移住10年の私のリアルを赤裸々に書く③

移住10年たったので私の移住生活のリアルを赤裸々に書いています。

スポンサーリンク

最近の状況

正直に言うと移住しなければよかったという、うじうじした気持ちをずっと引きずったまま10年経っています。

どこかであきらめをつけて開き直って、島に染まりきって生きたほうがここまで来たら楽なのは頭ではわかるのですが、心が納得していない感じ。

移住者の中には最初から全身没入で染まりますタイプもいれば、片足だけつっこんでるタイプもいます。

私は全身没入はできず、両足入れてみたつもりだけどいつでも脱出できる余地は残してずるずる10年来た感じ。

私のうじうじした性格の問題だと思いますが、最近は毎日楽しくない。

移住前の自分からしたら信じられないですが、特に宮古島に楽しいことがない。

でもなんとなく島暮らしが長くなると何でも受け入れる「なんくるないさ」「まあいいか」精神は少しは身についてしまっているので、現状維持のまま暮らしています。

最近帰省したのですが、お恥ずかしながら、帰省が最近一番楽しかった。

10年も島にいると都会のこととか地元のこととかほとんど忘れていて、全ての景色が新鮮で、それだけで楽しい。

湿度の低いからっとした空気。都会独特のふわふわした空気感。宮古島にはない刺激・・・。

地に足つけて暮らしたいと思って10年前に宮古島に移住したけど、今は都会の地に足のついてない感じが少しうらやましく思ったりします。

お金もないので帰省してもたいした娯楽はできませんが、違う空気を吸うだけで、飛行機に乗って移動するだけで楽しい。

残念ながら今の私の本音はそんな感じ。

かといって今さら都会暮らしができるかと言われるとそれもいやだったりする。

満員電車なんて絶対無理だし、通勤は5分でしたいし、都会の人間関係大変そうだし、新しい職場でぺーぺーから働くのきついし。

それなら宮古島にい続けた方がまだいいかなと思っています。

10年前は超積極的に決断して移住したけど、今は消去法で人生を選択している残念な私。

宮古島の子育て環境は少なくとも子供が保育園ぐらいまではとても恵まれているし、海で遊んだり公園走り回ったり野生に近いのびのびした環境で子どもは育ってくれているので、今はそれが心の支え。

島には大学も専門学校もなく18歳で島の子は島外に行ってしまうので、子供が巣立った後どう生きていくかが次のテーマなのかもしれません。

移住したのは自分の責任だし、その決断のせいで子どもは宮古島で生まれて育ってるわけだから、そこはしっかり責任は持って、島の子として胸をはれるように育てたいとは思っています。

それが数少ない私の人生の今の希望。

子供が卒業したら、余裕があったら旅行にでも行きたいですが、お金の問題もあり、何歳まで働かないといけないかも不安だし、思うようにはいかないかも。

こんな私の話が誰かの参考になるのかはわかりませんが、移住生活がうまくいかなかったのに10年暮らすとこんな感じになる程度に思ってもらえるとありがたいです。

仕事と人間関係

移住生活になじめない人は3年以内に帰ってリスタートする人が多いし、島に残っている人は、島に染まって、あきらめて、新しい小さな幸せを見つけて生きています。

移住者全員が私みたいに壁にぶつかってるわけでもなく、うまくいってる人もいます。

とはいえ順風満帆な人は少数派です。

島にはストレスはないとなぜか信じて宮古島に移住したのですが、そんなに甘くはなかったです。

私の場合ストレスのほとんどは仕事と職場の人間関係。家庭のストレスもありますが、ほとんどは仕事と人間関係。

島は狭く、職場の規模は小さいので、島で転職しない限り、基本的には同じようなメンバーと働き続けることになります。

きらいなやつもいるし、全然仕事しない人も、仕事押しつけてくる人も、移住者差別する人もいる。

仕事にルーズな人が多く、自分には甘いのに人には厳しい人が多い。

もっと言えば、仲のいい社員には甘く、移住者には厳しい。

隙あらばサボろうとする人も、締め切り迫ってるのに全てが他人事であるかのように無視している人もいる。

よく言えば鈍感力が優れていて、鈍感力のおかげで自分自身の精神状態は良好に保てているのだけども、それが人に迷惑をかけていることに全く気付いていない。

鈍感な人の方が移住には向いてるかもですが、白い目で見られる覚悟は必要です。

アルコール問題

島にはお酒の問題もあります。

私は最近飲酒量が増えて、アルコール依存症の初期症状を疑うような状況になりつつあります。

もともとお酒が好きではありませんでしたが、島では酒を飲まないと村八分のようなところがあるので、どうしても酒の席が多くなります。

最近やっと断れるようになりましたが、コロナでなくなっていた飲み会が復活して、職場でも飲酒しないといけない機会がかなりあります。

島には酒を飲まないと本音を言えない男性が多く、普段は優しくもの静かで存在感のない人が酒を飲んで豹変するのは島あるある。

楽しい飲み会もありますが、ストレスでしかない飲み会もあります。

私の場合、島でビールや泡盛を飲みまくり、飲酒量が増え、日常的にアルコールを求めるようになり、夜な夜な一人で晩酌をするようになり、飲酒量が増えています。

お酒がないと安心しない、仕事をしていても早く酒を飲みたくなる、という危険思考に陥ってしまうこともあります。

このままアルコール依存症になってしまったら人生おしまいになりそうなので、なんとか踏みとどまろうとしてノンアルコールビールを飲んだりしていて、実は今もノンアルコールビールを飲みながら書いているのですが、このままだとまずいです。

イライラが募り、子供や職場の後輩にきつくあたってしまうことも増え、なんともまずい精神状態です。

負け組の勘違い

宮古島に移住する前は、この島はただの楽園だと思っていました。

宮古島に移住さえすれば人生好転すると信じていました。

逆に言えば、そう盲信してしまうほど、移住前は追い込まれていたということ。

当時は職場や環境から脱出したくて仕方なく、移住という大胆な選択肢に飛び込みました。

こんな私なので「どこにいってもうまくいかない」「お前の人生がうまくいかないのは宮古島のせいではなくお前のせいだ」「宮古島の印象を悪くするな」「ネガティブキャンペーンやめろ」みたいなご批判はかなり頂いています。

悔しいですが、批判は全部正しい。

「環境のせいにしているうちは、どこにいってもうまくいかない」

良いことも悪いことも受け入れて、小さな幸せに希望を見出しながら、地に足をつけて、ゆっくりでもいいから前に進もう。

そう自分に言い聞かせてなんとか生きています。

あまりに赤裸々というかあるがまま書いてしまったのでご心配をおかけしてしまうかもしれませんが、一応友達もいるし、仕事はきついし給料も少ないけど定職はあるし、住む家もあるし、気分の浮き沈みはあって躁鬱状態に近いことも多々ありますが、元気な時もあります。

一番きつかったのは移住2年目から4年目ぐらいで、その後はあきらめながら折り合いをつけて生きることも多少はわかったし、人生思い通りにばかりいくわけないことも学んだし、妥協したり、許したりすることの大事さも知ったし。

勝ち負けでいえば負けの方が多い移住生活ですが、宮古島に移住したおかげで、人生は180度変わり、良いことも悪いことも含めて平凡なままでは感じなかったであろう感情と向き合って生きてることは、悪くはないかもとも思います。

長々と読んでいただきありがとうございました。

こんな駄文に興味ある人いるのだろうか?と思いつつ、あるがまま殴り書きしてしまいました。

私たちの移住生活」カテゴリーで移住0年目から10年までの様々な出来事を書いているので、もしよければ読んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました