宮古島在住のshimagurashiです。
宮古島にはマリンショップが急増していてどのショップを選べばいいのか迷うところ。
宮古島のマリンショップのおすすめ、選び方を本気で考えてみました。
マリンショップ急増問題
宮古島にはマリンショップが急増しています
数年前までは老舗のダイビング店がいくつかあり、シュノーケルショップが少しある程度でしたが、観光客の急増でマリンショップも爆発的に増えました。
サップ、ジェットスキー、バナナボートなど新しいマリンショップが次々に開業しています。
軽く200業者は超えています。
ダイビング、シュノーケルはもちろん、ジェットスキーも50業者は超えています。
新城海岸のウミガメシュノーケルだけで30業者はいます。
正直なところマリン関係で働いていても、全ての業者は把握しきれません。
知らないうちにどこの誰かもわからない人が新しいマリンショップをオープンしている状況です。
宮古島では海の素人がマリン業に次々に参入していて、とて危険です。
新規参入のマリンショップの実態
マリン業は人の命を預かるものですが、参入のハードルは実は高くありません。
ダイビング業は指導者のライセンスがないと始められません。
シュノーケリング業もショップに1人資格が必要です。
一昔前までの宮古島ではシュノーケリング業のライセンスは必要ありませんでした。
シュノーケリング業者があまりに増えすぎたため、警察が業者ごとにライセンスの提出を求めるようになり、少しはましになりました。
シーカヤックやサップ、ジェットスキーはルールがあいまいで、参入のハードルが低いです。
海に詳しくない宮古島移住者がマリン業に新規参入するケースが増えています。
シーカヤックツアーやサップのツアーは資格がなくても簡単に始められます。というか始めてしまっています。
全くの無届けの闇営業ショップもいくつかあります。
島の人たちは海の恐ろしさを知っていますが、移住者は知りません。
宮古島で生まれた子供は、海は恐ろしいものだと聞いて育ちます。
子供だけで海に行ってはいけない。台風の前後は海に行ってはいけない。浮き輪は流されるから危険。
海の怖さと知識を島の子供たちは自然と身につけて育ちます。
宮古島の海は信じられないほどの美しさですが、大前提として海は怖いものです。
島に来たばかりの移住者や観光客は海の怖さを知りません。
宮古島の海で遊ぶだけなら、怖さを知らなくても問題にならないことが多いです。
でも、マリンショップを営むとなれば全く別の話。
人の命を預かるのだから、サップであれシーカヤックであれ、海の知識を身につけるのは必須です。
海の知識はネットで勉強できるようなものではありません。
宮古島の海のことは、宮古島の海の先輩のもとで働く修行期間がないと身につきません。
どの海域の波が危険か。どれぐらいの高さの波なら海に出れるか。体調不良のゲストへの対応は。ゲストが溺れたらどうする。サメや危険生物を避ける方法は。
宮古島の海で経験を積まない限り、いざというときに役立つ知識は身につきません。
素人業者が増えている宮古島では、最近マリンショップ絡みの水難事故が多発しています。
マリンショップの水難事故
宮古島では残念ながら毎年のようにダイビングの事故が発生しています。
死亡事故も多いです。
宮古島だけでなく池間島や伊良部島の海域での事故も多いです。
死亡事故ではマリン業者が気がついたときには、人が海に浮いていることが多いです。
溺れた人がマリン業者の心肺蘇生で復活することもありますが、そのまま亡くなる人が多いです。
海上でダイビングで事故があった場合、マリン船は全ての乗客を乗せてから港に戻るしかなく、港までは自分たちで蘇生措置をしないといけません。
港で救急隊が見た時点でもう亡くなっていることが多いです。
シュノーケリング事故も多く、死亡事故もあります。
シュノーケリングはマリンショップに頼らなくてもできるので、素人も楽しんでいますが、水を飲み込んでパニックになって溺れる人がいます。
マリンショップでシュノーケリングをすれば安心ですが、業者によっては知識が浅く、適切な措置ができない場合があります。
本来は業者=専門家ですが、宮古島ではマリンショップ歴数週間のバイトがインストラクターをしていたりします。
最近増えているのがサップの水難事故。
サップはサーフィンより大きなボードで安定感抜群。
泳ぎが苦手な人でも安心して楽しめると評判のサップですが、事故がないわけではありません。
波が穏やかな場所だと子供でもパドルを漕いで進めますが、波に流され始めると素人ではとてもコントロールできません。
数年前インギャーマリンガーデンで悲劇が起きました。
サップに乗っていた女の人が流され、岸に戻れなくなりました。
何日も捜索が続きましたが見つからず。サップと共に行方不明のままです。
