宮古島移住ノウハウ~物件選びのポイント~

宮古島に移住して5年のshimagurashiです。

宮古島移住が成功するかどうかの大きなポイントの1つが、物件選び。

一軒家とアパートどっちがいい?

家賃相場はどれぐらい?

住む場所はどこがいい?

宮古島バブルの影響は?

宮古島移住者の物件選びのポイントをまとめました。

一軒家orアパート

宮古島移住者の大半はアパート暮らしです。

移住前に土地を購入し、家を建て、家が完成したタイミングで移住する人もいますが、資金面や移住失敗のリスクを伴います。

宮古島移住者の半分は3年以内に島からいなくなります。

お金に余裕があれば問題ありませんが、初めて暮らす土地で家を新築したり中古物件を購入するのはオススメしません。

数年暮らしてみて、エリアごとの特徴や土地価格、建築価格の相場、建設業者の吟味などをした上で、一軒家を購入した方が無難です。

移住前の私は一軒家への憧れがありましたが、今ではアパート暮らしから始めてよかったと実感しています。

賃貸の一軒家

移住者の中には不動産屋を通して一軒家を借りて暮らしている人がいます。

一軒家の物件はピンキリなので要注意です。

貸しに出る物件の多くは、古かったり、立地条件が悪かったりします。

市街地エリアの比較的新しい家が貸しに出ることもありますが、家賃は高めです。

中には良心的な家賃の一軒家もありますが、条件の良い一軒家の物件は移住者に大人気なので、不動産屋で情報が出たかと思えば、すぐになくなります。

不動産屋を通さずに借りる

宮古島移住者の中には、地元の人と仲良くなり、不動産屋を通さずに物件を借りている人もいます。

宮古島には空き家が多いです。住んでいてあ高齢の夫婦が亡くなり空き家になるケースが目立ちます。

宮古島で人脈をうまく築けば空き家物件を安く借りることもできます。私の知人には一軒家を月1万円で借りて住んでいる移住者がいます。

宮古島の空き家には「神様がいる」ことがあるので注意が必要です。家の中に神棚、仏壇がある家を島の人たちは「神様がいる家」と表現します。

神棚、仏壇がある家には、旧正月や旧盆の時に、誰かが訪ねてくることがあります。

不動産屋が取り扱う物件には神様はいません。家は空っぽです。不動産屋を通さずに借りる場合は神様がいるかどうかの確認が必要です。

神棚、仏壇があっても気にしないという移住者もいますが、神棚があることを理由に住むのを拒む人もいます。

空っぽの状態で借りた物件は「自分の家」として住めますが、神棚があれば「空き家を借りている」という意識がより強くなります。

家賃相場

宮古島では2017年頃から賃貸空き物件が不足しています。

物件不足によって宮古島では家賃が高騰し「宮古島バブル」と言われるようになりました。

不動産屋のホームページに出ている物件は本来の家賃相場を大きく上回っているものが目立ちます。

宮古島バブルが始まる前、私が移住した当時の家賃相場です。

「単身向け1DK」3~4万円台
「世帯向け3DK」5~6万円台

宮古島バブル以前は、ほとんどの物件の家賃がこの幅に収まっていました。

単身向けが急増

宮古島バブルが始まる以前、宮古島は1DKや1Kの単身向けアパートが極端に少ない島でした。

理由は1人暮らしをする人がいないから。

宮古島には専門学校、大学はありません。地元出身者は18歳で島を出ます。島に帰ってくるのは半分ぐらいです。30代で家族連れで帰ってくるケースが目立ちます。

単身で島に戻ってくる地元出身者の中にはアパート暮らしの人もいますが、実家暮らしの人もいます。

単身で移住して来る人は少数派です。

私が移住した5年前。宮古島に単身向け物件はほとんどありませんでした。単身で宮古島に移住した人が3DKのファミリー向けのアパートに住んでいることもあります。

都会では1人暮らしは1K,1DKですが、宮古島では3DKで1人暮らしをしている人が多くいます。

宮古島は2017年頃から「バブル」と表現される好景気が続いています。観光客が急増し、リゾート開発が加速しています。

宮古島ではバブル期に島外からの建設作業員が大量に島に入り、単身向けアパートの需要が急増しました。

バブル期に建てられている物件の大半は単身向けアパートです。島にはコンテナハウスや仮設住宅のような簡易物件も増えました。

物件の特徴

東京から2000キロ離れた宮古島。最近では都会と同じような間取りの物件も増えていますが、築10年以上の物件の中には間取りや部屋の作りに特徴があるものが多いです。

宮古島の古い物件にはバスタブがありません。シャワーのみです。

