ポストコロナ時代、宮古島バブルは戻ってくる? 現地ライターの考察

ポストコロナ時代、宮古島にはバブルの狂乱が戻ってくるのか。

地元経済界の声を参考にポストコロナ時代の宮古島を予想した。

宮古島バブル(2018年~2019年)

宮古島は2018年頃からバブルと表現された。

実際に住んでいて感じた宮古島バブルは・・・

観光客急増

2013年に40万人だった観光客は2019年には114万人に増えた。

特にクルーズ船の外国人観光客が増えた。

宮古島の外国人観光客はずっとゼロだったが年間40万人ぐらい来るようになった。

飛行機が充実

宮古第2の空港、下地島空港に旅客ターミナルが開業してジェットスターと香港エクスプレスが飛ぶようになった。

LCC.が宮古島に来たのは初めて。若い世代の宮古島旅行者が増えた。

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開発ラッシュ

リゾートホテル開発がすさまじい勢いで続いた。

島外企業が次々に宮古島に進出。シギラミラージュ、ザ・リスケープなど大規模リゾートが次々開業。

宮古島最大のリゾートエリア「シギラリゾート」は「シギラセブンマイルズリゾート」としてブランド化。新しいホテルをいくつも開業させた。

アパート不足

宮古島にはファミリータイプのアパートしかなかったが、1人暮らし向けのアパートが急増した。

大規模開発で島外から建設業を中心に多くの人が働きに来てアパートを占領。

宮古島は極端なアパート不足になり、家賃が異常に高騰した。

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住みずらくなった

クルーズ船が来る日はタクシーがクルーズ船客の送迎に集中し市民は乗れない。

のんびりビーチをお散歩しようとしたら中国人で溢れていた。

そば屋に観光客が押し寄せて地元民は行けなくなった。

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観光地の発見と閉鎖

17end、三角点、イグアナ岩など、地元の人でも一部しか知らなかった絶景スポットがSNSで拡散され観光客が溢れた。 

17endは車両通行止め、三角点・イグアナ岩は立ち入り禁止になった。

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レンタカー・居酒屋

宮古島バブルの波に乗ってレンタカー店が次々に新規開業。

既存のレンタカー店も車の台数をかなり増やした。それでも夏はレンタカーの予約がとれなかった。

観光客をターゲットにした居酒屋が増えた。夏のピーク時の居酒屋はどこも予約でいっぱいになった。

「ヤクザが裏にいる」など、よくない噂がある居酒屋も・・・

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コロナ時代(2020年・2021年)

宮古島バブルで「宮古島が宮古島でなくなってしまう」と誰もが疑問を抱き始めた頃、コロナが宮古島を直撃。バブルははじけたと思われたが・・・

観光客激減

コロナで観光客は激減。しかし数字を見てみると・・・

2020年の観光客は36万人。2013年は40万人だったので・・・あれ?バブル以前の水準はキープしている。

外国人観光客はゼロになったが、国内観光客は年間を通して見るとバブル時の半減ぐらい。GoToトラベルの時期はバブル時以上に日本人観光客は来ていた。

飛行機は減便

ピーク時は飛行機の半分が減便となり、搭乗率も激減。

しかし打ち切りになる路線はなく、逆に増えた!

コロナ時代に新規路線が開発されるという衝撃。

2020年秋にスカイマークの羽田―下地島、神戸―下地島、那覇―下地島が就航。

2021年春にJALの関西―宮古、中部―宮古が就航。

コロナ時代に直行便が5路線も新たに開設された。宮古島の勢い、恐るべし。

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開発ラッシュ

開発ラッシュは落ち着いた・・・と言いたいところだが、実際は開発は続いている。

ポストコロナ時代を見越した開発が宮古島では続いた。

シーウッドリゾート、ザ・ヴィラ前浜などコロナ時代にも新しいリゾートホテルが次々に開業。

三菱地所が2ヶ所で大規模リゾートを開発している。世界的ホテルブランド、ヒルトンとローズウッドのブランド名でポストコロナ時代に開業予定。

一時期に比べれば島外から働きに来る建設作業員は減ったが、開発の勢いは止まらない。

資材店の話だと、売り上げはバブル時に比べてそれほど下がっていないとのこと。

アパートバブルは崩壊

アパートの需要と供給のバランスが完全に逆転。

宮古島バブル時に乱立した単身向けアパートが空室だらけになる悲劇。

家賃だけは高止まりしている。

バブル時は空き部屋が1つもなかったが、今は不動産屋のホームページに大量の空き部屋が・・・

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静かになった

観光客が減って島は静かになった。

クルーズ船の中国人・台湾人観光客はいなくなった。外国人は宮古島で全く見かけなくなった。

そば屋にも普通に入れるようになった。

これがいつまで続くかはわからない・・・

観光業界

ホテル、レンタカー、マリンレジャー、飲食店など、観光関連の業者はコロナに耐えている。

倒産したり閉店したりした店はほとんどない。

ポストコロナ時代に向けて細々と営業しつつ耐えている。

観光産業のことを考えると観光客は増えた方がいいが・・・市民は複雑。

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ポストコロナ時代の予想(2022年~)

