下地島空港ジェットスター「冬は運休・減便」の衝撃

宮古島移住5年のshimagurashiです。

2019年に就航した宮古島初のLCC路線、ジェットスターの成田―下地島便と関西―下地島便。

宮古島バブルの新たな起爆剤として期待されていましたが、下地島空港のジェットスター便は、冬は大幅減便となります。

毎日運航されていた成田―下地島便は週4往復に縮小。週4回運航されていた関西―下地島便は冬は運休。

宮古島の経済界では、宮古島バブルが伸び続けるかどうかは下地島空港次第という見方があります。ジェットスターの冬の大幅減便は、島バブル崩壊の序章とも言えます。

成田―下地島便

ジェットスターの成田―下地島便は宮古島発のLCC路線として2019年3月に就航しました。

当初は週4往復でしたが、6月末~10月末のピーク時は毎日運航。

ジェットスターの就航により、宮古島を訪れる観光客の年齢層が広がりました。

就航前は家族での旅行や団体旅行が多かったですが、ジェットスターの就航により、若者の団体旅行や若いカップル、女性の1人旅が増えました。

ジェットスターの成田―下地島便は11月末から月・水・金・日の週4往復に減便されます。

関西―下地島便

ジェットスターの下地島空港第2の路線として、2019年7月に就航した関西―下地島便。

月・水・金・日の週4往復。夏休み期間中は毎日運航されていました。

11月からは週3往復に減便され、12月以降は運休となります。

ジェットスターや下地島空港の運営会社から公式発表はありませんが、ジェットスターが公表している冬季の時刻表下地島空港運営会社ホームページの時刻表によると、11月26日を最後に関西―下地島便は運休となります。

ジェットスターは成田便、関西便の路線開設時には盛大にセレモニーを行い、メディアを通して就航をアピールしていました。

当然と言えば当然ですが、運休のアナウンスはありません。静かに、誰にも気づかれることなく、冬の運休は既成事実となっています。

冬のダイヤは3月28日まで。4月からは復活する可能性が高いですが、このまま路線廃止となる可能性もなくはありません。

運休の理由

運休の理由は公表されていませんが、採算面が理由であることは間違いありません。

LCCは運賃が安い分、高い搭乗率が求められます。

JALやANAなどの既存の航空会社では、搭乗率50%ぐらいの路線もありますが、LCCが利益を確保するためには搭乗率8割は必要です。

夏場ならジェットスターの成田―下地島便、関西―下地島便も搭乗率8割を実現できますが、オフシーズンの冬は厳しいと判断されても仕方ありません。

安く行く方法

ジェットスターの冬の運休、減便でLCC利用の格安旅行は難しくなりましたが、ツアーサイトを賢く使えば宮古島に安く旅行する方法はあります。

宮古島旅行は、飛行機とホテルを別々に予約するより、飛行機とホテルがセットの「ホテルパック」が安いです。

ホテルパックを提供するツアー会社は宮古島のホテルの部屋をまとめて抑えています。ホテル予約サイトで空室がない人気ホテルも、ホテルパックだと空室ありの場合があります。

宮古島に安く旅行するなら、ホテルパックは要チェック。

特にJALが運営するホテルパック「JALパック」。ANAに特化して安値を実現している「スカイツアーズ」が安いです。

オフシーズンなら2泊3日、旅費総額3万円台~宮古島旅行を楽しめます。

閑散とする空港


宮古島バブルがピークに達した2019年に開業した下地島空港。宮古島観光の新たな起爆剤として期待されていましたが、空港運営は順風満帆ではなさそうです。

今後「下地島空港は無駄」「作らなければよかった」という声が出てきてもおかしくありません。

下地島空港に就航しているのは、ジェットスターの成田便、関西便、香港エクスプレスの香港便の3便のみ。

夏休み期間中のピーク時でも、飛行機が飛ばない時間帯のターミナルは閑散としています。

チェックインカウンター周辺にも、土産物店にも誰もいない時間帯があります。

ジェットスターの成田便が減便され、関西便が運休となる冬は、さらに寂しくなります。

成田便が週4日、香港便が週3日のみ。火曜、木曜、土曜日は飛行機が飛びません。

1週間のうち3日も飛行機が飛ばない日がある空港など、日本中探してもほとんどありません。

今後の見通し

下地島空港のターミナルを運営する「下地島エアポートマネジメントシステム」が設定する旅客数の目標は2025年に57万人です。

1日あたりに換算すると1500人が下地島空港で乗り降りする必要があります。

現在の乗降客数は多くても1000人以下。少ない日は300人ほど。

運営会社は路線を増やそうと営業活動を続けていますが、難航しているようです。

国際線では、台湾、中国、韓国路線が有力視されていますが、台湾、中国から宮古島へはクルーズ船の旅が充実しています。クルーズ船旅は飛行機よりも安いです。

日韓関係の悪化で全国的に韓国路線は縮小傾向。新規路線の確保はかなり厳しいです。

国内のLCCは、2019年に業界再編があり、ピーチがバニラエアを吸収。ピーチはアジア路線の拡大を最優先課題としているので、下地島就航は厳しそうです。

頼みの綱はジェットスターですが、今後の搭乗率次第では新規路線開設どころか、現在就航している成田便、関西便の打ち切りもあり得ます。

島バブル崩壊

宮古島はバブルと言われる好景気。

観光客が急増し、リゾート開発が加速し、新しいホテルが次々に開業しています。

現在も島には工事現場は溢れていますが、宮古島バブルの狂乱はピークを超えました。

2019年の夏をピークに、バブルは徐々に縮小に向かいます。

宮古島バブル崩壊へ 島の経済が破たんする3つのシナリオ」に詳しく書きましたが、宮古島バブルが伸び続けるかどうかは下地島空港次第との見方があります。

下地島空港が期待外れだったという噂が島内に広がれば、島の経済は一気に縮小する可能性があります。

急速に膨れ上がったバブルは、急速に崩壊するリスクを伴います。

オーバーツーリズムも、住宅不足も、家賃高騰も問題も、解決する日は遠くないかもしれません。

まとめ

下地島空港のジェットスター便は、冬は大幅減便となります。

毎日運航されていた成田便が週4日に縮小され、関西便は12月以降運休となります。

宮古島バブルがピークに達した2019年に開業した下地島空港新ターミナル。今後も低空飛行が続けば、島バブル崩壊の引き金になりかねません。

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