下地島空港ジェットスター「冬ダイヤ運休」の衝撃

宮古島移住5年のshimagurashiです。

下地島空港のジェットスター便は、冬ダイヤでは運休となります。

2022年は10月28日から成田便が運休。年末年始のみ臨時運航されます。

詳しくはこちら(ジェットスターの時刻表)

2020年、下地島空港にスカイマークの羽田便、神戸便が就航し、毎日運航されています。

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成田―下地島便

ジェットスターの成田―下地島便は宮古島初のLCC路線として2019年3月に就航しました。

当初は週4往復。6月末~10月末のピーク時は毎日運航されていました。

ジェットスターの就航により、宮古島を訪れる観光客の年齢層が広がりました。

就航前は家族での旅行や団体旅行が多かったですが、ジェットスターの就航により、若者の団体旅行や若いカップル、女性の1人旅が増えました。

2020年〜2021年の冬は、10月25日〜3月27日まで運休。年末年始の12月25日〜1月3日のみ運航されます。

2022年10月28日から運休です。

関西―下地島便

ジェットスターの下地島空港第2の路線として、2019年7月に就航した関西―下地島便。

月・水・金・日の週4往復。夏休み期間中は毎日運航されていました。

2020年〜2021年の冬は、10月25日〜3月27日まで運休。年末年始の12月25日〜1月3日のみ運航されます。

ジェットスターは成田便、関西便の路線開設時には盛大にセレモニーを行い、メディアを通して就航をアピールしていました。

当然と言えば当然ですが、運休のアナウンスはありません。静かに、誰にも気づかれることなく、冬の運休は既成事実となっています。

2021年3月28日以降復活するかどうかの発表はありません。

【追加】関西路線は廃止されました。年間を通して飛んでいません。

運休の理由

運休の理由は公表されていませんが、採算面が理由であることは間違いありません。

LCCは運賃が安い分、高い搭乗率が求められます。

JALやANAなどの既存の航空会社では、搭乗率50%ぐらいの路線もありますが、LCCが利益を確保するためには搭乗率8割は必要です。

夏場ならジェットスターの成田―下地島便、関西―下地島便も搭乗率8割を実現できますが、オフシーズンの冬は厳しいと判断されても仕方ありません。

2020年10月25日からスカイマークが下地島空港に参入します。

スカイマークは羽田、神戸から下地島に1日1往復。那覇から下地島に1日2往復運航さます。

スカイマークの参入がジェットスターの冬ダイヤ運休に大きく影響しているのは間違いありません

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閑散とする空港


宮古島バブルがピークに達した2019年に開業した下地島空港。宮古島観光の新たな起爆剤として期待されていましたが、空港運営は順風満帆ではありません。

今後「下地島空港は無駄」「作らなければよかった」という声が出てきてもおかしくありません。

下地島空港に就航しているのは、ジェットスターの成田便、関西便、香港エクスプレスの香港便の3便のみ。

夏休み期間中のピーク時でも、飛行機が飛ばない時間帯のターミナルは閑散としています。

チェックインカウンター周辺にも、土産物店にも誰もいない時間帯があります。

ジェットスターの成田便、関西便が運休となる冬ダイヤ期間はさらに寂しくなります。

今後の見通し

下地島空港のターミナルを運営する「下地島エアポートマネジメントシステム」が設定する旅客数の目標は2025年に57万人です。

1日あたりに換算すると1500人が下地島空港で乗り降りする必要があります。

現在の乗降客数は多くても1000人以下

運営会社は路線を増やそうと営業活動を続けていますが、難航しているようです。

国際線では、台湾、中国、韓国路線が有力視されていますが、台湾、中国から宮古島へはクルーズ船の旅が充実しています。クルーズ船旅は飛行機よりも安いです。

日韓関係の悪化で全国的に韓国路線は縮小傾向。新規路線の確保はかなり厳しいです。

新型コロナウイルスの影響が収まるまでは、国際線の新路線の就航はなさそうです。

スカイマークの参入は明るい話題ですが、今後の状況次第ではジェットスターの成田便、関西便の打ち切りもあり得ます。

島バブル崩壊

宮古島はバブルと言われる好景気。

観光客が急増し、リゾート開発が加速し、新しいホテルが次々に開業しています。

現在も島には工事現場が溢れていますが、宮古島バブルの狂乱はピークを超えました。

2019年の夏をピークに、バブルは徐々に縮小に向かいます。

宮古島バブル崩壊へ 島の経済が破たんする3つのシナリオ」に詳しく書きましたが、宮古島バブルが伸び続けるかどうかは下地島空港次第との見方があります。

下地島空港が期待外れだったという噂が島内に広がれば、島の経済は一気に縮小する可能性があります。

急速に膨れ上がったバブルは、急速に崩壊するリスクを伴います。

オーバーツーリズムも、住宅不足も、家賃高騰も問題も、解決する日は遠くないかもしれません。

まとめ

下地島空港のジェットスター便は、冬ダイヤ期間は運休。年末年始のみの運航です。

宮古島バブルがピークに達した2019年に開業した下地島空港新ターミナル。今後も低空飛行が続けば、島バブル崩壊の引き金になりかねません。

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