宮古島移住5年のshimagurashiです。
宮古島の冬って実際どんな感じなのでしょうか。
移住前は夏にしか宮古島に行ったことがなかったので、冬の宮古島でどんな暮らしが待っているかはリアルには想像できていませんでした。
冬の宮古島は、寒い年もあれば、暖かい年もあります。8度ぐらいまで気温が下がることもあれば、27度で夏日なんて日もあります。
移住5年で宮古島の寒い冬、暖冬をどちらも経験しました。冬の宮古島の移住生活についてまとめます。
冬はいつ?
全国的に冬は12月~2月。
常夏のイメージがある宮古島には冬はないと思われがちですが、宮古島にも冬はあります。
宮古島も12月~2月は冬。
夏がとても長い宮古島ですが、冬が短いわけではありません。
春 3月
夏 4月~9月
秋 10月・11月
冬 12月~2月
宮古島で5年生活した私の感覚だと、宮古島は夏が長い分、春と秋が短いです。冬はしっかりあります。
冬の天気
冬の宮古島は夏に比べると天気がよくありません。
夏は台風が来ない限り、毎日のように晴れていますが、冬は晴天率が低いです。
一週間のうち、晴れるのは3日ぐらい。くもりや雨の日が多いです。
ただし、年によります。
全体的に見れば夏よりは晴天率は低いですが、年によっては冬でもずっと晴れています。
宮古島の天気はとても気まぐれ。
大海原の中にポツンと浮かぶ島なので、天気はとても変わりやすいです。
天気予報はあてになりません。
雨の予報だったのに、飛行機で宮古島に着いてみたら晴れているなんてことも少なくありません。
寒い冬
宮古島には寒い冬の年もあれば、暖冬の年もあります。
寒い日には、最低気温が8度ぐらいまで下がります。
普通に寒いです。
東京で暮らしていた頃は、氷点下の冬も経験していたので、それに比べればもちろん気温は高いですが、普通に寒さを感じます。
移住1年目は「宮古島の冬は暖かい」と思えますが、移住2年目からは宮古島の気候に慣れ、冬が来ると寒いと感じるようになります。
島の人たちからは「移住者なのに寒いと言ってる」とよくからかわれますが、実際、寒いです。
寒さの理由は北風。
宮古島の冬は北風が強く、気温以上に体感温度は低いです。
特に海の近くは北風が強く、寒いです。
今この記事を書いている私は、セーターの上にネックウォーマーをつけています。
夜は特に冷え込みます。寒いので羽毛布団にくるまって寝ています。
宮古島に来る前に、ヒートテックの洋服は全て捨てましたが、宮古島に来てからネット通販でヒートテックを買いました。
まさか、宮古島でヒートテックの洋服が必要になるとは思ってもいませんでした。
夜に長時間外にいる時などは、宮古島でもヒートテックが欲しくなるほど寒い日があります。
寒い日は、半袖・短パン姿の人はいません。長袖シャツの上からパーカーやセーターを着ている人が多いです。
宮古島の家庭では、エアコンは必需品ですが、暖房機能がついていない場合が多いです。
暖房器具がある家は少数派。こたつやホットカーペットを使っている家もありますが、ごく一部です。
宮古島の冬は意外と寒いですが、雪が降ることはありませんし、薄着で外出して「寒い」と連呼していることもあります。
ニュースで北海道や東北の人たちが大雪の中、雪かきしている映像を見ていると、宮古島の冬の寒さなんて、全く問題ないレベルです。「寒い」と言っているのが申し訳なくなります。
暖冬
全国的に暖冬の年は、宮古島も暖冬になりがち。
暖冬の年の宮古島は最高です。
冬でも最高気温が25度を超える夏日になることがあります。
「あたたかい」を通りこして「暑い」と感じる日もあるぐらいです。
思わず部屋のエアコンのスイッチをオンにしてしまったこともあります。
天気の良い日は車の中が熱くなります。
南国、宮古島の太陽の日差しはとても強く。日なたに放置した車の中は温度が上がりがち。暖冬の年は、冬でも車の冷房を入れることがあります。
暖冬の年は、北風は吹きません。冬でもあたたかい南風が穏やかに吹きます。
晴れの日の宮古島の海は、夏も冬も変わらず美しいです。
夏の宮古島はあまりに暑く、長時間ビーチで読書なんてことはできませんが、暖かい冬なら出来てしまいます。
冬は海水温が低く、さすがに海には入れませんが、サーフィンやウインドーサーフィンなどのマリンスポーツを楽しんでいる人もいます。
変わりやすい天気
宮古島の天気は変わりやすいので、暖冬が突然、寒い冬に変わることもあります。
「昨日まで25度だったのに、翌朝は13度」なんてこともあります。
宮古島で気温13度はかなり低いです。
天気予報で翌日の気温が「13度」だと「明日13度だってよ、寒っ!」となります。