宮古島の人たちにはバスタブに入る風習がありません。シャワーで済ませます。

移住者はバスタブがある物件を探したがりますが、見つからず断念するケースもあります。

私は物件選びでバスタブを重視しました。5年間宮古島に住んでみて、バスタブのある物件にして良かったと実感しています。

夏はバスタブに入らなくても大丈夫ですが、冬は意外と寒く、バスタブが恋しくなることがあります。バスタブに入らなければ体の芯からあったまることはありません。

宮古島の古い物件は間取りも特徴的です。

玄関を入ってすぐにリビングになっている家がとても多いです。

宮古島は家でのお祝いごとがとても多いです。子供が生まれた時、小学校に入学した時に、親の同級生や友人、職場の同僚を家に招いて宴会をします。

お祝いの時に人の出入りがスムーズなように、宮古島の古い家の多くは玄関の目の前にリビングがあります。

一軒家はもちろん、アパートでも玄関の目の前がリビングの物件は多いです。

私は廊下のある物件を選びました。

5年間住んでみて、玄関とリビングが直通でなくてよかったと実感しています。

玄関からリビングが丸見えの物件だと、荷物が届いた時に部屋が散らかっているのが見られてしまいます。

島の人たちは、誰がいつ来てもいいように、普段からリビングをきれいにしています。

宮古島の田舎の集落では、玄関の扉は開けっぱなしの家が多いです。田舎の家にはオバーが集い、お茶を飲んでおしゃべりしています。

とてものどかな風景ですが、ずけずけと部屋に人が入ってくるのは耐えられないというのが移住者の正直な思いです。

人目をちまちま気にする性格の人は宮古島移住には向いていないとも言えますが、都会暮らしが長い人には廊下のある物件をオススメします。

場所

家の場所も、宮古島の物件選びの大きなポイントです。

大きく分ければ、市街地エリアに住むか、田舎に住むかの2択です。

宮古島の市街地エリアは、平良港と宮古空港の間の半径2キロほどの区域。

市役所、警察、消防、郵便局、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、飲食店、居酒屋など、市街地エリアには生活に必要なものは全て揃っています。

移住前の私は、離島暮らしは不便だと思っていましたが、実際に暮らしてみると、市街地エリアでの暮らしは都会以上に快適です。

買い物に行にも、職場に行くにも車で5分。信号が少なく渋滞もほとんどないので移動は快適です。

スーパーの駐車場が広すぎず、駐車場から店舗まで長い距離を歩く必要もありません。都会のような立体駐車場はなく、車の駐車や乗り降り、駐車場から店までの移動がとてもスムーズです。

車があれば、生活で困ることはありません。生活で必要なものは全て車で5分圏内です。

市街地エリアだからと言って、南国らしい暮らしができないわけではありません。車を5分走らせれば市民憩いのパイナガマビーチです。

都会のアパートだと隣の部屋にどんな人が住んでいるかわからなかったりしますが、宮古島は狭い島なので同じアパートの人がどんな人か、どこで働いているのかだいたい把握できます。

宮古島のアパートでは移住者同士も「こんにちは」と自然に挨拶を交わすようになります。

「人里離れた静かな場所に住みたい」など特殊な理由がないなら、市街地エリアに住んだ方がいいです。

伊良部島や池間島、旧城辺町、旧下地町、旧上野村など、郡部での生活はハードルが上がります。

宮古島では田舎ほど移住者に対する目が厳しくなります。

市街地エリアには移住者も増えてきていますが、田舎に暮らす移住者は少数派。

「なんでわざわざこんなところに来たか」「何してる人?」「都会の犯罪者?」「なんだか気味が悪い」

田舎では移住者は批判的な見方をされることを覚悟しなければなりません。

移住前に仲良くなった地元の人が近所に住んでいる場合などは地域に溶け込みやすいですが、全くのアウェーの土地だと移住生活はかなり大変です。

田舎に溶け込むのは至難の業。積極的に地元の人との距離を縮めるのも、全く関わらないのもNGです。

適度な距離感を保ちながら、地元の人たちの迷惑にならないように静かに暮らす。協力した方がよさそうな時には、でしゃばらず、自然に参加する。

宮古島の田舎での暮らしはかなりハードルが高いです。宮古島移住5年で島に知り合いが増えた私でも、田舎に引っ越してうまくやっていける自信はありません。

田舎は台風の時にすぐに停電します。田舎は一番最初に停電して、最後まで復旧しません。丸1日、丸2日の停電はあたり前。最強クラスの台風が来れば、1週間の停電も覚悟しなければなりません。

