宮古島移住へ私たちの背中を押してくれた物語

宮古島への移住は人生の大きな決断です。

移住することは、新しい人生の一歩を踏み出すことですが、同時に今まで積み重ねてきたものを捨てることでもあります。

5年前に宮古島に移住した私たちも、移住前には大いに悩みました。

はじめのうちは、宮古島に恋こがれて「宮古島に住みたい」という気持ちが心を支配していましたが、宮古島での仕事や生活について調べていくうちに「本当に宮古島に移住して大丈夫だろうか?」と考えはじめました。

自問自答を繰り返す毎日。

そんな時、たまたま見た一本の映画が、宮古島移住へ私たちの背中を押してくれました。

映画「めがね」のすばらしさ

荻上直子監督の映画「めがね」は2007年公開。

南の島にプロペラ機で降り立った1人の女性が、島の人たちとの価値観のギャップにとまどいながらも、少しずつ島の空気感を自分の中に取り込んでいく。

そんな、とても穏やかでスローテンポな映画です。

出演者は、小林聡美さん、もたいまさこさん、市川実日子さん、加瀬亮さん、光石研さん。映画に出てくるのはほとんどこの5人だけです。

撮影地は鹿児島県の離島、与論島。

出演者が少なく、カメラワークはとてもゆっくり、音楽もスローテンポ。

2時間ほどの映画ですが。私は必ず途中で眠ってしまいます。

普通なら途中で眠ってしまう映画なんて、全くいい映画じゃないのですが「めがね」の眠りがとても心地よい。

まるで、島にいるような感覚になり、見ている私の頭の中ものんびりとした島時間になり、気がついたらすやすや眠っている。そんな不思議な映画です。

ストーリーはとてもシンプル。物語に大きな起伏はありません。物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、私はそうではありませんでした。

当時、頭痛とストレスを抱えながら忙しく働き、毎日が自宅と会社の往復で終わっていた私。

他のどんな刺激的な映画を見るよりも、映画「めがね」が私を非日常の世界へと連れて行ってくれました。

島の風景と音楽が絶妙

物語を引き立たせているのは、与論島の美しい風景と、音楽。

南の島が舞台の映画だと「圧倒的な大自然」をスクリーンいっぱいに映し出すという手法もありますが、この映画には派手な空撮や、色を加工したような映像はありません。

島に暮らす人、島を訪れる人の目に映るそのままの風景がスクリーンに映し出されます。

BGMは、ピアノとヴァイオリンだけでとてもシンプル。

のんびりと、やさしく、おだやか。ときどきワクワク。

島の人たちの心のリズムをそのまま音にしたような絶妙なBGMです。

映像とBGMが背伸びしていないので、何度見ても飽きることはありません。

何度見ても、私を穏やかな島時間へと導き、心地よい眠りへと誘ってくれます。

移住を考えているあなたへ

映画「めがね」は大衆受けする作品ではないかもしれません。

退屈だ、物足りないと感じる人もいるでしょう。

私も10代や20代前半でこの映画に出会っていても、ただのつまらない映画だとしか思えなかったはずです。

この映画は、宮古島移住を考えているあなたにこそ見てもらいたい作品です。

映画のキャッチコピーは「何が自由か知っている」

移住前の私は、とても不自由でした。

映画に描かれている島の人たちの生き方は、とても自由で、私の心を大きく動かしました。

宮古島に移住したからと言って、簡単に自由が手に入るかというと、そんなに甘くはありません。

それでも、映画に描かれている島の人たちの自由な生き方は、移住生活をする上で私の原点となっています。

10年前の映画ですが、今見てもすばらしい作品です。

島の空気感が、これほどまでに自然に表現された映画は、他にはありません。

宮古島移住を考えているあなたにこそ、ぜひオススメしたい物語です。

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