宮古島3大ビーチのガイドブックにのらない残念な真実

宮古島の3大ビーチと言えば、与那覇前浜、砂山ビーチ、新城海岸。

世界最大の口コミサイト、トリップアドバイザーの国内ベストビーチ部門で、毎年トップ10にランクインする、日本有数の3つのビーチ。

初めて宮古島に旅行するなら外せないビーチです。

移住生活が長くなると、宮古島のいいこともよくないことも耳に入ってきます。

与那覇前浜、砂山ビーチ、新城海岸にもそれぞれ、観光客にはできればお伝えしたくない残念な真実があります。

スポンサーリンク

与那覇前浜

東洋一の美しさといわれる、与那覇前浜。宮古島に来た観光客なら必ず訪れる絶景スポットです。

エメラルドグリーンの海に、真っ白な砂浜。まるで天国を思わせるかのような美しさは宮古島の中でも与那覇前浜ならではです。

最近はウェディング用の写真スポットとしても大人気。ジェットスキーやバナナボートなどのレジャーも充実。

駐車場は無料でトイレ・シャワー施設もきれい。文句のつけどころがありません。

そんな与那覇前浜の残念な真実は意外なところにありました。

それは、与那覇前浜の砂にまつわること。

宮古島のビーチの中でも最も白く、美しく、きめ細かい、与那覇前浜の砂にまつわることです。

実は、与那覇前浜の砂は、全てが宮古島の砂ではありません。

ん?どういうこと?

与那覇前浜には、フィリピンから大量の砂が運び込まれています。

私が調べた限り、インターネット上にこの情報はありません。

宮古島で働く通訳の知人、宮古島の情報通の知人の2つの信頼できる情報源から別々に聞いたので、間違いありません。

砂を入れているのは、与那覇前浜に隣接するリゾートホテル「宮古島東急ホテル&リゾーツ」

ここ数年、台風のたびに東急ホテル前のビーチの砂が大量に削り取られ、ホテル前のビーチが消滅寸前になっています。

私が移住した5年前には、ホテル前にも大きなビーチが広がっていました。

しかし5年間で砂は激減。多くの宿泊客が利用していたその場所は、砂の投入のため立ち入り禁止になっています。

砂浜には重機が入り、フィリピンから運ばれてきた大量の砂が毎日投入されています。

実際に現場を見てきました。

フィリピンの砂がどうだったかというと、とても白く、美しく、きめ細かい。与那覇前浜にもともとあった砂と全く変わらないすばらしい砂です。

東急ホテルは何年も砂を入れ続けているので、フィリピンの砂は前浜全体に広がっていると考えられます。

別にいいじゃないか!何がいけないんだ!という人の方が多いようにも思いますが、ガイドブックにはのらいない与那覇前浜の残念な真実として書き記しておきます。

砂山ビーチ

市街地からも近く、地形が特徴的で多くの人を魅了する砂山ビーチ。

駐車場に車を止め、木々に囲まれた細い砂の道を登りきると、一気に視界が開けます。眼下に広がるのはコバルトブルーの美しい海と、海へと続く砂の坂道。

このような地形の砂浜は、日本中を探しても他にないんじゃないかと思います。

夕日スポットとしても大人気の砂山ビーチ。「インスタ映え」の写真が撮れるとあって、ここ数年で訪れる人が急増しています。

そんな砂山ビーチの残念なポイントは、驚くほど水難事故が多いことです。

宮古島では、毎年複数の方が水難事故で亡くなっています。私が移住してからの5年間で27人の方が宮古島の海で命を落としました。

宮古島の数あるビーチの中でも、最も水難事故が多いのが、砂山ビーチです。

一見遠浅で波が穏やかなように見えるため、海水浴を楽しむ観光客が多いのですが、実はとても危険な海です。

少し沖に行くと、急に深くなっているところがあり、海の中に吸い込まれるような複雑な波の流れが発生しています。

地元の人の間では、砂山ビーチが危険な海だというのは有名な話。地元の人は砂山ビーチでは絶対に泳ぎません。

2014年には、わずか1ヶ月の間に2件の水難事故が発生、観光客合わせて4人が死亡しました。

死亡事故にはならなくても、一歩間違えれば命を落としていたというような水難事故は毎年発生しています。

2000年には、サーフィン中の男性がサメに噛まれて亡くなる事故も発生しています。

せっかく宮古島に来たなら、安全なビーチで海水浴やシュノーケリングを楽しんでほしい。

砂山ビーチで泳ぐのだけは、危険なのでやめた方がいいです。

砂山ビーチの水難事故がなくなり、残念な真実が1日も早く真実でなくなることを願うばかりです。

知りたくなかった宮古島の真実~5年間で27人が海で死亡~
多くの人を魅了する、宮古島の海。 「まさかこんなきれいな海で亡くなる人がいるなんて」 信じられないかもしれまんが、宮古島では毎年水難事故で複数の人が亡くなっています。 私が宮古島に来てからの5年間。水難事故がない年はありま...
スポンサーリンク

