宮古島移住って実際どうなの?【台風編】

宮古島移住者のshimagurashiです。

宮古島には毎年必ず台風が接近します。

宮古島に移住するなら、台風対策の知識は必須です。

「宮古島移住って実際どうなの?」今回は台風編です。

台風の頻度

宮古島には毎年必ず台風が接近します。

台風接近のピークは7月~9月。夏は毎月少なくとも1つは台風が接近します。

5月、6月、10月に台風が接近する年もあります。

宮古島には台風の当たり年、外れ年があります。

当たり年には次々に台風が襲来します。

2週連続で暴風域を伴う台風が接近することもあれば、1ヶ月に3つの台風が接近することもあります。

住んでいる感覚だと、宮古島の台風の勢力は沖縄本島以上に強く、頻度も多いです。

宮古島に移住すると、台風の知識が自然と身につきます。

台風のサイズを表す「超大型」「大型」、勢力を表す「猛烈な」「非常に強い」「強い」などの表現に敏感になります。

地元の人が最も気にするのは、台風の中心気圧。中心気圧は「ヘクトパスカル(hPa)」で表します。

1000ヘクトパスカルを下回ると、熱帯低気圧は台風に変わります。

本土では970ヘクトパスカルの台風でも一大時ですが、宮古島には毎年のように中心気圧950ヘクトパスカルぐらいの台風が接近します。

宮古島の人たちの感覚では990ヘクトパスカルは「そよ風」、970ヘクトパスカルは「手ごわい」、950ヘクトパスカルは「本格的に警戒」。

940ヘクトパスカルを下回る台風には、島の人たちも目の色を変えて警戒します。

宮古島に襲来した過去最強の台風は910ヘクトパスカル。

私が移住してから最も強かったのは940ヘクトパスカル。恐ろしい暴風で部屋のドアを開けることすらできませんでした。

ゴゴゴゴゴと窓に雨と風が打ち付ける音が部屋中に鳴り響き続けます。風でドアがガタガタ音を立てて揺れます。この状態が何時間も続きます。

宮古島に移住すると、台風の恐ろしさを体感します。自然に比べれば人間なんてちっぽけな存在だと思い知らされます。

宮古島では、台風に抗うのは危険です。台風には無条件で完全降伏。家でおとなしくしているしかありません。

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台風対策

宮古島では台風による豪雨や土砂崩れで人的被害が出ることはほとんどありません。宮古島には川がないので河川の氾濫は心配ありません。

恐いのは「風」です。

庭やベランダのものは、全て部屋の中に入れます。

風で飛んだ鉢植えが直撃すると、車のフロントガラスや部屋の窓ガラスが割れます。

宮古島の家の窓には雨戸がついています。

台風時には雨戸を閉めるので、風で物が飛んできても窓ガラスが割れることはありません。

昔は木の雨戸が主流でしたが、最近はアルミサッシの雨戸が人気です。

台風接近時には何時間も雨戸を閉め続けます。

ドアや窓ガラスの隙間から雨水が入って来るのを防ぐため、隙間をガムテープで埋めたりします。

島の人たちは台風対策に慣れています。よほどの台風でない限り、大きな被害はでません。

宮古島の建物の大半は台風に強い鉄筋コンクリート造です。アパートも一軒家も鉄筋コンクリート造が主流です。

昔は木造瓦屋根の住宅が多かったようですが、50年以上前に台風で壊滅的な被害を受け、鉄筋コンクリートに建て替えられました。

宮古島では2018年頃から再び木造家屋、木造アパートが増え始めています。木造のリゾートホテルも見かけるようになりました。

新しい木造住宅は「台風に強い」を売りにしていますが、どの程度の台風まで耐えられるかは未知数です。

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停電

宮古島の台風には停電がつきもの。

移住前は家が停電する経験などありませんでした。短時間停電しても、数分で復旧していました。

宮古島では暴風域を伴う台風が接近するたびに家が停電します。

台風の外れ年でも毎年必ず1回は停電します。5回以上停電する年もあります。

宮古島の停電は、とにかく長い。復旧までに時間がかかります。

地元の人は慣れていますが、移住者は停電に慣れるまでが一苦労です。

暴風警報が出ている間は、外に出られません。宮古島の台風は恐ろしく風が強く、外に出れば簡単に吹き飛ばされます。

暴風が去るまでは停電の復旧作業ができず、復旧に時間がかかります。

強い台風だと島のほぼ全域が停電します。

停電が5時間で復旧すれば良い方です。丸1日以上停電することも普通にあります。

田舎ほど停電しやすく、復旧に時間がかかります。

移住者の中には、島の市街地近くではなく田舎に住みたがる人もいますが、停電時は悲惨です。

停電すると、当然部屋の電気がつきません。昼は外が明るいですが、夜には真っ暗。

外灯も、信号も全て消えています。夜は島全体が真っ暗です。

台風シーズンは宮古島が最も暑い時期。停電するとエアコンが使えません。雨戸まで閉めて密閉された部屋には熱がこもります。

窓に打ち付ける雨風のゴゴゴゴゴという轟音を聞きながら、暑い部屋でひたすら耐えるしかありません。

冷蔵庫も心配です。冷凍庫の氷は溶けます。冷蔵庫は停電するとただの箱になり、食材が腐っていきます。

宮古島の人は台風前には生物を買いません。カップラーメン類が品切れになります。

オール電化だとガスも使って調理ができないので、食べ物にもこまります。炊飯器の電源ももちろんオフです。

最近宮古島で売れているのがインバーター発電機。

1000w程度の小型の発電機でも、液晶テレビ、電気ポット、炊飯器、LED照明、スマホ充電は余裕。4万円台~購入できます。