新城海岸でもサップに乗っていた観光客が流されて戻れなくなる事故がありました。
この時は近くの漁船が運良く救助しましたが、一歩間違えば大惨事でした。
新城海岸ではお酒を飲んでサップで海に出て溺れて亡くなった人もいます。
マリンショップでサップをすれば安心とも限りません。
海の知識のないインストラクターが、観光客をツアーで案内中に一緒に流され、自分だけ岸に戻って救助を求めたケースもあります。
波に流されるとサップはコントロールが効かなくなります。
ボードが大きく安定感はありますが、制御は簡単ではありません。
湖で楽しむなら比較的安全ですが、宮古島の海ではサップも危険と隣り合わせです。
ジェットスキーやバナナボートの事故も増えています。
ジェットスキーから転落して骨を折る事故やバナナボートから転落した人が海を数時間漂流して救助されるような事故も宮古島で実際にありました。
ニュースにはなりませんが、ヒヤリハットの事案は毎日のように発生しています。
マリンショップの選び方
宮古島の海で安全に遊ぶならマリンショップ選びは超重要です。
宮古島のフリーペーパーにはマリンショップがずらり並んでいます。
魅力的な体験メニューや価格が全面に出ていますが、安全対策を書く業者はほぼいません。
観光客は体験メニューや価格でショップを選びます。安全な店を選ぶという視点はどうしても欠けてしまいます。
実態を知れば絶対におすすめできないマリンショップもあります。
広告を見れば立派な企業が運営しているように見えても、実態は素人の一個人だったりします。
宮古島移住者の中にはまじめに会社員や農家として働いている人もいますが、苦労するのが嫌で島に移住し、楽して稼ごうとマリンショップを始める人もいます。
サップのショップは素人でも数万円の初期投資で始めれます。
観光客が急増している宮古島では、フリーペーパーに広告を載せればそれなりに客がついて稼げてしまいます。
楽して稼げるということは、、、闇の世界とも繋がっています。
暴力団、反社会的勢力、半グレ。
平和で静かな宮古島には暴力団も反社もいませんでしたが、バブルの頃から噂が絶えません。
宮古島の暴力団や反社は飲食店、レンタカー、マリンショップで金を巻き上げています。
夏の間だけマリンショップを営んで稼いでいるとこともあります。
宮古島に来た観光客は無自覚のまま、暴力団とつながりがある居酒屋やマリンショップにお金を落としています。
反社とつながる居酒屋やマリンショップをただ利用するだけなら問題ない場合が多いですが、トラブルになったら大変。
島に平和な雰囲気には全く馴染まない怖いオジサンが出て来ます。
10年以上のマリンショップを選ぶ
マリンショップの見極めは簡単にはできませんが、最も簡単な方法は老舗かどうかです。
宮古島で10年以上営業しているショップはそれなりに信頼できます。
2015年以前、宮古島に観光客が少なかった時代から営業している業者は海の知識がそれなりにあります。
観光客が急増している今は誰もがマリン業に参入できてしまいますが、客が少なかった時代から営業しているマリンショップには海への愛と情熱があります。
台風が通過した後、経験のある業者は晴れても波が高ければ絶対に海にでませんが、素人業者は海にでます。
残念ながら宮古島では業者=プロではありません。専門家ではない名ばかりインストラクターがたくさんいます。
素人業者や暴力団、反社とつながる業者を避けるなら老舗業者を選ぶことです。
美ら島連絡協議会の加盟業者を選ぶ
宮古島には美ら島連絡協議会という組織があります。
協議会には宮古島、伊良部島、下地島、池間島のマリンショップ80社が加盟しています。
加盟しているマリンショップは定期的に海の安全講習や心肺蘇生法の講習をしています。
加盟業者の船にはAEDの設置が進んでいます。
加盟しているマリンショップはほとんどが老舗で、経営基盤がしっかりしています。
アソビューの口コミを参考にする
アソビューに宮古島のマリンショップの口コミがたくさん載っています。人気店は100以上口コミがあります。
宮古島のマリンショップ選びで一番大事なのは口コミを参考にすること。
ホテルは口コミを参考に選ぶのに、マリンショップは口コミを読まずに選んでいませんか?
当然ながらマリンショップのインスタやホームページには良い情報しか載っていません。
宮古島には死亡事故が起きたマリンショップがいくつもありますが「当店で死亡事故ありました」と載せる業者はありません。
口コミを読むと業者の実態が見えて来ます。
説明が乱暴だった。ギリギリの人数で回していた。セクハラまがいの行為があったなど、ネガティブな口コミもあります。
宮古島の海を安全に楽しむならマリンショップ選びは超重要。口コミを読まずに予約するのは危険です。