新城海岸

宮古島でシュノーケリングを楽しむなら、新城海岸が一番のオススメ。ひざ下ぐらいまでしか海につからないような浅瀬でも、たくさんの魚たちを見ることができます。

シュノーケリングを楽しみたいという友人には必ず、新城海岸を紹介しています。

シュノーケリング器具の貸し出し業者もあり、最近では移動販売車も増えてきました。ビーチにはパラソルつきの机といすがずらりと並びます。宮古島では珍しい、海の家っぽい雰囲気を楽しむことができるビーチです。

2018年には新しいトイレ・シャワー施設も完成。非の打ちどころのないビーチに見えますが、2つの残念な真実があります。

1つ目は、観光客にはとてもありがたい新城海岸の業者が、全て違法業者だということ。

机やパラソルを設置している業者は、本来ならばビーチの占有許可を申請しなければなりませんが、申請が受理された業者はありません。

移動販売車も、公共の場所を使用する場合には申請が必要ですが、申請が受理された業者はありません。

ビーチを管理する沖縄県と宮古島市は、見て見ぬふりをしています。

業者がパラソルを設置することによって、観光客は日差しを避けて休むことができます。もし宮古島市が業者を強制撤去すれば、観光客から大量のクレームが寄せられるでしょう。

特に長年にわたって新城海岸で営業している「わ~ら」「みよし屋」は、地元の人が生活の糧にしていることもあり、強制撤去できるような状況にはありません。

以前、この2つの業者と宮古島市が激しく対立していた時期がありました。

原因は宮古島市による、施設の一部撤去。

2016年に、業者が設置していた日よけのための構造物を、宮古島市が強制撤去したのです。

観光客の少ない冬場に強制撤去したのですが、2つの業者は大反発。日よけがなくなったので、今では仕方なくパラソルを立てて営業しています。

地元の人の生活の糧になっていること、観光客が少ない時期から長年営業していることを考えると「新城海岸の残念な真実」などと書くのは業者に失礼な感じもしますが、違法業者であることは紛れもない真実です。

※与那覇前浜の業者も、砂山ビーチの業者も、占有許可はとっていません。新城海岸に限らず、宮古島のビーチで営業しているレンタル業者は、ほとんど違法業者です。

新城ビーチの2つ目の残念なポイントはサンゴの白化現象。

ここ数年、沖縄近海の海水温が異常に高い状態が続いています。宮古島でも残念ながらサンゴの白化が進んでいます。

特に新城海岸は被害が大きいです。

サンゴの白化は水深の浅いところから進んで行くので、遠浅の新城海岸は被害を受けやすいのです。

実際私も自分の目で確認しましたが、白化しているサンゴはとても多く、色がついているサンゴを見つける方が難しいぐらいです。魚の数も5年前に比べると減っていました。

白化に加え、観光客の増加によって、サンゴが折られる被害も多くなっています。

宮古島で一番お気に入りのシュノーケリングスポット新城海岸ですが、白化現象の進行はとても残念な真実です

まとめ

宮古島3大ビーチのガイドブックにはのらない残念な真実を紹介しました。

与那覇前浜にフィリピンの砂が投入されていることや、新城海岸の業者の問題などは、ガイドブックどころかインターネットで調べてもなかなか出てこない情報です。

と、ここまでマイナス情報ばかりを書いてしまってすみません。

この記事を書いたのは、宮古島への移住を目指す皆さんが、宮古島いいところだけを見て、移住を決め、移住後に後悔して欲しくないという思いからです。(決して宮古島の良くない部分を発信したいという思いからではありません)

宮古島は本当にすばらしい場所です!でも「すばらしい」部分だけを見ていては、この島では生きていけません。

【水難事故多発】なぜ宮古島の海にはライフセーバーがいないのか
多くの人たちを魅了する宮古島の海。 実はこの美しい宮古島の海で、毎年水難事故で命を落とす人がいます。 私が移住した2013年からの5年間で27人が死亡。 こんなに小さな宮古島で、どうしてこんなにも多くの方が海で亡くなるのか...
宮古島移住に失敗しないために~移住5年の今だから話せる島暮らしの現実~
私たち夫婦が宮古島に移住したのは5年前。宮古島の知名度は今より低く、移住希望者もそれほどいませんでした。大きな変化の波にのまれた宮古島。移住した当時年間30万人台だった観光客は年間100万人を超え、移住者も増えました。南国宮古島での...
タイトルとURLをコピーしました