宮古島でご近所トラブル急増の理由~移住者の罠~

宮古島移住5年のshimagurashiです。

宮古島でご近所トラブルが増えている理由はズバリ「移住者」です。

ご近所トラブルにはほぼ確実に移住者が関わっています。

この記事を読めば、宮古島での移住者の立ち位置、市民権のなさ、肩身の狭さを具体的にイメージできるはずです。

宮古島は田舎

観光客や移住者は勘違いしていますが、宮古島は田舎です。

人口5万5千人。観光客がいるので島は賑やかに見えますが、都会ではありません。

島に昔から住んでいる人たちは、良くも悪くも田舎者です。

身内には優しく、よそ者には厳しい。

日本全国どこでも、田舎ほどよそ者に壁を作るものです。宮古島の人たちも、表面上は移住者に優しく接しますが、確実に壁を作ります。

移住者がいなかった時代、宮古島にご近所トラブルはほとんどありませんでした。

なぜか。

理由は簡単です。

島の人たちは身内には優しく、都会の人が見たらトラブルになりそうなことでも許してきたからです。

宮古島の小さな集落に行くと、自宅ではなく道路に自家用車を止めている人がいます。

道路に車を止めるな、と文句を言う島の人はいませんでした。

公民館で集まりがある時には、公民館の近に住む人の家の前に平気で車を止めます。

でも、止めるなと文句を言う島の人はいません。

田舎は皆が顔見知り。誰がどんな目的で車を止めているか理解できるので、許してしまいます。

タバコのポイ捨て、空き缶のポイ捨て、不法投棄・・・。島の人たちは平気で路上や茂みにゴミを投げ捨てたりします。

島の人たちはそれも許してしまいます。

都会の人は「タバコのポイ捨てを注意したらトラブルになりそう。ケンカになったりしたらどうしよう」と心配しますが、宮古島の人は「また平良さんが捨ててるさ、まぁ平良さんだから仕方ないさね」と許します。

許すというか、諦めるというか。許すと諦めるの中間のような感情です。

島の人同士は心の距離が近く、ご近所さんは家族の延長。

小さい集落だと、住んでいる全員が親戚同士のような感覚で付き合っているので、少しのことは許してしまいます。

この感覚は始めのうちは移住者の私にはまったく理解できませんでした。

見て見ぬふりをする島の人たちに「それでいいのか?」と無言で突っ込んでいました。

でも、島の人たちはそれでいいのです。そうやってバランスをとって生きているのです。

自治会の清掃活動に参加しない人がいても「砂川さんは仕事が忙しいからね」「狩俣さんは育児で大変」「下地さんはいつもサボってるから」と許してしまいます。

「いつもサボってるから」も許す理由になってしまいます。

職場でも、都会では考えられないようなことが起こります。

仕事をサボったり、大事な案件を忘れていたり、遅刻したりしても「あいつはそういう人間だから」と許して周りがフォローしてしまいます。

全くの他人なら許すつもりにはなりませんが、宮古島ではご近所でも職場でも、親戚同士のような人づきあいの距離感なので、少しのことは許してしまいます。

許しあって生きているので、都会ではトラブルになることも、宮古島ではトラブルにはなりません。

移住者というよそ者

助け合って、許し合って生きて来た静かな島に、ここ数年移住者が急増しています。

移住者は、島のルールは知らないので、島の人の身勝手な行動を許すことができません。

「郷に入れば郷に従え」と言えども、それを理解できるまでには少なくとも3年はかかります。

ご近所にタバコや空き缶をポイ捨てする人がいると「こんなにきれいな島なのに」と移住者は心を痛めます。

許すことができない移住者は「関わらない」ことを選びます。

宮古島で移住者が長く生きて行く上では島の人たちの支えは不可欠。理不尽なことも意味不明なことも含めて島のルールを理解し、島の人たちの信頼を得て、適度な距離感で生活していくことが求められます。

移住1年以内に、移住者は必ずと言っていいほどご近所トラブルに巻き込まれます。

巻き込まれるというか、島の人の価値観からすれば、移住者は大したことないことも、トラブルだと思い込みます。

この悪循環に陥ると島暮らしは長続きしません。

ペットがうるさい、ゴミ出しが不衛生、タバコの臭いが気になる、家の前にポイ捨てされた、バイクがうるさい、人が集まってうるさい。

簡単には許せないかもしれませんが、移住者が生きる道は許すしかありません。

島の人たちは移住者をよそ者だと思っているので、近所に引っ越してきても素性が分かるまでは積極的に関わろうとはしません。

島の人たちから見た移住者像は「こわい」に近いです。

どこから宮古島に来て、何のために宮古島に来て、宮古島で何をしているのか。「知らない」は「こわい」につながります。

島の人が観光客に「どこから来たの?」と聞くのは、その人の素性を知りたいという深層心理の表れです。

日本人が外国人観光客に「どこから来たの?」と聞くのと同じです。

「知らない」であり「こわい」存在である移住者に言いがかりをつけられると「こわい」が加速し「関わらないでおこう」となります。

移住者は自分の感情だけでご近所トラブルにストレスをためるのではなく、ご近所トラブルを起こしている当人を観察し、なぜそのような行動をするのかを理解することが求められます。

理解できれば、許すこともできるかもしれません。

「タバコをポイ捨てする人の気持ちが理解できない」は都会の発想です。

島の人たちは「いつものことだからね。あの人はそういう人だからね」と「理解」してしまいます。そして許してしまいます。

移住したての頃は意味不明ですが、島に染まろうという気持ちがあれば、移住者も理解できるようになってきます。

「タバコをポイ捨てする人の気持ちなんて理解できない」といってストレスをため怒っている移住者は、やがて島から帰っていきます。

「理解できなくても、許してスル―する。無駄なストレスはためない」「許せないけど人が捨てたゴミは静かに拾う」というタイプの人は宮古島移住に向いています。

楽園のトラブル

観光客にとっては楽園の宮古島にもトラブルはたくさんあります。

島の人たちは宮古島を楽園だなんて全く思っていません。

移住者は始めのうちは楽園だと思っていますが、次第に実情に気づき、それを受け入れて島で生きて行くことになります。

「宮古ブルーの美しい海」は、島で暮らしていると「海を見る暇もないほど忙しい」「海で遊んでいる観光客がむかつく」「ハワイ行きたい」となります。

「真っ白な砂浜のビーチ」は美しいですが、島で暮らしていると漂着ゴミの多さや、ビーチに平気でポイ捨てする島のおじさんの存在に気づくことになります。

「島の人たちは観光客に優しい」ですが「移住者には優しくない」のも事実です。

「マンゴーはおいしい」ですが、実際に移住するとマンゴーで浮かれていられるのなんて最初の夏ぐらいで、あまりに安い給与明細を見て「マンゴーなんて買ってられるか」になります。

移住前の私は楽園の宮古島に行けばストレスフリーの生活を遅れると勘違いしていましたが、移住5年の今、島でストレスを抱えながら毎日生きています。

宮古島に期待しすぎると、移住者は痛い目に遭います。

まとめ

宮古島でご近所トラブルが急増しているのは、移住者が増えたから。

移住者がいない時代は、島の人たちが互いを許しあい、助け合っていきて生きて来たのでご近所トラブルはありませんでした。

「許せない」移住者が登場したことで、ご近所トラブルが増えています。

宮古島の移住者は全人口の1割にも満たない少数派。島が好きで移住したなら、島の良いところも悪いところも受け入れて生きる覚悟が必要です。

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