宮古島バブル

宮古島で移住者が物件を探すなら、宮古島バブルの影響は避けられません。

宮古島バブルによって、宮古島では観光客が急増し、開発が加速し、島外からの建設作業員が増え、物件が借りにくくなっています。

建設業者は島外からの労働者を住み込みで働かせるため、アパートの部屋を大量に抑えています。

宮古島では2017年頃から賃貸空き物件の不足が目立つようになりました。

2018年には、どの不動産屋のホームページからも賃貸空き物件が消えました。不動産屋では「2年待ち」「70人待ち」と言われました。

2018年の暮れ頃から、家賃の値上げがはじまりました。

特に新築物件の家賃は驚くほど高騰しています。本来の相場は1DKで3~4万円台3DKで5~6万円台ですが、新築物件の中には1Kで10万円という驚きの価格のものも出始めました。

極端に高い家賃を設定しても、人気のエリアの新築物件はすぐに埋まります。

もうひとつ問題になっているのが、アパートの入居者への家賃値上げの申し出。大家と不動産屋が手を組み、入居者に家賃値上げを迫るケースです。

入居者は今住んでいるアパートを追い出されると住む場所がないので、家賃値上げをしぶしぶ受け入れています。

「来月からいきなり1万円値上げと言われた」「4万円が8万円になった」など、悪質な値上げも見られます。

不動産業者の中には、大家に家賃値上げを働きかけているところもあります。

宮古島バブルと言われる状況でも、給料が上がったという話はほとんど聞きません。給料は上がらないのに家賃は上がる。悲惨な状況です。

物件の借り方

宮古島に人脈がなければ、物件は不動産屋を通して借りるしかありません。

宮古島バブルの影響で、不動産屋のホームページ上には、極端に高い家賃の物件ばかりが並んでいます。

相場通りの家賃で物件を借りるなら、地道に不動産屋に通う方法が現実的です。

宮古島の不動産屋では賃貸空き物件を予約できるようなシステムはありません。

空き物件が出たタイミングで運よく来店すれば、相場通りの家賃で物件を借りるチャンスもあります。

幸い、公共工事、民間のホテル、アパート建築工事のピークは過ぎています。

宮古島バブルのピークは2019年の夏。それ以降は、島外から働きに来ていた建設作業員も徐々に減り始め、空き部屋も出始めています。

空き部屋が出てもすぐに埋まる状況なので、不動産屋のホームページには掲載されませんが、タイミングよく不動産屋に行けばチャンスはあります。

部屋を借りたい人はたくさんいるので、早い者勝ちです。

島に人脈のない移住者は不利です。

宮古島で2018年に部屋を借りた方法に詳しく書きましたが、どうしても引っ越したい島の人たちは、不動産屋よりも早くアパートの退去情報を手に入れ、不動産屋と交渉し、部屋を契約しています。

「部屋を探している」と知人に伝えておくと「うちのアパートの下の部屋が空いた」などの情報が自然と耳に入ってきます。

宮古島は小さな島。地元出身者は全員が親戚同士のような関係です。

島で困っている人がいれば、助けようとしてくれます。

ただし、移住者だとこのパターンは難しいです。

島で幅広く人脈を築き、島に害のない人間だと認めてもらい、「島にいてほしい」と思ってもらえるぐらいにまでなれば、物件の空き情報も耳に入ってきますが、移住数年でここまでたどり着くのは至難の業です。

どうしても宮古島に移住したい、相場通りの物件に住みたいなら、地道に不動産屋に通う方法が一番の近道です。

リゾートバイト

宮古島移住者の半数は3年以内に島を出ます。

当ブログ「宮古島移住だより」で何度も書いていますが、宮古島で移住者が暮らすのは簡単なことではありません。移住前には想像していなかったような様々な困難があります。

移住から3年はお試し期間のようものです。

物件探しが難航しているなら、寮付きの仕事を探すのも一つの方法です。

職場の寮に住み、お金を稼ぎながら、じっくりと物件を探すのもありです。

宮古島では「リゾートバイト」を受け入れる職場が急増しています。

リゾートバイトの派遣会社に登録し、寮付きの仕事を確保し、宮古島に移住するパターンは年々増えています。

宮古島のリゾートバイトが充実しているサイトは「リゾバ.com」「アルファリゾート」。寮付きの仕事から始めるなら、一見の価値ありです。

まとめ

宮古島移住者の物件選びのポイントをまとめました。

移住者の多くはアパート暮らしから始めています。

本来の家賃相場は1DKで3~4万円台、3DKで5~6万円台です。

宮古島バブルで極端に家賃が高い物件が出回っているので要注意です。

住む場所の選択も重要です。市街地エリアの暮らしはとても快適です。ディープな宮古島を知るなら田舎暮らしもありですが、移住成功のハードルはかなり上がります。

宮古島にはバスタブがない物件、玄関からリビングが丸見えの物件が多いです。古い物件を契約するなら要確認です。

当ブログ「宮古島移住だより」では様々な角度から宮古島移住情報を発信しています。皆様の参考になれば幸いです。

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