宮古島に「地域おこし協力隊」として移住するメリット

宮古島移住には様々な不安がつきまといます。仕事はどうする?住む場所はどうする?島に知り合いがいないけど大丈夫?島での人脈の広げ方は?

宮古島移住前、私も皆さんと同じように「移住後の生活は大丈夫だろうか?」と毎日のように自問自答していました。

移住5年の今感じるのは、宮古島移住の現実は甘くないということ。特に仕事の選択は島での人脈の広がりに直結するのでとても重要です。

宮古島では移住者は「よそ者」扱い。島の人たちは簡単に信頼してくれません。

多くの移住者が「よそ者」の壁に苦しむ中、島で人脈を広げる大きなチャンスを秘めているのが「地域おこし協力隊」として移住するパターン。

「地域おこし協力隊」は、地方創成を目的に、地方の自治体が都会から働き手を受け入れる制度。宮古島市は2018年に地域おこし協力隊員の受け入れを始めました。

どんな仕事をするの?

宮古島市は2018年に3人の地域おこし協力隊員を採用しました。それぞれの任務は

・エコアイランド宮古島のPR
・友利地区の活性化
・島尻・大神地区の活性化

具体的な業務内容は、宮古島市が委託した業者が隊員と相談しながら決めています。7月に採用された男性は、エコアイランド宮古島のPRのため、リアカーを引きながら宮古島を一周し、ゴミを拾い集めるプロジェクトを行っています。

月給は16万6000円。薄給ですが、宮古島の給与水準を考えれば、特別低いわけではありません。宮古島市役所の正規職員の初任給は大卒で17万9200円、高卒で14万7100円です。(2018年4月1日現在/宮古島市の広報誌より)

地域おこし協力隊として移住する場合、自費で社会保険に加入することになりますが、市から家賃が補助されます。

隊員の任期は3年。宮古島市では現在募集は行われていませんが、こちらのページから2018年の募集要項を確認できます。

地域おこし協力隊のメリット

地域おこし協力隊のメリットとして一般的に挙げられるのは、3年間仕事が保障されること、給料がもらえること、地域を深く知れること。3年間の任期期間中に定住に向けた足がかりを作れるのも大きなメリットです。

移住者が多い宮古島では、地域おこし協力隊として移住するメリットが特に際立ちます。宮古島で地域おこし協力隊として働くメリットをまとめました。

3年間仕事が保障される

宮古島の地域おこし協力隊の任期は3年。1年ごとに契約が更新されますが、よほどの問題がない限り3年間は働けます。

宮古島はバブルと言われる好景気。どの業種も人手不足なので、仕事の内容を選ばなければ、誰でも就職先が見つかります。

しかし、いくら好景気と言っても、正社員採用は多くありません。ハローワーク宮古の求人情報のうち、正社員採用は3割ほど。移住者が正社員として働くハードルは高いです。

移住者の中にはリゾートバイトとして期間限定で働きに来ている人もいます。ホテルなど観光関連の業種では、短期間で帰る移住者も多く、従業員の入れ替わりが激しいです。

地域おこし協力隊の任期は3年。3年後には職を失うという捉え方もできますが、宮古島のことを深く知り、その後の身の振り方を考えるための3年間と捉えれば、3年間仕事が保障されていることは大きなメリットです。

地域おこし協力隊の活動を通して島のことを深く知ることで、将来への展望が開けてきます。

島での人脈が広がる

地域おこし協力隊として宮古島に移住する一番のメリットは、島での人脈が広がること。

宮古島には毎年多くの移住者がやってきます。島の人たちとうまくコミュニケーションをとり、島暮らしを満喫している移住者がいる一方で、移住者とばかり交流し、いつまでたってもお客さん気分が抜けない移住者もいます。

移住5年の私の実感として、移住者としか交流しない人たちの移住生活は長続きしません。宮古島の人口の9割以上は地元出身者。島の人たちと信頼関係を築かなければ、この島での暮らしはうまくいきません。

移住者ばかりの職場だと、島の人たちとの人脈は広がりにくいです。島の人たちが多い職場では、移住者は「よそ者」扱い。一生懸命働き、仕事で成果を出すことで、少しずつ認めてもらえるようになります。

島での人脈を広げる上で、市役所ほど恵まれた環境はありません。田舎であればあるほど、役所の力は強いです。地域おこし協力隊は、自治体に採用されるので、採用された時点で、役所の人たちとの人脈が生まれます。

地域おこし協力隊員の拠点は市役所の庁舎。移住者の中で、市役所の内部で働けるのは、市の職員と地域おこし協力隊ぐらい。よほどの運と才能がなければ移住者が市の職員として採用されることはありません。地域おこし協力隊なら、難関の職員採用試験を突破しなくても役所の内部で働けます。

役所を拠点に島での人脈を広げられることは、他の移住者にはない、大きなメリットです。

地域おこしをするという肩書きも、島の人たちの信頼につながります。島の人たちは金儲けに来た移住者や、島を自分のもののように勘違いしている移住者を嫌います。逆に、地域のために頑張っている移住者には、心を開いてくれます。

求められる人材

地方創成を担う、地域おこし協力隊。若く、活力があり、アイデアが豊かで行動力がある人が好まれるのは間違いありません。

宮古島の場合、これらに加えて大事なキーワードになりそうなのが、謙虚さ。私の周りの移住者で長く移住生活を続けている人は、謙虚な人ばかりです。

自分たちは「よそ者」だと理解した上で、島におじゃまさせてもらっているというスタンスで住んでいる人が多いです。

宮古島での暮らしが楽だと思って来る人、宮古島を良くしてやろうと意気込んで来る人は、長く続きません。

島の人たちと深く関わる地域おこし協力隊だからこそ、島のことを深く知り、地域の意向を尊重した上で、地域おこしをさせて頂くという、謙虚な姿勢が求められます。

地域おこし協力隊になるには

宮古島市は2018年から地域おこし協力隊の受け入れを始めました。一年目の2018年には、7月に男性1人、11月に男性1人、女性1人が採用されました。

地域おこし協力隊になるには、自治体が実施する選考試験をクリアする必要があります。宮古島市でも書類審査と面接審査を経て採用者が決まりました。

11月の採用では、応募人数20人に対し、採用者は2人。移住者に大人気の宮古島なので、全国の自治体の中でも地域おこし協力隊の倍率はかなり高いです。

全国的に地域おこし協力隊の数はかなりの倍率で増えています。地域おこし協力隊制度は2009年に導入され、2017年度には全国の隊員数が約5000人にまで増えました。総務省は2024年度には全国の隊員数を8000人にまで増やす計画です。

地域おこし協力隊の数は今後も増え続けます。2019年以降、宮古島市で新たの地域おこし協力隊の募集があってもおかしくありません。

地域おこし協力隊の募集情報はこまめにチェックしておかないと見逃しかねません。2018年の募集時、宮古島市はホームページ上に採用情報を載せたぐらいで積極的にPRをしていませんでした。宮古島在住の私も、募集があることは全く知りませんでした。

地域おこし協力隊の募集情報を見逃さない最良の方法は、全国の募集情報をまとめたサイト「地方創成プロジェクト」に無料会員登録しておくことです。会員登録時に希望エリアを選択しておけば、エリア内の自治体の募集情報を、メールで知ることができます。

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宮古島の地域おこし協力隊には、他の移住者にはない多くのメリットがあります。宮古島移住を考えているなら、一つの選択肢として頭に入れておいてもよさそうです。

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