ポストコロナ時代、宮古島バブルの狂乱は戻ってくるのか。地元経済界の声を参考に予想してみた。

観光客

ポストコロナ時代、日本人観光客は確実に戻ってくる。

コロナ時代でも宮古島は根強い人気があった。「離島で密を避けられる」というイメージで都会を避けて来る人も多かった。

ポストコロナ時代、人々が解放感を求めて旅行するなら南国宮古島は最適な観光地。

日本人観光客はバブル時と同じぐらい戻ってくるはず。

ポストコロナ時代はバブル時以上に飛行機が充実している。

バブル時は羽田、成田、中部、関西、福岡から直行便が飛んでいた。コロナ時代に神戸からも直行便が飛ぶようになり、羽田、中部、関西は便数が増えた。

宮古島は離島なので観光客が増えるかは飛行機の便数次第。

ゴールデンウィークや夏の繁忙期は搭乗率ほぼ100%。

直行便が増えたポストコロナ時代、バブル時以上に日本人観光客が来ても全く不思議ではない。

海外旅行に行けない時代はしばらく続きそうなので、ハワイに行っていた人たちが宮古島にこぞって来るようになる可能性もある。

外国人観光客

宮古島バブル時、宮古島には中国・台湾からのクルーズ船が来ていた。

クルーズ船は1000人~4000人の観光客を一度に島に下ろす。

クルーズ船には賛否両論あり、コロナをきっかけに受け入れを辞めるべきだという意見もある。

宮古島市は国の予算を使ってクルーズ船専用の大きな岸壁を港に作った。コロナ時代に完成したのでまだ一度も使われていない。

費用を回収するにはクルーズ船の寄港料を使う必要があるらしいが、クルーズ船がいつから来るかは不透明。

このまま来なくなるかもしれない。来ない方がいいのかもしれない。

バブルのピーク時は外国人観光客が年間40万人来ていた。すぐには戻らないはずだが・・・

開発ラッシュ

コロナでも止まらなかった宮古島の開発ラッシュ。

ポストコロナ時代も開発は続いていく。

シギラセブンマイルズリゾートは「シギラリゾート」と同じ規模のリゾートをもう1つ作ろうとしている。本気で宮古島をハワイ化しようとする勢い。

三菱地所のヒルトン、ローズウッドの両ホテルが開業すれば世界的な宮古島の注目度が高まる。

下地島空港の旅客ターミナルを運営する三菱地所は海外路線の誘致も水面下で進めている。

宮古島初の国際線、香港エクスプレスの香港―下地島はコロナで運休となったが、5年後ぐらいには下地島空港の国際線が充実し、海外の富裕層がヒルトンに泊まりに来る時代が来るかもしれない。

バブルの宮古島は「直行便が増える→ホテルが増える→直行便が増える→ホテルが増える」の好循環だった。

宮古島は離島なので、飛行機でしか島には入って来れない。ホテルだけが増えても、直行便だけが増えても需給バランスが壊れる。

今後もリゾートホテルは増え続ける。直行便もさらに増えるかもしれない。

直行便が増えれば日本人観光客はバブル時を上回るはず。

人手不足

ポストコロナ時代の宮古島の大きなテーマは人手不足。

観光産業には人手が必要だが、離島の宮古島は人手が限られている。

地元の人は観光産業では働きたがらない。

建設業、ホテル業は常に人手不足。

新しいホテルが完成しても、働く人がいなければ開業できない。

宮古島に外国人労働者はほぼいなかった。バブル時代に人手不足に苦しんだ新規参入ホテルは積極的に外国人労働者を採用した。

東南アジアを中心に宮古島のホテルで働く外国人は増えている。

大規模リゾート開発を続けるシギラリゾートはリゾートバイト派遣サイトで全国から大量の従業員を募集している。

ホテル開発と同時進行で従業員用の新しい寮を建設し受け入れ態勢を充実させている。



まとめ

ポストコロナ時代、宮古島バブルは戻ってくるのか。

答えは半分イエスで半分ノー。

日本人観光客は確実に戻ってくる。

海外旅行にはしばらく行けない。ハワイに行けなくなった人たちのターゲットになるのは沖縄であり、宮古島である。

コロナ時代にも直行便の路線が増えている宮古島。開発ラッシュは続いていている。

ホテル、レンタカー、マリンレジャー、飲食店の倒産・閉店はほとんどない。受け入れ体制は整っている。

若い世代はコロナ時代も宮古島に来続けている。年配の観光客はGoToトラベルの時期にツアーでたくさん来た。

直行便が増え、LCCも飛んでいる宮古島。ポストコロナ時代は個人旅行、ツアー旅行が入り乱れ、多種多様な日本人観光客が宮古島に押し寄せるはず。

外国人観光客が戻るかは不透明。戻らなくてもいいという意見も島内にはある。

外国人観光客を受け入れるべきかを議論するべきタイミングは今だが、宮古島の人たちは「なるようになる」精神なので、「受け入れない」に舵は切れないはず。

三菱地所など、外国人観光客をターゲットに虎視眈々と開発を進めている企業もある。

個人的には質の高い外国人観光客を増えすぎない程度で受け入れるなら問題ないと思うが、安価で宮古島に来て島にほとんどお金を落とさないクルーズ船を大量に受け入れる必要はないと思う。

宮古島の美しい海は、バブル時代もポストコロナ時代も変わらない。

宮古島バブルの狂乱はコロナで一旦ストップした。

表向きはストップしたように見えたが、開発は止まらなかった。

バブルで宮古島は住みにくくなった。ポストコロナ時代、宮古島がバブルの失敗を繰り返さないことを願っている。

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