移住にベストな年齢は何歳?年代別の移住生活tips

沖縄の離島、宮古島に移住して5年のshimagurashiです。

宮古島には20代前半の若者から60代の定年退職組まで、様々な年齢の移住者がいます。

この5年間で多くの移住者が宮古島に来ては帰っていくのを目の当たりにしました。

移住にベストな年齢は何歳なのか。年代別の注意点や移住後の生活についてまとめました。

20代前半

宮古島には20代前半で移住してくる人がいます。大半は単身移住です。

20代前半の移住者で永住を視野に入れている人はほとんどいません。

高校、専門学校を卒業してフリーターとして働いている人が期間限定でリゾートバイトで移住するケース、フリーランスで世界を転々としながら働いている人が短期間移住するケースなどがあります。

20代前半の移住者の多くは、ホテルやレンタカーショップ、マリンレジャー業、居酒屋などでアルバイトをしています。

海の家で働いている人もいます。

人生の可能性を模索しながら、人生という旅の寄港地の1つとして宮古島に立ち寄ったという感じなので、宮古島に深入りしません。

20代前半ぐらいの若い年齢の移住者は、宮古島の海のきれいさや人のよさなど、良い部分だけを見ていても生きていけます。

永住するつもりがなければ、宮古島に片足を突っ込むぐらいでも生きていけるので、気楽です。

20代前半でも永住を目指して移住するとなると話は別です。周りの同年代の移住者のほとんどは島から出ていきます。

20代前半の移住者で5年後も島に残る人は1割以下。島の男性に嫁ぐケースなど例外もありますが、島に残る人はかなり少数派です。

20代後半

私は20代後半で宮古島に移住しました。

20代後半になると、20代前半に比べ単身移住者が減り、夫婦での移住者の割合が増えます。子連れで移住する20代後半の夫婦もたまに見かけます。

20代後半で移住するということは、社会人になって5年〜10年で移住するということです。

社会経験を積み、仕事にも慣れ、年齢的に余裕も出てくる時期です。それと同時に、自分自身の人生設計を考え始める時期です。

周りの同年代の人が結婚したり、子供が生まれたり、家を建て始めたりします。

人生の階段を上る周りの人たちを見て焦り、自分自身の人生を見つめなす時期です。

仕事や生活がうまくいっていれば、移住という選択肢は出てきません。20代後半で移住する人たちは、仕事や生活に行き詰っているパターンが多いです。

私の場合、会社と家の往復だけで過ぎて行く毎日に虚しさを感じ、先輩社員の人生に自分の将来を重ね「このままではいけない」と感じたのが移住のきっかけでした。

前向きな理由での移住なら良いのですが、仕事や生活への不満が原因で移住する移住者は危険です。

移住生活ではいばらの道が待っています。

移住することで「非日常」だった移住先の土地での生活は「日常」になります。

当然のように仕事が始まります。移住先でも仕事内容が変われば、ゼロから仕事を覚えることになります。

人生経験が豊富とは言えない20代後半の移住者が移住生活を乗り越えるのは簡単ではありません。私にも移住3年の壁が立ちはだかりました。

20代後半で移住した私の移住生活の苦労は「移住3年の壁~私が宮古島から帰りたくなった理由~」に詳しくまとめました。

20代後半の移住者の半分ぐらいは3年以内に帰っていきます。早めに帰れば、まだ人生をやり直せるタイミングです。

年齢的に20代後半の移住者はエネルギーに満ちています。「人生を自分の手で充実させてやる」と強い意気込みで移住しますが、意気込みが強すぎると空回りするので危険です。

移住生活には困難を伴いますが、その壁を乗り越えれば永住への道が開けます。

30代

30代での移住となると、20代とは話が違ってきます。

20代の移住は失敗してもまだ人生をやり直せる可能性がありますが、30代はやり直しが効くかどうかのギリギリのタイミング。20代の移住者以上に退路を断って、覚悟を決めて移住する必要があります。

