「冬が嫌い」「寒すぎる」「暖かい南国に行きたい」
冬が苦手だった私は、5年前、沖縄の離島、宮古島に移住しました。常夏の楽園、沖縄。一年中暖かいと思って移住しましたが、現実は甘くはありませんでした。
沖縄でも冬はそれなりに気温が下がり、寒いです。「寒いから移住したい!」と考える人は多いですが、衝動的な移住は後悔を生みます。
5年間暮らして感じた沖縄の冬のリアルと、常夏の沖縄に幻想を抱いた私の転落人生とは。
沖縄に冬はない?
赤道直下の国に移住するか、南半球で冬を過ごすなら、一年中冬のない暮らしを実現できます。しかし、日本国内であれば、どこに移住しても冬はあります。
日本一温暖な沖縄にも冬はあります。沖縄本島から西南西に300キロ離れた離島の宮古島も12月~2月は冬です。
沖縄は常夏のイメージがありますが、実は晴天率は全国一低いです。冬は10日ぐらい曇りか雨が続き、2日だけ晴れるという感じ。冬にはなかなか青空が見えません。
離島の冬は特に北風が強いです。1月、2月のビーチには誰もいません。海沿いは特に風が強いので、体感温度が下がります。
泳ぐどころか、足を海につけただけで震える寒さ。宮古島でも毎年元日に寒中水泳大会がありますが、参加する子供たちは震えて海から上がってきます。
移住1年目は本土に比べると温暖な冬に感動しましたが、2年目からはすっかり沖縄の気候に慣れてしまい、気温10度でも寒く感じるようになりました。
沖縄では使うわけがないとタンスの奥にしまったダウンジャケットを引っ張り出して着る日もあります。
移住5年目の今は、本土にいた時と同じように毎日「冬は嫌い」「早く春になれ」と思っています。
沖縄の冬の良いところ悪いところ
朝起きるのが辛い、肌が乾燥する、日が短いなど、誰もが感じる冬のデメリットは、沖縄でもあてはまるのでしょうか。
朝起きるのが辛い
沖縄でも、早朝は冷え込みます。私は冬は羽毛布団で寝ています。本土にいた頃に比べればましですが、冬の朝は辛いです。
沖縄のアパートには冷房はありますが暖房はありません。冷え込みが激しい日は暖房がほしくなります。
沖縄には古い家も多く、すきま風が寒いという声もよく聞きます。
乾燥肌
沖縄の冬は、湿度が高く、肌は乾燥しません。
保湿クリームを塗らなくても、肌がカサカサになりません。乾燥肌に悩んでいた私にとって沖縄の冬の一番のメリットは、肌が乾燥しないこと。女性は特に嬉しいポイントです。
洗濯物の乾き
沖縄の冬は曇りや雨の日が長く続くので、なかなか洗濯物を室外に干せません。
暖房器具がないので、室内で除湿機を使って洗濯物を乾かしている家庭が多いです。冬はコインランドリーが大活躍します。
雪が降らない
さすがに沖縄には雪が降りません。子供たちの雪への憧れは異常です。
雪が降らないので、路面が凍結することもなければ、車をスタッドレスタイヤに変える必要もありません。凍った車のフロントガラスを溶かす必要もありません。
移住者の私にとっては、雪が降らないことはメリットでしかありません。
日が短い
沖縄でも、夏に比べると冬の日の入りは早く、日は短いです。夏は7時半ぐらいまで明るいですが、冬は6時半には暗くなります。
6時半まで明るいなんてすごい!と思われそうですが、夏の日の入りがもっと遅いので、冬の日の長さの恩恵を感じなくなってしまいました。
暖房の効き過ぎ
本土で生活していた頃、オフィスや電車の暖房の効き過ぎが苦手でした。沖縄は暖房器具が普及していないので、暖房の効きすぎによる気持ち悪さはありません。
沖縄から帰省して、暖房が利きすぎの満員電車に乗ると、とても気持ち悪くなります。
移住しなければよかった
移住前「寒すぎる」「暖かい島国に行きたい」と思っていた私。沖縄に移住したことで、凍えるような真冬の寒さを感じることはなくなりましたが、その代償は大きなものでした、
給料の少なさ、ハードな仕事、人間関係、島のルール。沖縄で私を待っていたのは、想像以上に過酷な移住生活。
今となっては「島暮らしの過酷さに比べれば、冬の寒さぐらいなんてことない」と感じます。
寒い冬が苦手だから移住したいと考えているそこのあなた。衝動的に移住を決断するのは危険です。
移住前に一番大切なことは情報収集。当ブログでは、沖縄の離島、宮古島の島暮らしのリアルを発信しています。移住を考えている皆様の参考になれば幸いです。