宮古島の冬は天気が変わりやすく、宮古島旅行が天気に恵まれるかは運次第。
運が良ければ、冬でも常夏の宮古島を満喫できます。昼間は半袖短パンで観光出来てしまいます。
運が悪ければ、宮古島にいる間、ずっと雨。ビーチは風が強く、宮古ブルーの海にも出会えません。
冬に宮古島旅行をするなら、旅行日数は長めがオススメ。宮古島の天気は変わりやすいので、1週間滞在すれば最低でも1日は晴れます。
宮古島の海は少しでも太陽の日差しが届けば、宮古ブルーに輝きます。
【冬の宮古島の写真】
冬の暮らし
宮古島移住5年の私。宮古島の冬の暮らしはとても快適です。
移住前は夏の宮古島が大好きでしたが、今は冬の方が好きです。
5年間暮らすと、長すぎて暑すぎる夏に嫌気がさしてきます。冬が恋しくなります。
本土に比べて暖かい宮古島の冬は最高です。
暖房器具が必要ないので、電気代が安く済みます。
夏は毎日エアコン必須。我が家の1ヶ月の電気代は夏は1万円を余裕で超えますが、冬は5千円ぐらいです。
お風呂上がりに寒さを全く感じません。
小さい子供がいると、お風呂上がりの着替えは身体が冷えないように気を使わなくてはなりませんが、宮古島はお風呂の外も暖かいのでとても快適です。
寒くて身体が固まることも、手足の先が冷たくなることもありません。身体はとても楽です。
暖かい冬を目的に、高齢で移住して来る人も少なくありません。
寒い日にはホットコーヒーが飲みたくなりますが、冬でもアイスコーヒーを飲む日の方が多いです。
寒い日には羽毛布団にくるまって寝ますが、暑い日は半袖半ズボンで、布団も掛けずに寝ています。
東京で暮らしていた頃は、冬が来るたびに車のタイヤをスタッドレスに交換していましたが、宮古島ではその必要もありません。
宮古島の人はスタッドレスタイヤの存在を知りません。
冬でも子供たちは公園で元気に遊んでいます。
夏より冬の方が子供を外で遊ばせるには安心です。
夏の宮古島は日差しが強く、紫外線が強く、とても暑く、10分も外にいると子供が熱中症になるんじゃないかと心配になります。公園の遊具は鉄板のように暑くなります。
冬は熱中症の心配はありません。暖かい日には冬でも半袖・半ズボンで子供たちは公園を走りまわっています。
島民の暮らし
宮古島で観光業やマリンレジャー業をしている人たちは、夏が忙しいです。稼ぎ時の夏にバリバリ働いて冬はのんびり暮らしている移住者もいます。
普通の島民は、夏よりも冬の方が忙しいです。
宮古島では兼業でサトウキビを育てている人、オジーオバーのサトウキビ畑の収穫を手伝っている人が多くいます。
普通に仕事をしながら、休日や出勤前に畑作業をしている人も多いです。
サトウキビは12月~3月が収穫の時期。サトウキビ農家は収穫期の冬が1年で最も忙しい時期です。
宮古島は経済的に豊かな島ではありません。島民の給料水準はとても低いです。地元の人はもちろん、移住者の給料も少ないです。
30代会社員の私の手取り給料は16万円ぐらいです。
サトウキビだけで給料の少なさをカバーできるわけではありませんが、少しでも生活の足しにしようと、島の人たちは、サトウキビの収穫に汗を流します。
最近では機械での収穫が多くなりましたが、手刈りの畑もまだまだあります。冬はサトウキビ刈りのアルバイトをしている移住者もいます。
冬の魅力
夏に比べると、宮古島の冬は静かです。
夏は観光客で賑わっていたビーチも、冬にはほとんど人がいなくなります。
観光地としての知名度が高まり、観光客が急増している宮古島。夏は人も交通量も多いですが、冬になると落ち着きます。
冬の宮古島には、沖縄離島本来のゆったりとした島時間が流れています。
冬は外国人観光客が少ないです。宮古島には中国からクルーズ船で毎日のように大量の中国人が入ってきます。
クルーズ船は一度に大量の乗客を島に下ろすので、クルーズ船が入る時間帯はスーパーが大混雑したり、タクシーがつかまらなかったり市民生活に影響が出ています。
冬はクルーズ船の便数が減ります。
私は、冬が来ると安心するようになりました。
離島本来のゆったりとした島時間を楽しむなら、冬の宮古島がオススメ。JALパック、スカイツアーズ、HISなどのツアーサイトを賢く使えば、夏の半額以下で宮古島を旅行できます。
まとめ
冬の宮古島の暮らしについてまとめました。
宮古島には寒い冬の年もあれば、暖冬の年もあります。
寒い年は普通に寒いです。毎晩羽毛布団にくるまって寝ます。
暖冬の年は、布団を蹴飛ばして、半袖・短パンで寝ています。
お風呂上りが寒くなかったり、公園で子供を遊ばせられたり、宮古島の冬は心も体も快適です。
移住5年の私は夏よりも冬の方が好きになりました。
人が少なく、離島本来の島時間が流れる冬の宮古島はとても魅力的です。