30代の移住者には単身移住者、夫婦での移住者、子連れの移住者がいます。

単身や夫婦での移住なら年齢に関わらず自由度が高いですが、子連れでの移住は子供が小学生の頃までがギリギリのタイミングです。

子供が小学生のうちは、親の都合で移住することもできますが、子供が中学生になれば、家庭内で子供の意見も大きくなってきます。

子供にとって大切なのは生活環境ではなく、学校の友人関係や部活の仲間。子供としっかり話し合い、納得してもらうことが大切です。

現実的に考えると、子供が小学校低学年ぐらいのうちが、子連れで移住するタイムリミットのように感じます。

30代の移住者の中でも、単身移住者、夫婦での移住者に比べ、子連れの移住者は腹をくくっているので強いです。

子供を育てるため、子供を守るために多少の困難にも打ち勝つタフさを持っています。

子供がいることで、最初から「困難があっても乗り越えるしかない」という気持ちで移住してきているので、精神的に強いです。

移住者の子供は差別はされませんが、区別はされます。宮古島の場合、名字で地元出身かどうかを簡単に判別できます。

地元出身者が「あれは移住者の子だ」と話しているのを聞く機会がよくあります。批判的な意味で「移住者の子」と言っているわけではなく「血が違う」という意味です。

宮古島の地元出身者の絆はとても強いです。地元出身者の子と移住者の子は区別されます。

大げさに言えば、クラスにいる移住者の子は、外国人留学生のような立場です。

子連れで移住するなら、親が移住生活の困難に耐える精神力を身につけるのはもちろん、子供の心のケアも必要です。

40代

40代の移住者は少数派です。家族で移住してくる人はほとんどいません。

子供のいない夫婦や、単身での移住が目立ちます。

人は年齢を重ねるにつれて守るべきものが多くなっていきます。

40代にもなれば、社会的にもある程度の地位についていることが多く、それを捨ててまで移住するという決断はよほどのことがなければできません。

20代、30代なら会社員が脱サラして移住するケースもありますが、40代ではほとんどありません。

子供のいない夫婦が、宮古島でカフェを開業するため40代で移住した例はありますが、稀なケースです。

40代にもなればかなり人生経験を積んでいるので、移住以外にも人生を豊かにする方法を知っています。

バリバリ仕事をするタイプの人は、40代までその生き方を貫いたなら、定年退職まで基本的にはその考えを変えることはありません。

趣味を充実させて生きてきた人は、40代にもなれば仕事と趣味のバランスを身につけています。それを捨ててまで移住する理由がありません。

移住先の土地柄や魅力によほどとりつかれた人は40代で移住することもありますが、熱しやすく冷めやすい人は移住後数年で帰っていくこともあります。

年齢を重ねるにつれ、新しいことを始めたり覚えたりすることは難しくなってきます。

40代の移住者は、マイナス要素を受け入れた上で移住を決断した、強い意志を持つ人たちです。

50代

50代の移住者も少数派。会社員は定年退職まであと一歩。50代で無理して移住する必要はありません。

子育てが終わり、お金に余裕がある人が早期退職して移住するケースはあります。

「いつかは移住したい」と漠然と考えていた人たちが、何度もその土地を訪れ、熟慮を重ね、お金に余裕を持って移住してきます。

50代になると自分の親のことも気にかかります。親は70~80代。親の老後はどうするのか、実家はどうするのか、今住んでいる家はどうするのか、家族にまつわる様々な課題を解決した上で移住することになります。

親、子供、兄弟、親戚。50代での移住は家族に少なからず影響を与えます。

50代の移住者は家族の問題など、様々な課題を解決した上で、宮古島に移住してきます。

年齢的に人生の折り返しを過ぎているので、永住を考えて移住する人が大半です。20代、30代の移住者はアパート暮らしから始めることが多いですが、50代の移住者に中は家を建てたり、中古住宅を購入したりする人もいます。

50代で移住するなら金銭的に余裕があることは最低条件です。

移住先で仕事を続けるにしても、老後のことを考えればかなりの蓄えが必要です。

60代

定年退職組の60代の移住者の多くは、永住を前提として移住してきます。

長い期間をかけて移住先の土地に着いて調べ、住む場所やどんな生活をするかも頭の中に明確に思い描いている人が多いです。

お金に余裕のある人の中には、移住前の家は残したまま宮古島に別荘として家を建てている人もいます。

1年の半分は本土、残り半分を宮古島で過ごしている人たちもいます。

「定年退職後は軽井沢」「定年退職したら南国暮らし」

移住は、それまで思い描いてきた人生の理想が実現する瞬間。人生の第二章のスタートです。

宮古島で仕事をする必要がないほど蓄えがある人たちは、島の人たちと深く関わることなく、悠々自適に生活しています。

移住先で人間関係や文化の違いに戸惑う移住者は多いですが、定年退職後に自分のテリトリー内で移住生活を送る分には、不満に感じることは少ないです。

20代後半で宮古島に移住した私からみても、定年退職組の移住者の生活はとてもうらやましいです。

働き盛り世代の私たちは移住先で生活のために安月給で働き続けなくてはなりませんが、定年退職組はスローライフを満喫しています。

まとめ

移住にベストな年齢、年代別の移住生活についてまとめました。

移住者が多いのは20代後半~30代。若いうちは背負うものが少なく、勢いで移住できますが、移住生活で壁にぶつかることも多いです。

40代、50代の移住者は少数派。年齢的に背負うものが多くなり、よほどの覚悟がなければ移住の決断はできません。

60代の定年退職組の移住者はお金に余裕がある人が多いです。

移住にベストな年齢を絞り込めと言われれば、私は20代後半~30代前半と答えます。若いうちの決断は失敗することもありますが、年齢を重ねるにつれ、人は身動きがとりにくくなるものです。

移住生活は良いことよりも困難の方が多いです。移住はゴールではなくスタート。移住生活に失敗したくなければ、年齢に関係なく、困難を乗り越える覚悟が必要です。

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