宮古島にコンテナハウスの貸し部屋・ホテルが急増

バブルと言われる好景気の宮古島。開発ラッシュの勢いはすさまじく、次々に新しいリゾートホテルや施設が開業しています。

バブルの波に乗って最近宮古島に急増しているのがコンテナハウス。単身者向けの賃貸物件や宿泊施設として利用されています。

宮古島のコンテナハウス事情をまとめました。

コンテナ賃貸物件


宮古島では2018年頃からコンテナハウスの賃貸物件が目立つようになりました。

コンテナの広さは畳6畳ほど。コンテナは縦長なので、体感としては6畳の畳の部屋よりも狭いです。

バブルで多くの労働者が滞在している宮古島では賃貸空き物件が極端に不足しています。空き物件不足に便乗して家賃が高騰。ワンルーム8万円、10万円の物件もあり、家賃相場は都心並みとも言われています。

バブルの宮古島に賃貸業で新規参入するなら、コンテナハウスはかなり有効。アパートを建てるにはリスクが伴いますが、コンテナハウスなら初期費用が安くリスクは小さいです。


コンテナハウスの賃貸物件なんて誰が住みたがるんだ?と思われるかもしれませんが、バブルの宮古島ではコンテナハウスでもいいから住みたいという人がたくさんいます。

コンテナハウスだからと言って家賃が安く設定されているわけではありません。6畳ほどの小さなコンテナでも家賃は6万円~8万円。空いた口がふさがらなくなるレベルの高さです。

宮古島の賃貸物件の中には建設業者が労働者の寮として確保している部屋が多くあります。建設業者は儲かっているので、高い家賃でも平気で契約します。

空き物件不足の宮古島では完成前から満室のコンテナハウスが多いです。

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コンテナ宿泊施設

2018年頃から宮古島にはコンテナハウス型の宿泊施設が出現しました。小さなコンテナの個室いくつか並べている宿泊施設もあれば、コンテナを立体的に重ねて2階建ての宿泊施設を作っているところもあります。

バブルで観光客が急増している宮古島では宿泊施設も足りていません。新規開業のホテルもすぐに宿泊客で埋まります。

賃貸物件同様、コンテナハウスの宿泊施設は宮古島のホテル業に新規参入するならかなり有効。バブルの宮古島で新しくホテルを建てるには建築費も高く時間もかかりますが、コンテナハウスなら初期費用を抑えられ、建築時間もかかりません。

ホテルに比べれば宿泊料金が安く若者を中心に人気です。一泊の料金は3000円~6000円。宮古島のゲストハウスの宿泊料と同程度です。

コンテナと聞くと窓のない密閉された空間というイメージですが、最近ではオシャレなコンテナ型宿泊施設も増えています。

東洋一美しいと言われる与那覇前浜近くに2019年にオープンしたRakuten STAY VILLA 宮古島前浜は、ハイセンスだと評判です。

トレーラー宿泊施設


2019年4月、宮古島で初めてのトレーラー型宿泊施設「RUGU」が来間島に開業しました。

来間島の長崎浜という小さな海岸の近くの土地を切り開き、トレーラーハウスが20台ほど設置されています。

トレーラーハウスは、見た目はコンテナハウスと変わりません。コンテナハウスとの違いはタイヤがついていること。トレーラーハウスはいつでも動かせる状態で設置されています。

この状態で設置することで、トレーラーハウスは車両とみなされ、建物にかかる税金を支払わなくてすみます。

RUGUを作ったのは島外在住の若者たち。施設の開業に合わせ数人が移住して運営しています。

バブルの波に乗って宮古島には多くの企業が島外から進出しています。巨大資本をバックに大規模開発をする企業が多い中、若者たちの手で作られたRUGUには他にはない魅力があります。

台風には耐えられる?

コンテナハウスは宮古島の猛烈な台風に耐えられるのでしょうか?

宮古島移住5年の私の実感としては、耐えられます。

コンテナ型の賃貸物件や宿泊施設が出てきたのは2018年頃からですが、以前から宮古島にコンテナハウス自体はあります。

コンテナハウスをレンタルしている業者もあれば、物置スペースとしてコンテナハウスを貸し出している業者もあります。

過去5年、台風でコンテナが横転したり破損したりする被害は出ていません。

台風の時にコンテナハウスの中にいれば身の危険を感じるのは当然ですが、コンテナ自体は風や雨には強いです。

宮古島の人たちは台風の恐ろしさを知っているので、コンテナハウスには巨大なコンクリートブロックのおもりをつけて地面に固定しています。

コンクリートブロックは大人1人では動かせない重さ。おもりで固定すれば、台風にも耐えられます。

今後心配なのは宮古島の台風の威力を知らない島外業者が、コンテナハウスの固定処置を怠るケース。巨大なコンテナハウスが暴風で倒壊すれば周囲にも被害が出ます。費用をかけてでも確実に固定する必要があります。

来間島のRUGUのトレーラーハウスは固定されていないように見えました。地面にしっかり固定しなければ台風の時には大変なことになります。海沿いは風が強く特に危険です。

トレーラーハウス型の宿泊施設という形で始動したRUGUですが、宮古島の台風に耐えられないのは明らか。台風シーズンにはコンテナハウス同様、コンクリートブロックで地面に固定されるはずです。

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簡易住宅が急増


バブルの宮古島では写真のような賃貸物件が増えています。コンクリート造りなのでコンテナハウスよりはしっかりしていますが、サイズや間取りはコンテナハウスと変わりません。

宮古島の数ヶ所に同じような物件があります。単身者向けに作られた賃貸物件で中は畳6畳ぐらいのスペースしかありません。

写真の物件はパイナガマビーチ近くにあります。建物は2018年に完成。30室ほどありますが空き部屋はありません。駐車場に建設業者の車が目立ったので、建設業者の寮として使われている部屋もありそうです。

不動産屋のホームページ上では以前1部屋9万円で貸し出されていました。これぞバブルです。

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どうなる宮古島の未来

開発ラッシュで風景が一変している宮古島。コンテナハウスの賃貸物件や宿泊施設も増えています。

宮古島バブルが島の住人の豊かさにつながれば良いのですが、バブルは良いことばかりではありません。

住宅不足の宮古島では、不動産屋に行っても賃貸空き物件をなかなか紹介してもらえません。

4人家族で引っ越しを考えている人が、不動産屋に広さ6畳のコンテナ型の賃貸物件を紹介されたという話も聞きました。

リピーターの観光客の中には、何もない素朴な宮古島がよかったという人も多くいます。


コンテナハウス、トレーラーハウスは宮古島バブルの象徴とも言えます。宮古島の港には今日も賃貸物件や宿泊施設に使うであろうコンテナハウスが運び込まれてきました。

自然豊かな島に、開発ラッシュとともにやってきた無機質な箱。

コンテナハウスは宮古島に幸せをもたらせるのでしょうか。

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