことでアクセスは悪くなりましたが、よりのんびりと17endの絶景を楽しめるようになりました。
通行止めの手前までは車で行けます。絶景スポットまでは歩いて10分ほどです。
17endは海水浴場ではありません。空港建設のために埋め立てられた場所に自然に砂が集まってできた観光スポットです。
海水浴は危険です。どこまでも遠浅のように見えて急に深くなり、一度外洋の潮に流されると戻って来られなくなります。
17endでは毎年のように観光客の漂流事故が発生しています。遊泳には注意が必要です。
三角点
17end同様、伊良部大橋開通後に観光客が急増した観光スポットが、伊良部島北側の「三角点」
観光スポットとして整備されているわけではなく、断崖絶壁の崖の上から伊良部島北海岸の海を一望できる、自然にできた観光スポットです。
伊良部島の北海岸線は高さ70メートルほどの断崖絶壁が続きます。
崖の上から見下ろす海は、ビーチで見る海とはスケール感が違います。
三角点は危険を伴う観光スポット。一歩足を踏み外せば崖下に転落します。
崖の先端の海を見下ろせる場所は3人分ぐらいのスペースしかありません。
長居する観光スポットではなく、ぱっと見て、ぱっと写真を撮って、次の方どうぞと退く感じ。
車道に車を止め、やや荒れた道を30メートルほど進んだ先が絶景スポットです。雨の日や暗い時間帯は危険なので近づかない方がいいです。
三角点から眺める海は季節を問わず美しいです。夏はもちろん、冬の三角点からの眺めも絶景。
三角点から見えるのは伊良部島の北側の海。太陽を背する形になるので、どの時間帯でも海がとてもきれいに見えます。
渡口の浜
伊良部島の絶景ビーチと言えば渡口の浜。
伊良部島は海岸線が崖になっているところが多く、ビーチは少ないです。
渡口の浜は伊良部島最大のビーチ。観光スポットとしても人気です。
宮古島・伊良部島周辺は、ビーチによって海の色が違います。渡口の浜の海は、グリーンに近い青色。
時間帯や潮の満ち引きにもよっては、クリームソーダのような緑色になります。
砂がとてもきめ細かく美しいです。真っ白な砂浜と海のコントラストは、東洋一の美しさと言われる宮古島の与那覇前浜にも劣らぬ美しさです。
伊良部島北海岸の佐和田の浜も海はきれいですが、砂が粗く冬は漂着ゴミが多め。
渡口の浜は漂流物も少なく、とてもきれいです。
湾のような形になっているので波は穏やかに見えますが、外洋の波はとても高く、海水浴はリスクを伴います。
ぼんやり海を眺めたり、写真を撮ったりするにはオススメの観光スポットですが、海水浴はあまりオススメできません。
砂地の海でサンゴ礁がないので魚もいません。シュノーケリングには不向きな海岸です。
小さなビーチハウスとトイレ、シャワー施設があります。
中之島海岸
伊良部島でシュノーケリングをするなら中之島海岸がイチオシです。
伊良部島と橋でつながる下地島の西側にある中之島海岸。
海岸線のすぐそばからサンゴ礁が広がり、箱メガネでもたくさんの魚が見えるほどです。
サンゴ礁が豊かで魚の種類も豊富。内海は波も穏やかでシュノーケリングには絶好の観光スポットです。
伊良部大橋開通後、観光客が急増していて、ゴールデンウィークや夏休みなど観光トップシーズンは混雑します。
ビーチが狭く、日陰がないので、日焼け対策、暑さ対策は万全に。駐車場の台数も限られていて路駐が目立ちます。
砂が荒くサンゴのかけらが危険なので、シュノーケリングをするならマリンシューズは必須です。
人が増えたことで、サンゴ礁が折られ魚が減ったという話も聞きます。
サンゴは踏むと簡単に折れてしまいます。後世に豊かな海を残すためにも、乱暴な遊び方は禁物です。
下地島空港ターミナル
2019年に新ターミナルが開業し定期便が飛ぶようになった下地島空港。
「空港からリゾートはじまる」がコンセプトのターミナルはまるでリゾートホテルにいるかのような癒しの空間。空港ターミナルそのものが観光スポットです。
飛行機に乗らない人も、カフェエリアには入れます。食事もお土産もハイセンスでオシャレなものが揃っています。
下地島空港に飛行機が飛んでいるのは、成田空港、関西空港、香港国際空港。宮古島初の国際空港で、今後も海外路線が増えることが期待されています。
青の洞窟
伊良部島の海をアクティブに楽しむなら青の洞窟ツアーがオススメ。
青の洞窟は伊良部島北海岸の崖下に自然にできた小さな洞窟。
洞窟内の水中から外を見ると、太陽光が差し込んで青く輝いているように見える感動の観光スポットです。
宮古島に移住して以来、数々の海遊びをしてきましたが、青の洞窟に勝る感動はありません。
青の洞窟は自力では行けません。伊良部島の佐良浜港からツアー船で向かいます。港から青の洞窟までは15分ほど。
シュノーケリング初心者でもライフジャケットを着用すれば安心。ガイドが丁寧に案内してくれます。
私はイラブルーツアーズの青の洞窟ツアーに参加しました。洞窟内で見た小さな魚の群れ、水中から眺めたキラキラ輝く水面の美しさは今でも忘れられません。
ベテランの海人ガイドのおかげで、乗り合わせた客とも仲良くなり、大満足のツアーでした。
まとめ
2021年に行って良かった伊良部島のオススメ観光スポットをまとめました。
どこまでも続く美しい海を見るなら17end
ダイナミックな伊良部島の地形を楽しむなら三角点
絶景ビーチは渡口の浜
シュノーケリングをするなら中之島海岸
アクティブに楽しむなら青の洞窟ツアー
伊良部島には宮古島にはない個性的な観光スポットが点在しています。皆様の参考になれば幸いです。