冷蔵庫・エアコンまで発電機で賄うには3000wクラスの大型発電機が必要です。

ガス・水道

停電に比べれば台風でガス・水道が止まる頻度は低いです。

稀に断水すると大変です。

我が家では、強い台風前には必ずバスタブに水をためるようにしています。

地域全体が断水することもあれば、アパート単位で断水が発生することもあります。

蛇口をひねっても水が出ない衝撃は、停電以上。宮古島移住生活では断水への備えも大切です。

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車のサビ

宮古島は車のトラブルが多いです。

私は移住時に本土から軽自動車を輸送しました。本土では順調に走っていた車が、宮古島ではたびたびトラブルを起こしました。

宮古島は潮風が強く、車は「塩害」の被害を受けやすいです。

車のエンジン回りの機器が塩害でダメになったり、車の底面がサビて排気ガスをうまく出せなかったり。

本土では考えられないようなトラブルが起きます。

台風時には海の潮が巻き上げられ、海から離れた場所にまで飛んできます。

潮を洗い落とさなければ、車のボディはすぐにサビます。特にタイヤ回りのサビがひどいです。

台風一過の日、宮古島の洗車場には長い列ができます。

我が家も台風の度に洗車していますが、1ヶ月に何回も台風が来るようなあたり年には洗車を諦めがち。

本土から持ってきた車はサビの進行がひどく、宮古島で中古車に買い替えました。

車の防サビ加工はある程度は効果がありますが、加工から時間が経つとタイヤ回りからサビてきます。

仕事

暴風警報が出ている間は、宮古島の社会機能全てがストップします。

会社員も公務員も仕事は休み。

台風の強さによっては「午後から出社」などもありますが、丸1日休みになることが多いです。

スーパー、コンビニ、ドラッグストア、カフェ、居酒屋、食堂も全て休み。

宮古島で会社員として働く移住者の私。最初のうちは「台風で仕事休み。ラッキー」と考えていましたが、台風のあまりの恐怖に「台風より仕事の方がマシ」と考えるようになりました。

島の子供たちも「台風で学校休み。ヤッホー」とはならないようです。家に長時間引きこもる台風よりは「学校の方がいい」と考えている子の方が多いです。

台風の翌日の仕事は、会社周りの掃除から。外には台風で飛ばされた枝葉が散乱しています。

台風の前の日は、風の程度によりますが、飲みに行く人も多いです。「最後の晩餐」とばかりに飲み歩きますが、風が強くなる前には必ず帰ります。

島の人たちは台風を正しく恐れているので、台風で人的被害が出ることはほとんどありません。

たまに「観光客が転倒して骨折」などの記事がありますが、地元の人は台風時にはひきこもるので、被害は出ません。

台風と海

台風接近時は海は大しけ。

台風による「風」の影響が出る前に「波」が荒れます。

台風接近の数日前から波が高くなります。

漁港では漁船やレジャー船が陸揚げされます。

台風通過後数日は波が高い状態が続きます。

台風通過直後は水難事故のリスクが最も高い時期。

台風でホテルに缶詰めだった観光客は、晴れて風が収まると海に入りたがりますが、台風通過後数日は波の高い状態が続き危険です。

宮古島では台風通過から数日の水難事故がとても多いです。

波浪注意報が出ている間は、海水浴・シュノーケリングは控えた方が無難。

地元の人は台風後しばらくは海に入りません。

宮古島の海が一番きれいに見えるのは、実は台風通過直後の晴れた日。

台風が空気中の小さなゴミを吹き飛ばすためか、とにかく海がきれい。海面の青色がくっきりと浮かび上がります。

台風に耐えたご褒美と言わんばかりに美しい海が迎えてくれます。

台風通過後数日は波が高く、貨物船が島に入れません。

数日はスーパーの品薄が続きます。特に乳製品・肉類が品切れします。

台風と空

台風通過前日、翌日は空がきれいです。朝日、夕日のグラデーションがとても美しいです。

宮古島の写真愛好家は、台風前後を狙ってビーチでカメラを構え、ダイナミックな夕焼けの写真を撮っています。

台風でかき乱された空と海を眺めていると、自然の雄大さを感じます。

観光で宮古島に来ていた頃は、台風のマイナス面しか見えませんでしたが、移住生活が長くなると、台風があってこその宮古島だと実感できます。

宮古島の暑さのピークは6月。7月以降は、台風が通過するたびに、少しずつ気温が下がっていきます。

宮古島の夏は暑くて長いですが、台風は確実に季節を進めてくれています。

忍耐力

宮古島で生活するなら、台風に耐える忍耐力が必要です。

島の人たちは忍耐力に長けています。

どんなに強い台風にも黙って耐える強さがあります。

「耐える力」は島の人たちの「芯の太さ」「優しさ」につながります。

移住者は、宮古島の台風に試されているのかもしれません。

宮古島で長く生きていくなら「忍耐力」は必須。

島の人たちのように、どんな困難にも歯を食いしばって耐える力が必要です。

移住生活は順風満帆にはいきません。

宮古島が大好きで移住した移住者でも「大好き」のまま何十年も暮らすことはできません。

「好き」と「嫌い」を受け入れた上で、嫌いなことも含めて島を愛する力がなければ、移住生活は長続きしません。

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まとめ

宮古島旅行って実際どうなの?【台風編】をまとめました。

当ブログ「宮古島移住だより」では様々な角度から宮古島移住のリアルを発信しています。皆様の参考になれば幸いです。

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