20代で南の島に移住した私が30代の今感じること

「南の島に移住したい」と考え、沖縄の離島、宮古島に移住して5年になります。

私は新卒で入社した会社を辞め、20代後半で宮古島に移住しました。同じ時期に妻も会社を辞め、夫婦で宮古島に移住しました。

永住を目指し、宮古島での生活を始めましたが、移住生活は決して順風満帆ではありませんでした。

移住から5年たった今、このまま宮古島に永住できる可能性は50%ぐらい。20代で南の島に移住した私が30代の今感じていることをまとめました。

なぜ宮古島に移住したのか

新卒で入社して数年。会社と家の往復で過ぎていく毎日。休日は疲れ果てて倒れるように寝ている。

希望の業種の仕事だったので、入社当初はやる気に満ちていましたが、だんだん苦しくなり、仕事を辞めるという選択をしました。

20代の私には、会社と家の往復だけで過ぎていく毎日は耐えられませんでした。自分の人生にはもっと可能性があるんじゃないか。自分の人生は自分で決める。そう考え、宮古島移住を決意しました。

今思えば、移住先が宮古島である必要はありませんでした。仕事が苦しかったタイミングと、旅行で宮古島を訪れたタイミングが重なったため、宮古島に運命的な魅力を感じ宮古島に移住しました。

宮古島での生活

宮古島での生活は、全てが新鮮。最初のうちは目に映る全てのものがキラキラ輝いて見えました。風景は美しく、空気はきれい。この島にはゴミひとつ落ちてないんじゃないかと勘違いするほど、宮古島の魅力に取りつかれていきました。

まだまだ20代。憧れの宮古島移住を実現できたのだから、人生なんだってできるというような前向きな気持ちでした。

しかし、宮古島が輝いて見えたのは、最初の数カ月。しばらくすると、非日常が日常になり、新鮮だった景色はいつもの風景に変わりました。

海は美しく、人は優しい。その事実は変わらなくても、こちらの心の持ち方が変わると、見え方も変わってきます。

移住して仕事は楽になりましたが、その分給料は少なくなりました。仕事が忙しい時期は会社と家の往復で毎日が過ぎていきました。

どこに住むかではなく何をするか

30代の今感じるのは、「どこに住むか」ということよりも「何をするか」が大切だということ。

私の場合、移住前の仕事は苦しいなりに希望の職種でしたが、移住後の仕事は楽しくありませんでした。なぜ仕事を辞めてしまったのかと後悔したことも何度もありました。

「南の島に移住したい」という思いだけでは、私と同じように移住を後悔することになりかねません。私には「南の島でカフェを経営したい」とか「南の島でダイビングの仕事がしたい」というような明確なビジョンがありませんでした。

「南の島に移住したい」だけでは、ただの現実逃避です。南の島で「何をするか」に対する明確な答えを持って移住することをオススメします。

ただし、ビジョンがあるからといって移住生活がうまく行くとは限りません。

宮古島に移住して自営業でカフェや居酒屋を開店して失敗している人は何人もいます。マリンレジャー業は観光客から見れば魅力的ですが、かなりハードな仕事です。炎天下の宮古島で毎日外で働くことは体力的にかなりきついです。宮古島の海の家のスタッフの入れ替わりはとても激しいです。

宮古島に移住し、長く移住生活を続けている人は宮古島で「何をするか」に対する明確な答えを見つけています。仕事、子育、趣味。何かしら自分の支えになるものを宮古島で見つけています。

それが移住前のビジョンとかけ離れたものである場合もあります。「何をするか」に対する答えは移住後に見つけてもいいと思います。ただし、それが見つからなければ移住生活は破たんします。宮古島移住者の中には3年ももたずに帰っていく人が何人もいます。

子供に救われた

宮古島で何をするかに対する明確な答えを持てていなかった私。せっかく南の島に移住したのに「移住しなければよかった」とウジウジし、悶々とした日々を過ごしていました。

そんな私を救ってくれたのは子供の誕生。

島で子宝に恵まれたことで、私は宮古島で子育てをするという役割を与えられました。宮古島は子供を育てるにはすばらしい環境です。空気はきれいで自然も豊か。島全体には「子供が主役」という雰囲気があります。

子供中心の生活になったことで、仕事の悩みやストレス、移住しなければよかったという後悔は小さくなりました。

さいごに

「南の島で何をするか」に対する明確な答えを持たず、20代で移住した私は、移住生活につまずきました。30代の今思うのは、20代の自分は南の島に移住したかったのではなく、環境を変えたかっただけだということ。

環境を変えるなら、転職する、実家に帰るなど、他にいくつも選択肢はありました。転職しなくても、子供が生まれれば生活に変化が生まれ、前の職場で働き続けることも苦ではなくなったかもしれません。

「南の島でこれをする」という明確なビジョンがなければ「移住したい」は「現実逃避したい」と同じです。20代で南の島への移住を考えているあなたが、私と同じ過ちを繰り返さないことを願っています。

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